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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000133742
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根参2013-07-003
事例作成日
(Creation date)
2013年07月15日登録日時
(Registration date)
2013年07月15日 11時56分更新日時
(Last update)
2013年07月15日 17時01分
質問
(Question)
「奴雁」(どがん)という言葉を辞典で確認したい。福澤諭吉が使った言葉らしい。
回答
(Answer)
当館所蔵の【資料1】p2581に「奴雁」の項目はあったが、【資料2】のp832「雁奴」の項目を見るようにとあった。
【資料2】の「雁奴」の解説には、「夜、砂州で休んでいる雁の群れの周囲で人や獣の接近を見張っている雁。転じて、見張り役。奴雁」とあり、<補説>として「「奴雁」としたのは、福沢諭吉という説があるが、真偽不詳。」とあった。

資料3:p74~75に、前川氏が日銀とはいかなるものかを記した文として、「『奴雁』というのは福沢諭吉の論集の中にあり『群雁野に在て餌を啄むとき(以下省略)』」が紹介されている。
資料4:福澤諭吉の言葉を紹介している章があり、p749に「学者は国の奴雁なり」があり、「「人の説を咎む可らざるの論」『全集』19」に収録されているとある。
資料5:p512~『民間雑誌』の「人の説を咎む可らざるの論」(明治七年六月第三編)があり、p513に「語に云く、学者は国の奴雁なりと。奴雁とは、群雁野に在て餌を啄むとき、其内に必ず一羽は首を揚げて四方の様子を窺ひ、不意の難に番をする者あり、之を奴雁と云ふ。(以下省略)」という部分がある。
資料6:p117では、「学者の議論は現在その時に当たりては功用少なく、多くは後日の利害に関するものなり」という言葉について書かれているが、これも「人の説を咎む可らざるの論」にある言葉であり、「学者は国の奴雁なり」についても解説がある。
回答プロセス
(Answering process)
(1) 質問者が調べていない国語・漢和辞典を調査。『字通』(平凡社,1996)、『大漢和辞典』(諸橋轍次/著 大修館書店,1986)に「奴雁」なし。

(2) 【資料1】に「奴雁」の項目があり、「雁奴」の項目を見るようにとあったため、【資料2】にあたる。→解説あり。

(3) 「雁奴」の方向で、『字通』(平凡社,1996)、『大漢和辞典』(諸橋轍次/著 大修館書店,1986)を再度確認したところ、「雁奴」の項目はあり。

(4) 『広辞苑』(岩波書店)、『日本国語大辞典』(小学館)では、「雁奴」もなし。

(5) 質問者によると「奴雁」という言葉は、いくつか本に出てくるとのことだったので、自館OPACで「奴雁」を検索してみる。→【資料3】

(6) 福澤諭吉に関する参考図書【資料4】の内容を調査。

(7) 【資料3・4】と下記のレファ協DBの情報より、【資料5】にあたる。

(8) 【資料4】の福澤諭吉の言葉は、【資料6】等を参考に選択したと書かれていたことから、そのうち所蔵している【資料6】の内容を調査。

※(参考事例・レファレンス協同データベース)
・「福澤諭吉の「学者は社会のラガン(?)(またはドガン(?))たれ」という言葉がどの本に掲載されているか知りたい。(慶應義塾大学三田メディアセンター:慶大三田-慶應福澤-009)」 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000025209 (最終確認2013/7/15)

<参考として>
〔Wikipedia:福沢諭吉〕 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%BE%A4%E8%AB%AD%E5%90%89 (最終確認2013/7/15)
福澤 諭吉(1835-1901)。
事前調査事項
(Preliminary research)
『広辞苑』(岩波書店)、『日本国語大辞典』(小学館)に、「奴雁」はなかった。
NDC
辞典  (813 8版)
個人伝記  (289 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】 松村明 監修 , 小学館大辞泉編集部 編. 大辞泉 下巻 第2版. 小学館, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I044531524-00  (p2581「奴雁」 当館請求記号 R813.1/ダ/2 ※貸出禁止資料)
【資料2】 松村明 監修 , 小学館大辞泉編集部 編. 大辞泉 上巻  第2版. 小学館, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I044531523-00  (p832「雁奴」 当館請求記号 R813.1/ダ/1 ※貸出禁止資料)
【資料3】 浪川攻 著. 前川春雄「奴雁」の哲学 : 世界危機に克った日銀総裁. 東洋経済新報社, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009861759-00 , ISBN 9784492395042 (p74~75 当館請求記号 289.1/マ08)
【資料4】 福沢諭吉事典編集委員会 編. 福沢諭吉事典 : 慶応義塾150年史資料集 別巻 2. 慶應義塾, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011093159-00 , ISBN 9784766418002 (p749「学者は国の奴雁なり」 当館請求記号 R289.1/フ10 ※貸出禁止資料)
【資料5】 慶應義塾 編. 福沢諭吉全集 第19巻. 岩波書店, 1962.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001427601-00  (p513 当館請求記号 書庫081/70/19)
【資料6】 富田正文 著. 福沢諭吉名言集. ポプラ社, 1967. (世界名言集 ; 10)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000813206-00  (p117 当館請求記号 書庫子ども289/9/)
キーワード
(Keywords)
奴雁(どがん)
雁奴(がんど)
福澤諭吉
福沢諭吉
言葉
学者
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000133742解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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