レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年09月02日
- 登録日時
- 2010/10/22 11:42
- 更新日時
- 2011/02/02 11:40
- 管理番号
- 阪府大-学情-H22-14
- 質問
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解決
ハーシュライファーの本を所蔵しているか。(日本語に訳されているもの)
- 回答
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アルバート・O.ハーシュマン著『組織社会の論理構造 : 退出・告発・ロイヤルティ 』(第2刷)ミネルヴァ書房,1980(335/288)を紹介。
その他にも下記資料を所蔵している。
・『経済発展の戦略』巌松堂出版,1961.7(331/294/B)経済学部図書室所蔵
・『組織社会の論理構造 : 退出・告発・ロイヤルティ 』ミネルヴァ書房,1975.1(361.4/110)経済学部図書室所蔵
・『情念の政治経済学』法政大学出版局,1985.9(331.2/117)
・『失望と参画の現象学 : 私的利益と公的行為』法政大学出版局,1988.10(331.87/1)
・『反動のレトリック : 逆転,無益,危険性』法政大学出版局,1997.4(311/H75)
・『法としての自己破壊 : 「現実的可能性」を求めて 』法政大学出版局,2004.1(304/H75)
- 回答プロセス
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OPACで“ハーシュライファー”を検索すると、11件がヒット。
そのうち日本語に訳されているものは『価格理論とその応用』上・下巻のみである。
レファレンスインタビューにより、本学経済学部の辻峰男教授が論文中に使用した、ハーシュライファーの用語
“exit”、“voice”の意味を知りたいということがわかる。その論文は『大阪府立大學經濟研究』(巻号、発行年等は不明)
に掲載されているとのこと。
大阪府立大学学術情報リポジトリOPERAのサイトで、“辻峰男”を検索すると2件の論文がヒット。
ヒットした論文を確認したところ、“exit”、“voice”の用語が使われているのは下記論文であるということがわかる。
「会計の国際的類型化一般モデル : ユニークであること」(『大阪府立大學經濟研究』 2004, 50(1), p.279-285)
また、“exit”、“voice”を用いているのはハーシュライファーではなく、Hirschman(ハーシュマン)であることもわかった。
論文中の参考文献には、“Hirschman,Albert O.[1974]:Abwanderung und Widerspruch,J.C.B.Mohr”とある。
OPACで“Hirschman”を検索すると、25件がヒット。このうちAlbert O. Hirschmanの著作は15件、
日本語に訳されたものは7件である。
キーワード“Abwanderung und Widerspruch”ではヒットしない。
NACSIS Webcatで“Abwanderung und Widerspruch”を検索すると、別タイトルが
『Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States』であることがわかる。
OPACで“Exit,Voice,and Loyalty”を検索すると、『組織社会の論理構造 : 退出・告発・ロイヤルティ 』がヒットした。
『Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States』
(Harvard University Press, 1970) の訳書は、
・三浦隆之訳『組織社会の論理構造――退出・告発・ロイヤルティ』(ミネルヴァ書房, 1975年)
・矢野修一訳『離脱・発言・忠誠――企業・組織・国家における衰退への反応』(ミネルヴァ書房, 2005年)
以上である。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 大阪府立大学学術情報リポジトリOPERA http://repository.osakafu-u.ac.jp/dspace/
- NACSIS Webcat http://webcat.nii.ac.jp/
- 『価格理論とその応用』上・下,マグロウヒル好学社,1980ー1981(331.5/26/1-2,331.5/26/1B-2B)
- キーワード
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- ハーシュマン
- Hirschman
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 教員・学生
- 登録番号
- 1000072653