このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000103481
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼浦-2011-107
事例作成日
(Creation date)
2011年11月10日登録日時
(Registration date)
2012年03月12日 15時25分更新日時
(Last update)
2012年05月31日 18時49分
質問
(Question)
芝川の辻村・上青木・下青木・元郷間の「水除堤」について調べているが、「水除堤」の定義について知りたい。
回答
(Answer)
下記の資料を紹介した。
『埼玉大百科事典 5』
p31 「水除堤(みずよけづつみ)」
「集落・耕地の水害防御のために築造した堤防。江戸時代の治水技術は、堤を長く高くする連続堤より、(中略)洪水時に水勢を弱めるためにある程度以上も水量は越えてあふれさせる流作場を設けて、耕地の流失を防ぐといった方法をとるのが一般的。関東流といわれた伊奈氏の工法はこうした河川の水を制御するために水除堤を築造した。(以下略) 」とあり。

『日本国語大辞典 12 第2版』
p700 「水除 水を防ぐために設けてあるもの。堤防の類。用例は慶長17年3月14日の梅津政影日記より。」とあり。

『日本歴史地理用語辞典』
p515-516〈水除〉(みずよげ)の項あり。
「洪水に対する防御のための構築物を指す場合が多く、除(よげ)ともいう。とくに木曽三川の輪中地域でよく使われ、洪水防御のための囲堤(かこいづつみ)の輪中堤のことを水除堤とか水除囲堤と称し、新しく水除堤を築き立てることについて水論が生じ対立抗争した史料が多くみられる。また囲堤をさらに小分割する小堤のことを除と称している。(後略)」(この項の著者 伊藤安男)

『治水思想の風土』(伊藤安男 古今書院 1994)
p16「洪水への対応として、集落や耕地を水除堤で囲繞した囲堤形態を代表するのが、木曽三川流域の輪中集落である。」とあり。木曽三川とは木曾・長良・揖斐川。
p17「輪中地域でも場所、時代によって輪中以外に囲堤、水除囲堤、水除囲土手、(中略)という用語が用いられていること。」
p23「いまこれらの水除堤の形態を三形式に分類して概観し、この水除堤をめぐっての水論について述べてみよう。」に続けて、三形式(「木部堤防」「久喜津堤防」「的場堤防」)が詳述されている。
p50「利根川水系も、囲堤、内囲堤、囲い、曲輪と称する水除堤(みずよげづつみ)の囲堤をもち」とあり。

『洪水と人間』(伊藤安男著 古今書院 2010)
p42-57「第三章 新規に構築された囲堤集落」
p43「輪中地域においても輪中という呼称以外に、囲堤、水除囲堤、水除囲土手(中略)という用語もみられるが、それらを総称して「輪中」なる用語が普遍的に慣用されている。」とあり。
p73「第五章 治水工法からみた輪中の現代的意義」によると、「「輪中」なる用語は木曽三川特有の名称であり、他地域ではそれぞれの呼称を持っている。」

