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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000091143
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-068
事例作成日
(Creation date)
2011年07月07日登録日時
(Registration date)
2011年09月20日 10時51分更新日時
(Last update)
2011年12月08日 17時11分
質問
(Question)
①荒縄の歴史について知りたい。(始まりはいつごろかなど)
②荒縄の製作機械にはどういうものがあるか。(モーター式・足踏み式など)
回答
(Answer)
①荒縄の歴史について記述がある資料を紹介する。
『日本国語大辞典 1 2版』(小学館 2000)
p628〈荒縄〉の項に、記述中最も古い典拠は『室町殿日記』(1602頃)と記載あり。
縄ないは縄文時代から行われていたようである。稲藁の縄ないは、稲の根刈りが始まったころから行われ始め、江戸時代にワラ文化は全盛期を迎えたと記述あり。

藁縄全般について書かれている、資料は以下のとおり。
『わら加工の絵本』(宮崎清編 水上みのり絵 農山漁村文化協会 2006)
p3「縄ないを発明した縄文人」に「縄文時代の人びとは、カヤやアシなどのやわらかい茎や葉を利用して、縄をなったと考えられているんだ。」とあり。
p5「『枕草子』が書かれた時代には、イネの根刈りが行われ、ワラを活用する文化が各地に花開いていたんだね。」「ワラの文化が全盛期を迎えるようになるのは江戸時代のことだ。」とあり。

『日本民俗事典』(弘文堂 1972)
p808〈藁〉の項に、「稲の穂刈りの行われた時代は藁の利用はなかったが、根刈りが始まると共に藁の利用が始まったと思われる」と記述あり。

『藁 1(ものと人間の文化史)』(宮崎清著 法政大学出版局 1985)
p4「稲を根元から収穫するいわゆる根刈り収穫法が日本で行われるようになるのは、一般に、柄の付いた鉄鎌が登場する時代、すなわち七、八世紀ごろのことであるといわれている。」と記述あり。

『事物起源選集 5 農業事物起原集成』(紀田順一郎監修・解説 クレス出版 2004)
p405-406〈縄〉の項に、「(前略)縄の事に関して古い記録は、紀、記の神代の巻であらう。其れには絡縄 シリクメ縄(共にシメナハの意)等の事が記載されている。之れを以て見ると当時既に縄のあったことは明かである。之が材料に関しては明記されて居らぬが恐らく藁縄であっただらう。又其古い記録に樹皮或は長い葉を用ひて縄を製したことが残っている。」と記述あり。

『民具マンスリー 13(4)』(神奈川大学日本常民文化研究所 1980.7)
p1-6「研究・わらの民具(2)」
「わら縄の諸相」に、縄についての詳細な記述があり。

②荒縄の製作機械について記述のある資料は見あたらなかった。
縄ない機など、関連記述のあった以下の資料を紹介した。

縄ない機の種類や歴史について書かれていた資料
『日本大百科全書 17』(小学館 1987)
p595〈縄〉の項に、「製造機械化の試みが20世紀初めから始まり、1950年代には荒縄をつくる縄ない機と精縄をつくる縄仕上げ機が考案され、日本農林規格(JAS)を設けて小工場で生産したが、1960年代以降、石油化学製品の紐、縄類にとってかわられ、関連用途も廃絶した」とあり。

『日本民俗大辞典 下』(吉川弘文館 2000)
p265〈縄〉の項に、「機械縄は明治時代以降の産物で、足踏み縄綯い機・自動縄綯い機・三つ子縄綯い機・縄つくり機などによって綯われた」とあり。

『藁 1(ものと人間の文化史)』(宮崎清著 法政大学出版局 1985)
p67 縄綯い機の図あり。
p68「縄は古くからすべて手作業で製作されてきたが、近年は、自動縄綯い機、三つ子縄機、縄つくり機などが使われるようにもなった」とあり。

『韓国の藁と草の文化』(法政大学出版局 2006)
p354-356に「縄綯い具」の項がある。紀行文的な内容。図・写真なし。 

縄ない機の写真が記載されていた資料
『古農機具類写真目録 東京農業大学図書館標本室所蔵』(東京農業大学図書館 1978)
p252-253 ナワナイキ(縄綯機)2種の写真と収録時の記録。

『日本民俗資料事典』(第一法規 1969)
p151 縄ない機の写真あり。

『武蔵野台地北部の畑作用具 解説と目録』(大井町立郷土資料館 1996)
p21・129 ナワナイキ3種の写真と収録時の記録あり。

インターネット情報
《阿部元春著・福永圭悟著「足踏み式藁縄機の復元と改良」(「大分工業高等専門学校紀要 45」大分工業高等専門学校 2008.11)》
http://www.oita-ct.ac.jp/library/public/kiyo-45_pdf/No45_p10-15.pdf  2011/07/28最終確認)
製縄機の写真と復元工程の詳細な記述がある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
衣住食の習俗  (383 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本国語大辞典 1 2版』(小学館 2000)
『わら加工の絵本』(宮崎清編 水上みのり絵 農山漁村文化協会 2006)
『日本民俗事典』(弘文堂 1972)
『藁 1(ものと人間の文化史)』(宮崎清著 法政大学出版局 1985)
『事物起源選集 5 農業事物起原集成』(紀田順一郎監修・解説 クレス出版 2004)
『民具マンスリー 13(4)』(神奈川大学日本常民文化研究所 1980.7)
『日本大百科全書 17』(小学館 1987)
『日本民俗大辞典 下』(吉川弘文館 2000)
『韓国の藁と草の文化』(法政大学出版局 2006)
『古農機具類写真目録 東京農業大学図書館標本室所蔵』(東京農業大学図書館 1978)
『日本民俗資料事典』(第一法規 1969)
『武蔵野台地北部の畑作用具 解説と目録』(大井町立郷土資料館 1996)
キーワード
(Keywords)
農業機械・器具
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000091143解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決