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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000060432
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR09090031
事例作成日
(Creation date)
2009/09/23登録日時
(Registration date)
2009年12月02日 02時12分更新日時
(Last update)
2009年12月02日 12時29分
質問
(Question)
江戸時代後期に測量で使われていた道具「分見器(分間器)」の写真又は図、使用法が載っている資料を探しています。
間縄・量程車といったものとは別の道具だそうですが確認できませんでした。
測量に使われていた道具の総称だとも思われますが、確定できる資料は見つかりませんでした。
お手数ですが、調査と、載っている資料がありましたら、文献紹介をよろしくお願いいたします。
回答
(Answer)
残念ながら「分見」「見分」「分間」「分検」などのことばを含む測量器具について記した資料は見つかりませんでした。
『江戸時代の測量術』(総合科学出版 1979)を見ますと間縄・量程車以外の「距離を測る器具」や「測り方」も記されていますが、こちらも「該当なし」ということでしょうか。p.199では、『量地伝習録』「小方位盤(小方儀)」の解説文の終わりに「分間等はこれを用ゆ。」とありますが、お探しの器具は「小方義」とは違うものなのでしょうか。
『伊能忠敬の科学的業績』pp.333-361「渡辺慎述,編:伊能東河先生流量地伝習録」は、上掲『量地伝習録』に注を加えるなど分かり易く編集されており、「間縄」「磁石」「水盛・象限儀」「分間」「分度規・厘尺」「絵図仕立」「町見」の各項目中に器具の使い方や測量方法等の記述がありますが、お探しの器具を特定することはできませんでした。但し、「磁石」の項目中の「小方位盤」の解説文の終わりに上記のとおり「分間等ニ専ラコレヲ用フ」とありました。また、p.345「分間」の項では、「小方位盤」「象限儀」「梵天」等を使っての分間絵図の描き方が記されているようで、各項目ともご参考になるかも知れません。
国立天文台図書室HP上の展示に関するページ(第2回「観測・江戸後期」、第11回「江戸時代の天文機器」、第37回「測量機器と天文」)では、以下の資料が紹介されています。
・『測量諸器図巻』写本1冊
・『測量集成』刊本11冊、福田理軒/著
・『測量用具図(仮)』写本1冊
・『図解量地指南』刊本8冊、村井昌弘/著
上記資料を手がかりに府立所蔵資料を検索したところ、中之島図書館所蔵の以下の3点(全て影印)が見つかりました。
・『江戸科学古典叢書  9 量地指南』 
 *村井昌弘/編述 1733刊。主に「量盤(けんばん)」を用いての測量
  法が記されているようで、各種道具類の図版もあり。
・『江戸科学古典叢書 10 町見弁疑』 
 *その他、「量地図説」「量地幼学指南」もあり。各々、測量器具の図
  版とともにその使い方も豊富に記されている。
・『江戸科学古典叢書 37 測量集成』
 *pp.26-32「分見用器図解」あり。野外量地用器具として「量地儀」
  「逆針盤」「望遠鏡」等、縮図用器具として「全円規」「曲尺」「厘尺
  (念仏尺)」等が挙げられ、図版と解説のあるものもあり。
上記3点は、協力貸出可能(個人貸出は不可)です。少し読み辛い箇所もありますが、直接確認していただたい方が宜しいかと思います。なお、『図譜江戸時代の技術 下』pp.570-596には上記資料の一部が掲載されおり、こちらは個人貸出も可能です。
道程をはかる測量用具としては、「里数計」や平賀源内作と言われる「量程器」などもあるようです。何れも『江戸さいえんす図鑑』に図版と簡単な解説が掲載されています。
大阪の町人学者(天文学・地理学)「間重富(はざま/しげとみ)」に関する著書も数点、主に中之島図書館に所蔵しています。そのうちの一冊『天文暦学史上に於ける間重富とその一家』のpp.326-387は、「第四篇 観測儀器」となっていますが天体観測の器具が主なようで、解説のみで図版等はありません。
その他、確認した資料を「その他資料」に挙げましたのでご参照ください。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
近世絵図と測量術 川村博忠/著  道具・機械の図詳図鑑 
伊能忠敬関連書など
NDC
測量  (512 8版)
参考資料
(Reference materials)
『江戸時代の測量術』(松崎利雄/著 総合科学出版 1979.9)
『伊能忠敬の科学的業績:日本地図作製の近代化への道』(保柳睦美/編著 古今書院 1974)
『江戸科学古典叢書  9 量地指南』(青木国夫/[ほか]編集 恒和出版 1978)
『江戸科学古典叢書 10 町見弁疑』(青木国夫/[ほか]編集 恒和出版 1978)
『江戸科学古典叢書 37 測量集成』(青木国夫/[ほか]編集 恒和出版 1982)
『図譜江戸時代の技術 下』(菊池俊彦/編 恒和出版 1988.11)(ページ:570-596)
『江戸さいえんす図鑑』(Sadanori/編集 インテグラ 1994.6)
国立天文台図書室/貴重資料展示室(2009/10/3現在) (ホームページ: http://library.nao.ac.jp/kichou/open/index.html#00 )
『見て楽しむ江戸のテクノロジー チャートBOOKS』(鈴木一義/監修 数研出版 2006.5) (備考:p.57「箱入りの測量6点セット(トヨタコレクション)」の写真あり。)
『遠藤高璟を中心に行われた加賀藩の技術文化の研究 金沢町測量・時法の改正・彗星観測・思想の研究』( 渡辺誠/研究代表 渡辺誠 2006.3 )
『測量 古代から現代まで』(武田通治/著 古今書院 1979.7)
『江戸時代の科学器械』(薮内清,宗田一/編 恒星社厚生閣 1964) (備考:図版35「里数計」)
『江戸時代の科学』(東京科学博物館/編纂 博文館 1934)
『近世日本の地図と測量 村と「廻り検地」』( 鳴海邦匡/著  九州大学出版会 2007.2) (備考:pp.156-166 第3節 そして「小方儀」へ)
『平賀源内を歩く 江戸の科学を訪ねて』( 奥村正二/著 岩波書店 2003.3) (備考:pp.23-36「2 万歩計とその周辺」)
『久米栄左衛門:創造と開発の生涯』(香川県歴史博物館/編集 香川県歴史博物館 2002.10) (備考:p.8「25 平盤測定器」「26 小方義」図版(カラー写真)、pp.68-69 各解説 など)
『羽間文庫:町人天文学者間重富と大阪』(大阪市立博物館/編集 大阪市立博物館 1999.10) (備考:p.9「杖先指南針」図版(モノクロ写真)と解説)
『天文暦学史上に於ける間重富とその一家 自然科学史叢書』( 渡辺敏夫/著 山口書店 1943)
キーワード
(Keywords)
測量器具 江戸時代
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
未解決
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000060432解決/未解決
(Resolved / Unresolved)