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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000072969
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2010-034
事例作成日
(Creation date)
2010/06/11登録日時
(Registration date)
2010年10月28日 02時03分更新日時
(Last update)
2010年11月16日 14時28分
質問
(Question)
『江戸買物独案内』(花咲一男編 渡辺書店 1972)のp35に記されている「丸藤問屋」の丸藤とはどのような商品を扱っていることを意味しているのか知りたい。
回答
(Answer)
『江戸買物独案内』では「丸藤」となっているが、他の資料では「丸藤」ではなく「丸籐」という名称が見え、また、『大漢和辞典』では「藤」は「籐」と同じ意味を持っているとされるので、丸藤は丸籐のことと思われる。
「丸籐」は、加工前(割ったり皮を剥いだりする前)の丸のままの籐のこと。
①『徳川時代商業叢書 3』(赤堀又次郎編 名著刊行会 1965)
p218 「問屋沿革小史」中p222「菱垣廻船積仲間十組諸問屋類目及び冥加金額」表中に「丸籐問屋十両」と記載されている。
「藤」ではなく「籐」の字が使用されている。
②『大漢和辞典 9』(諸橋轍次著 大修館書店 1980)
p990「藤」の項に「②とう。籐」とあり(以前は同じ字を使っていたよう)。
③『木竹工芸の事典』(柳宗理編  朝倉書店 1985)
p94〈籐〉の章あり。〈用材〉の項に「籐は元来表面にとげが出ているが、この外皮を剥いで丸竹のような光沢のある丸ごとの籐である。この丸籐には、直径5mmぐらいから、30mm~50mmなどの太さのものまである。」
また、〈丸籐〉の項には「皮つきの丸籐のことで、・・・」とあり。
④『家具の事典』(剣持仁編 朝倉書店 1986)
籐の形態による分類あり。
p316 表2.1.23「籐の姿による呼称」あり。(全体を丸籐、及び太民籐と比較して細い物が丸籐の分類表となっている。)
また、「太民籐」の項に「丸のままの籐であれば、慣習に構わず、「直径何mmの丸籐」と呼んでまちがいではない」との記述あり。
p318 〈丸籐〉の項あり。「直径5mm~6mmから12~13mmくらいまでの籐をとくに「丸籐」と呼ぶ。」との記述あり。
p94 〈籐〉の章あり。〈用材〉の項に「籐は元来表面にとげが出ているが、この外皮を剥いで丸竹のような光沢のある丸ごとの籐である。この丸籐には、直径5mmぐらいから、30mm~50mmなどの太さのものまである。」 また、〈丸籐〉の項には「皮つきの丸籐のことで、・・・」とあり。
回答プロセス
(Answering process)
質問の出典図書『江戸買物独案内』(花咲一男編 渡辺書店 1972)の目次によると「藤問屋・・・p35」(丸藤問屋のページ)とあり。藤の問屋のようである。巻末の解題によると元の本の刊行は文政7年。解題中に「商業資料としての本書が、「十組問屋便覧」(文化10年・浅井金助撰)に比べて、正確性という点で、やや遜色があるかも知れない。」という記述あり。

NDC分類〈210.5〉の書架から次の図書を調査するが、記述は見つからず。
『復元江戸生活図鑑』(笹間良彦著 柏書房 1995)
『事典しらべる江戸時代』(林英夫編集 柏書房 2001)
『図録都市生活史事典』(原田伴彦共編 柏書房 1981)
『近世史ハンドブック』(児玉幸多編 近藤出版社 1972)

NDC分類〈67〉の書架を調査する。
『江戸看板図譜』(林美一著 三樹書房 1977)
目次に藤問屋なし。
『徳川時代商業叢書 3』(赤堀又次郎編 名著刊行会 1965)
p218 「問屋沿革小史」中p222「菱垣廻船積仲間十組諸問屋類目及び冥加金額」表中に「丸籐問屋十両」と記載されている。「藤」ではなく「籐」の字が使用されている。

自館目録を〈江戸買物独案内〉で検索する。
『江戸買物独案内人名索引』(花咲一男撰 近世風俗研究会 1961)
索引のみで解説はなし。

《レファ協DB》を〈江戸買物独案内〉で検索する。
事例「江戸時代に現在の東京にあったお店の名前が掲載されている資料を探している」
(東京都立中央図書館  http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000020480 )の参考資料を調査するが関連する記述は見つからず。
『文政江戸町細見』(犬塚稔著 雄山閣 1985)
『江戸砂子』(小池章太郞編 東京堂出版 1976)

《CiNii》を〈江戸買物独案内〉で検索する。
山崎浩明「『江戸買物独案内』からみた文政期における日本橋周辺の町」(『日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿)昭和62年10月』p851-852)
pdfで全文閲覧可能。表2「各地域にみられる業種」一覧の中には「丸藤」と記載されている。
http://ci.nii.ac.jp/els/110004138519.pdf?id=ART0006373781&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1276216907&cp=  2010/06/11最終確認) 

出典図書「解題中の「十組問屋便覧」は『諸国買物調方記 江戸十組問屋便覧・東京買物独案内』(花咲一男編 渡辺書店 1」972)に収録されているが、詳細な情報は得られず。

出典図書の丸藤問屋に名前のあがっている人物を《WHOPLUS》で検索14人中、ヒットしたのは2人で、いずれも取扱い商品としての丸藤の記述はなし。

『世界大百科事典』(平凡社 2005)記述見つからず
『日本国語大辞典』(小学館 1982)記述見つからず
『大漢和辞典 9』(諸橋轍次著 大修館書店 1980)
(丸、籐の漢字には丸籐なし)
p990〈藤〉の項に「②とう。籐」とあり。以前は同じ字を使っていたようだ。

《Google》で検索し、(丸籐)にヒットするサイトは以下のとおり。
楽天市場の商品の説明に以下の情報を得る。
「天然セガ籐を丸籐から加工」
http://item.rakuten.co.jp/narukiya/10003008/  2010/06/11最終確認)  
籐椅子の説明中に「籐(ラタン)とは・・・通常直径15mm以上のものを太民、以下の物を丸籐と呼びます。」とあり。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/yumin/rattan/setumei.html  2010/06/11最終確認)
《Wikipedia》〈トウ〉
説明中に「ふつう、丸籐と割籐とにわけられる。」とあり。割らない籐が丸籐か?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A6  2010/06/11最終確認)

工芸・家具に関する次の事典を調査し、回答の情報を得る。
『木竹工芸の事典』(柳宗理〔ほか〕編  朝倉書店 1985)
『家具の事典』(剣持仁〔ほか〕編 朝倉書店 1986)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
商業史.事情  (672 9版)
参考資料
(Reference materials)
『徳川時代商業叢書 3』(赤堀又次郎編 名著刊行会 1965)
『大漢和辞典 9』(諸橋轍次著 大修館書店 1980)
『木竹工芸の事典』(柳宗理編  朝倉書店 1985)
『家具の事典』(剣持仁編 朝倉書店 1986)
キーワード
(Keywords)
問屋
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000072969解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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