レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/09/27
- 登録日時
- 2011/01/17 02:00
- 更新日時
- 2011/01/21 15:55
- 管理番号
- 6000000862
- 質問
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解決
宮沢賢治の『やまなし』にでてくる「やまなし」の正式名称についていくつか説がある。そのことについて書かれてあるものがみたい。また、やまなしの写真もみたい。
- 回答
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当館所蔵資料より以下の資料を紹介。
資料1:p120~121下部の本文解説にヤマナシ(ミチノクヤマナシ)の説明あり。ヤマナシのカラー写真2枚あり。p135~142「やまなしの実」の項。
資料2:p158~165「やまなし」の項。p160の脚注にヤマナシの解説あり(【資料1】からの引用)。写真なし。
資料3:「山梨。別名オオズミ(大酸実)、オオウラジロノキ(大裏白の木)」とあり。「ヤマナシの実」の白黒写真もあり。
<2010/7/8追記>※資料4のみ
資料4:「バラ科ナシ属の落葉高木。東北地方および中部地方の八ヶ岳山麓などに自生するヤマナシは、栽培梨の原種とされる中国原産のヤマナシとは異種である。東北地方のヤマナシの学名はピルス・ウズリエンシス、和名をイワテヤマナシ(ミチノクヤマナシ)という。賢治の童話に描かれたヤマナシはイワテヤマナシである」とある。また、その参考文献として『岩手県植物誌』(岩手植物の会,1970)、『週刊朝日百科 植物の世界』(朝日新聞社,1995)、『森からの手紙』(洋々社,2004)が挙げられている。
以下の資料は、調査済資料(『やまなし』の作品について触れられているものもあるが「やまなし」の名称については記述のないもの等)。
・『宮沢賢治幻想辞典』p57~59「やまなし」の項。やまなしの実についての話はあるが名称なし。
・『<新>校本宮澤賢治全集 第10巻』(筑摩書房,1995)
・『<新>校本宮澤賢治全集 第12巻』(筑摩書房,1995)
・『宮沢賢治研究資料集成』1~21巻、別巻1・2(1990、日本図書センター)別巻で全目次を確認したが、記述なし。
・『国文学 解釈と教材の研究』(1996.6 宮沢賢治の作品)
・『国文学 解釈と教材の研究』(2003.2臨増 宮沢賢治の全童話を読む)p184「やまなし」
・『国文学 解釈と鑑賞』(1996.11 宮沢賢治研究)p153「やまなし」
・『国文学 解釈と鑑賞』(2006.9 宮沢賢治童話の再検討)p168~172「やまなし」における<表現>と<寓意>
・『別冊国文学』(NO.6 宮沢賢治必携)
・『国語と国文学』(1998.3)p46~60「宮沢賢治試論-「やまなし」をめぐって-」。※注に「やまなし」に関する論文が何点かあり。
- 回答プロセス
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(1) 自館OPACにより、「宮沢賢治」「やまなし」などキーワード検索。
(2) 参考資料の日本文学(R920)の書架から【資料3】、【資料4】などをあたる。
(3)『やまなし』の作品論等のなかで名称について触れていないか、論文の内容も調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
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- 宮沢賢治花の図誌,松田 司郎/著,平凡社,1991.5, (1991、p121~122、p135~142「やまなしの実」の項 【資料1】)
- 宮沢賢治を読む,西田 良子/編,創元社,1992.2, (1992、p158~165「やまなし」の項 【資料2】)
- 新宮沢賢治語彙辞典,原 子朗/著,東京書籍,1999.7, (1999、p721~722「やまなし」の項※貸出禁止資料 【資料3】)
- 宮沢賢治大事典,渡部 芳紀/編,勉誠出版,2007.8, (2007、p575~576「やまなし」の項※貸出禁止資料 【資料4】)
- キーワード
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- 宮沢賢治(ミヤザワ ケンジ)
- やまなし(ヤマナシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000076638