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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000080474
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-02675
事例作成日
(Creation date)
2006/5/11登録日時
(Registration date)
2011年02月24日 02時07分更新日時
(Last update)
2013年06月15日 18時14分
質問
(Question)
昭和初期に、現在の中電(名古屋市東区東新町の交差点近く)の場所に、「万平ホテル」という建物があったかどうか知りたい。
回答
(Answer)
昭和8年から昭和12年の間、「万平ホテル」は東区東新町8丁目にありました。ただし、それは現在の中部電力のある場所ではありません。
建物自体は、大正11年に建てられ、昭和28年に西へ17メートル移転、昭和29年から昭和41年まで名古屋市交通局の庁舎として使用されていました。
回答プロセス
(Answering process)

当館OPACで「万平ホテル」を検索すると、【資料1】がヒット。
軽井沢万平ホテルの系列で、大正11年に建てられた「旧日華生命ビル」を改装して使ったとの記載あり。
住所は「名古屋市東新町8番地」。
インターネットで軽井沢万平ホテルのHP( http://mampei.co.jp/)を検索。
万平ホテルの歴史が記載されており、昭和8年「名古屋万平ホテル(洋室44室)を開業」し、昭和12年「名古屋万平ホテル譲渡」とある。
営業当時の地図を確認。【資料2】の地図には東新町交差点北西に「万平ホテル」あり。しかし地図が概略図で不確定。

【資料3】の地図では、うっすらと「万平ホテル」の文字が見えるような気がするが不鮮明。
雑誌記事を確認。CiNiiで「万平ホテル」、「万平ビル」を検索すると、【資料4】と【資料5】(いずれも本文公開)がヒットする。
戦後、万平ホテルを建物ごと曳きずって移転させた際の論文。昭和28年に「17米直進」移動させたとのこと。
では、近代建築としての資料はないかと、【資料6】を見ると、本文中の地図には載っていなかったが、万平ホテルについて、
その時点で「現存しない」ということと、「名古屋市交通局の建物として後使用される」との記載あり。
【資料7】によると、昭和27年に愛知起業株式会社から名古屋市が購入し、昭和29年5月22日から昭和41年9月30日まで交通局の本庁舎として使用されていたとのこと。
そこで、【資料8】等の住宅地図で名古屋市交通局の庁舎の位置を確認。(【資料9】等にも「市交通局」の記載あり。)正確には元の位置から17m移動している。
(念のためどの方向から移動しているのかを【資料10】で確認。移転の方向についての図もあり、西へ17m移動した、とのこと。
よって、地図で確認した名古屋市交通局の庁舎より17m東にあったということになる。)

位置は確認できたが、現在の住居表示では、当該地点は東新町ではなく、東桜であり、現在の中電の位置ではなく、東海テレビの位置。
【資料11】によると昭和51年に住居表示の変更があり、万平ホテルの建っていたあたりは東新町から東桜に変更された。
現在東区東新町と表されるのは中電本社ビルのあたりのみであるため、質問のような表現になったのではないかと推測される。

別件で【資料12】を見ていると、「北西の万歳ビル(万平ホテル)なども姿を消して・・・」との記載あり。よって、万平ホテルの建物が「万歳ビル」と呼ばれた時期もあったことがわかる。
【資料13】の「第14章 大正末期および昭和初期の懐かしい名古屋碁盤割住宅地図」を確認すると、昭和4年~5年の東新町交差点辺りの地図に「萬歳ビル」あり。
(『企業名変遷要覧』によると、日華生命は1929年萬歳生命を合併して日華萬歳生命に、1930年には日華生命に社名変更したとのこと。)
これにより、後に万平ホテルとなった建物の位置を確認することができる。

事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
資料1『名古屋万平ホテル案内 』万平ホテル 1933.1 (1109867241)
資料2『名古屋名勝案内 名古屋汎太平洋平和博覧会』名古屋汎太平洋平和博覧会 1937 (1105074502)
資料3『名古屋市東区最新地図』名古屋市東区役所 1934.10 (1103262076)
資料4「高層建築物移転工事の一考察 : 名古屋市旧万平ホテルの移転工亊について」『日本建築學會研究報告』 28(1) "19-1"-"19-5", 1954.11
資料5「名古屋市旧万平ビルの移転に就いて」『建築雑誌』 68(803), 40-46, 1953.10
資料6『名古屋市街における近代建築の変遷』東海現代建築研究会 1980.2 (1104967478)
資料7『市営五十年史』名古屋市交通局 1972 (1103298865)
資料8『名古屋市全商工住宅案内図帳 東区』住宅地図協会 1965 (1102992589)
資料9『名古屋市地図』昭文社 1965.6 (1107902074)
資料10『戦災復興誌』名古屋市計画局 1984.3 (1101513730)
資料11『なごやの町名』名古屋市計画局 1992.3 (1106416953)
資料12『名古屋今昔写真集 第1巻』樹林舎 2007.10 (1109297622)
資料13『続・続名古屋碁盤割り 商家と庶民の暮らし』明倫会 2009.5 (1109680224)
キーワード
(Keywords)
万平ホテル
名古屋市
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
資料3の裏に広告あり。資料7によると、交通局は昭和47年に東海テレビに売却。
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000080474解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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