レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/03/08
- 登録日時
- 2008/12/11 02:11
- 更新日時
- 2009/01/06 14:39
- 管理番号
- 埼熊-2008-023
- 質問
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未解決
近江源氏(山本)義経の弟の〈宣義(ノリヨシ)〉の生没年を知りたい。
- 回答
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史料に〈宣義〉の名前は散見するが、生没年に関連する記述は見つからなかった。参考までに、以下の関係史料を紹介する。
『国史大系 60・上 尊卑分脈 第3編』『清和源氏740氏族系図 2』『系図纂要 第11冊・上』『姓氏家系大辞典 3』『姓氏家系辞書』『姓氏家系歴史伝説大事典』などの資料には、真島氏の祖を清和源氏山本氏族で源義光の孫山本遠江守義定の子太皇大后小進〈宣義〉としている。武蔵や信濃や播磨などの真島氏の分布を紹介。信濃の真島氏は、大室牧の牧官大室氏の分かれで、信濃の大室牧との関わりが書かれている。
- 回答プロセス
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系図関係資料を〈山本〉〈真島〉等で調査する。
①『国史大系 60・上 尊卑分脈 第3編』「第三頼義次男賀茂二郎義綱三郎義光流」に、山本義定-義経と続き、宣義(号真嶋冠者)の名が出てくるが、生没年は記載なし。
②『清和源氏740氏族系図 2』「山本氏系図 系図64」に真島氏祖〈宣義〉の名あり。「7 山本氏」に、〈山本義定〉〈山本義経〉他に関する記述があり、〈真嶋(島)宣義〉に「山本義定の子。太皇・大后少進。家号を真嶋と称なえた。真嶋氏祖。」と記述あり。
③『系図纂要 第11冊・上』 「源朝臣姓 山本」の系図に、〈義定〉から続く〈義経〉〈宣義〉の名が掲載。
④『姓氏家系大辞典 3』〈眞島〉に、尊卑分脈による清和源氏山本氏族の略系図があり、宣義の名あり。〈清和源氏 山本氏〉にも、義光から続く略系図があり、宣義の名あり。
⑤『姓氏家系辞書』〈眞島氏(清和源氏山本 山本氏族)〉に、「尊卑分脈に義光孫山本義定-宣義-宣兼と載せたり」と記述あり。〈山本氏(清和源氏)〉に尊卑分脈による略系図があり、「此末流山本氏27家、寛政系譜に見ゆ」と記述あり。
⑥『姓氏家系歴史伝説大事典』〈真島(ましま・まじま)〉に記述あり。
〈義定・義経〉の名が見られる資料
小谷正、駒野裕佳「紀州山本氏と近江源氏山本義経一族」(『和歌山県立文書館紀要 10 2005.3』)に「「近江東浅井郡志」では源義定・源義経父子の頃に近江国東浅井郡の山本山に築城し、山本氏を称し」と義経一族に関しての考察や略系図があるが、宣義の名は出てこない。
『寛政重修諸家譜 18』山本の祖〈義定〉の名あり。
以下は該当記述がなかった資料。
『鎌倉遺文 索引編1~5 人名・地名』『吾妻鏡人名総覧 注釈と考証』『吾妻鏡人名索引』
- 事前調査事項
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情報源:「清和源氏 略系図」(「歴史読本 711 1999年8月号」)に源(山本)義定の子として義経の名が見える。信濃埴科(ハニシナ)郡大室牧(オオムロマキ)に関係があるという。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『国史大系 60・上 尊卑分脈 第3編』(吉川弘文館 1964)
- 『清和源氏740氏族系図 2』(展望社 1985)
- 『系図纂要 第11冊・上』(名著出版 1993)
- 『姓氏家系大辞典 3』(角川書店 1981)
- 『姓氏家系辞書』(人物往来社 1968)
- 『姓氏家系歴史伝説大事典』(勉誠出版 2003)
- キーワード
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- 山本 宣義(ヤマモト ノリヨシ)
- 源氏-系譜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000049636