レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年01月25日
- 登録日時
- 2012/01/25 11:58
- 更新日時
- 2012/08/30 13:54
- 管理番号
- 97-D-29
- 質問
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解決
南予地方で、会話の末尾につける方言「・・・ライ」の用法や効果などについて知りたい。
- 回答
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【資料1】を調べると、宇和方言は終助詞としてライ、ナハル(ナル)、ナーシ(ナシ)サイ、を使用するとの記載があった。
【資料2】には、藤原与一『方言文末詞<文末助詞>の研究』から次のように引用されたいる。
“「ワイ」「ライ」は、会話で盛んに使われる言葉である。(略)「ワイ」は「私」の「ワイ」から生まれた言葉で、これが私の言いたいことです、ということになる。己を言いたてているが、押しつけるものではない。聞き手に呼びかける対他性が強くないため、詠嘆表現に近い表現になることもある。「ライ」は、たとえば「ある+ワイ」「~まする+ワイ」「~でする+ワイ」がそれぞれ「アラ イ」「~マスラ イ」「~デスラ イ」となり、独立した語であるかのように意識されるものである。”
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『愛媛県史 民俗・下』 愛媛県史編さん委員会/編集 愛媛県 1984年 <請求記号:K200 /31>
- 【資料2】 『愛媛県風土記』 :松友孟[ほか]監修 旺文社 1991年 <請求記号:K290 /82>
- キーワード
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- 方言(南予地方) ほうげん(なんよちほう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 事例出典『郷土資料に関する調査・相談事例集』 愛媛県図書館協会・愛媛県立図書館/編集 愛媛県立図書館 1997年
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000100500