レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年05月28日
- 登録日時
- 2011/12/22 10:46
- 更新日時
- 2012/03/29 17:54
- 管理番号
- 島根参2008-05-009
- 質問
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解決
次の詩のタイトルと作者が知りたい。
「朝日が訪れる時 何処か遠い所で 眩いばかりの 重い書物の一頁が そよ風のように音もなく 開かれていく」
- 回答
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作者は「室生犀星」。詩のタイトルは「朝日をよめる歌」で、この部分は詩の「その十」にあたる。
正しくは、「朝日がおとづれるときに 何處か遠いところで 眩ゆいばかりの重い書物の一頁が そよかぜのやうに音もなく 開かれて行く。」
ちなみに、「朝日をよめる歌」は、詩集『鶴』に収録されている詩であり、全部で「その三十九」まであるが、【資料1】はその一部、【資料2・3】については全ての掲載がある。
- 回答プロセス
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(1) 質問者によると、雑誌『母の友』(巻号不明、おそらく06年5月~07年5月くらい)の「本の紹介コーナー」で、ある大学教員の本が紹介されており、その本の中で、この詩が紹介されていたのを見たとのこと。
(2) 本人の記憶より、室生犀星の詩である可能性があることから、参考資料【資料5】で室生犀星の詩のタイトルを確認しながら、室生犀星の詩集にあたり内容を確認。→詩のタイトル判明。
(3) 自館OPACや〔リサーチ・ナビ〕http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/(最終確認2012/3/29)で「室生犀星」+「鶴」もしくは「朝日をよめる歌」で検索。
以下は調査済資料。
・『室生犀星詩集 室生犀星自選 岩波文庫』 (岩波書店,1983)
・『室生犀星事典』 (鼎書房,2008)
・『室生犀星 日本の詩』 (ほるぷ出版,1975)
<参考として>
〔Wikipedia:室生犀星〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E7%94%9F%E7%8A%80%E6%98%9F(最終確認2012/3/29)
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『室生犀星詩集 現代詩文庫』 室生 犀星/著, 思潮社,1989.2 (p69~70「朝日をよめる歌(抄)」 911.5/ゲ/1035 )
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【資料2】 『室生犀星全集 第4巻』 室生犀星,新潮社,1976
(p31~37「朝日をよめる歌」 書庫918.6/0179/4
) -
【資料3】 『現代日本詩人全集 第3巻 全詩集大成』 東京創元社,1955
(p221~224「朝日をよめる歌」 書庫911.5/ゲ/3
) - 【資料4】 『現代日本文学綜覧シリーズ 22[下] 詩歌全集・作家名綜覧』 日外アソシエーツ株式会社/編集,日外アソシエーツ,1999.12 ※貸出禁止資料 (p1086~1102「室生犀星」 R910.2/ゲ/22-2 )
- キーワード
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- 室生犀星
- 詩
- 朝日をよめる歌
- 鶴
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000098818