レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/02/10
- 登録日時
- 2006/03/16 02:11
- 更新日時
- 2006/03/16 02:11
- 管理番号
- tr089
- 質問
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解決
栃木県の土着の神と言われる磐裂神・根裂神について教えてください。
- 回答
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まず、祭神については『日本神名辞典』(神社新報社 1994)に記述があります。
この辞典では磐裂神(イワサクノカミ)は「石拆神」、根裂神(ネサクノカミ)は「根拆神」と表記されています。
『いまいち市史 通史編Ⅰ』(今市市史編さん委員会/編 1982)のp480「盤裂神社・星宮神社」の頁に
次のような記述がありました。
「盤裂神社は盤裂神・根裂神を祭神とし、本地仏を虚空蔵菩薩としている。勝道上人の日光登山の成功は、盤裂神の助けによるものといわれ、この神社圏は日光に始まり、今市の行川流域を通って鹿沼に及んでいる。」
『栃木県神社誌』では日光、今市、鹿沼に複数の磐裂神社、根裂神社、磐裂根裂神社を確認することができます。また、神社名は違っても、この神を祭神とする神社も複数あるようです。
『栃木県史 第3巻 神社編』(田代善吉/著 下野史談会 1934)p334「磐裂神社」の頁では「上都賀郡日光町大字日光字星宮に鎮座せり、祭神は磐裂神である。本社は勝道上人が、日光開山の時に、上人が自ら一刀三禮を以て彫刻した星宮の尊像を鎮祭したものである」と記されています。
日光町の磐裂神社については『日光山志』(植田孟縉/編輯)巻之一の「星宮」の頁も参考になると思われます。日光山志の活字翻刻は『日光市史 史料編 中巻』に所収があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 神道 (170 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 磐裂神
- 根裂神
- 磐裂神社
- 根裂神社
- 神社史
- 勝道上人
- 宗教(T)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000027786