『図説 民俗建築大事典』
p246「(前略)洪水に備えて、輪中[わじゅう]と呼ばれる、輪のような囲堤で囲んだ集落・耕地がある。(中略)地の大河沿いに、囲堤の例が各種の名称によってみられる。例えば、(中略)木曽三川地域にも輪中のほかに、曲輪、輪の内、囲堤、水除囲堤、水除囲土手などのことばが使われた記録もある。」との記述あり。定義の記述はなし。
回答プロセス
(Answering process)
その他調査済み資料。※該当の記述がなかったもの。
『国史大辞典 13』(吉川弘文館 1992)
『体系日本史叢書 11 産業史 2』(山川出版社 1974)
『日本史大事典 4』(平凡社 1993)
『日本歴史大辞典 増補改訂版』(河出書房新社 1969)
『日本歴史大事典 2』(小学館 2000)
『地方史事典』(弘文堂 1997)
『歴史民俗用語よみかた辞典』(日外アソシエーツ 1998)
『近世史用語事典』(新人物往来社 1993)
『事典しらべる江戸時代』(柏書房 2001)
『図録都市生活史事典』(柏書房 1981)
『〈図説〉*江戸・東京の川と水辺の事典』(柏書房 2003)
『利根川事典』(新人物往来社 1994
『利根川荒川事典 自然・歴史・民俗・文化』(国書刊行会 2004)
『世界大百科事典 19 2005年改訂版』(平凡社 2005)
『輪中』(伊藤安男、青木伸好著 学生社 1979)
『土木用語大辞典』(土木学会編 技報堂出版 1999)
『図説土木用語事典』(実教出版 2006)
『図解土木用語辞典』(日刊工業新聞社 1988)
『建設用語事典』(ぎょうせい 1993)
『建築大百科事典』(朝倉書店 2008)
『建築大辞典』(彰国社 1993)
『建築百科大事典 15 ほう-やね』(産業調査会 1983)
『建築用語辞典 第二版』(技報堂出版 1995)
『古建築辞典』(武井豊治著 理工学社 1994)
『日本民家語彙解説辞典』(日本建築学会民家語彙集録部会編纂 1993)
『日本民家語彙集解』(日外アソシエーツ 1985)
『新版建築工法事典』(産業調査会 1984)
『岐阜縣治水史 上』(岐阜県 1953)
『論集 江戸川』(「論集江戸川」編集委員会 2006)
『佐藤信淵家学全集 上』(岩波書店 1925)
『江戸科学古典叢書 8 土木工要録』(恒和出版 1976)
『日本の水制』(山本晃一著 山海堂 1996)
『河川伝統工法』(河川伝統工法研究会著 1995)
『明治以前日本土木史』(岩波書店 1973)
『明治前日本土木史』(日本学術振興会 1956)
『荒川 人文1 荒川総合調査報告書 2』(埼玉県 1987) 
p365-462 平柳領の慶長荒川など「水除堤」の記述があるが、定義・解説はなし。
『講座・日本技術の社会史 6 土木』(日本評論社 1984)
『輪中 その展開と構造』(安藤万寿男編著 古今書院 1975)
『輪中 写真集』(河合孝写真 伊藤安男解説 大垣青年会議所 1977)
『河川堤防学』(吉川勝秀編著 長瀬迪夫著 技報堂出版 2008)
『図説河川堤防』(中島秀雄著 技報堂出版 2003)
『利根川治水の変遷と水害』(大熊孝著 東京大学出版会 1981)
『堤堰秘書・付治水水要弁』(北海道開発協会 1995)
『洪水と治水の河川史』(大熊孝著 平凡社 1988)
『治水と利水』(伊藤大三著 三省堂 1950)
『日本土木技術の歴史』(高橋裕著 地人書館 1963)
『水害』(宮村忠著 中央公論社 1985)
『日本古代治水史の研究』(亀田隆之著 吉川弘文館 2000)
『近世日本の水利と地域』(福山昭著 雄山閣 2003)
『国土づくりの礎』(松浦茂樹著 鹿島出版会 1997)
『実務者のための水防ハンドブック』(技報堂出版 2008)
『遊水地と治水計画』(内田和子著 古今書院 1985)
『護岸・水制の計画・設計』(山本晃一編著 山海堂 2003)
『近世日本治水史の研究』(大谷貞夫著 雄山閣出版 1986)
『江戸幕府治水政策史の研究』(大谷貞夫著 雄山閣出版 1996)
『自然堤防の諸類型』(籠瀬良明著 古今書院 1990)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
河海工学.河川工学  (517 9版)
関東地方  (213 9版)
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (090 9版)
参考資料
(Reference materials)
『埼玉大百科事典 5』(埼玉新聞社 1975)
『日本国語大辞典 12 第2版』(小学館 2001)
『日本歴史地理用語辞典』(藤岡謙二郎〔ほか〕編 柏書房 1981)
『治水思想の風土』(伊藤安男著 古今書院 1994)
『洪水と人間』(伊藤安男著 古今書院 2010)
『図説 民俗建築大事典』(日本建築学会編 柏書房 2001)
キーワード
(Keywords)
水除堤(ミズヨケヅツミ)
芝川
輪中(ワジュウ)
囲堤(カコイツツミ)
水除囲堤(ミズヨケ カコイツツミ)
堤防-水利史-川口市
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000103481解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!