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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000025686
提供館
(Library)
山形県立図書館 (2110039)管理番号
(Control number)
山形県-2005-0006
事例作成日
(Creation date)
2005年12月11日登録日時
(Registration date)
2005年12月11日 18時03分更新日時
(Last update)
2011年04月23日 09時36分
質問
(Question)
この頃よく見かける啓翁桜について教えてください。
回答
(Answer)
啓翁桜の促成栽培は山形県が全国的にみても早く、昭和40年代半ばからスタートしました。12月中旬から3月まで、真冬にも満開になる桜として、市場に送り出されています。花弁は5枚、花径1.6~2.4cmの淡紅色の花を咲かせます。
啓翁桜の作出、命名には諸説あり定かではありません。資料①~⑦に掲載されている作出、命名について抜粋紹介します。

資料①『日本の桜』 P116
カンヒザクラとカラミザクラの種間雑種と考えられる栽培品種。1930年に福岡県久留米市の吉永啓太郎によって作られたことに名前は由来する。

資料②『サクラハンドブック』 P36~37
栽培品種としての“ケイオウザクラ”(啓翁桜)はシナミザクラの台木にコヒガンを接いで生じたとされる

資料③『新日本の桜』 P115
このサクラは苗木販売の段階で和名が混乱した。国立遺伝学研究所の「遺伝研の桜」(1989年)によると、福岡県久留米市でシナミザクラを台木にしてコヒガンザクラを接ぎ木してできた枝変わりに、花卉研究家の弥永太郎が作出者の吉永啓太郎の名をとって、ケイタロウザクラ(啓太郎桜)と命名し、切り花用の品種として啓翁桜の名で知られるようになった。一方、兵庫県宝塚市で啓太郎桜の実生から選抜した品種がつくられ、これは吉永啓太郎を敬う意味のケイオウザクラ(敬翁桜)の名で販売された。
宝塚市で作出された敬翁桜は、トウカイザクラ(東海桜)やガクナンザクラ(岳南桜)などの名でも広まったため、名称が混乱してしまった。

資料④『桜の雑学事典』 P29
カラミザクラから「椿寒桜」や「啓翁桜」などの栽培品種が作られており・・・

資料⑤『山形のうまいもの』 P120~121
啓翁桜は支那桜桃と彼岸桜を交配して作られたもので・・・

資料⑥『サクラの品種に関する調査研究報告』 P104
英名は和田弘一郎の名によって、Wadaiと名命されたもので、シナミザクラとコヒガンまたはカンヒザクラとの雑種といわれる。

資料⑦『遺伝研の桜』 P26
この桜の作出、命名については多くの説があるが、福岡県の花卉専門技術員箕田氏によると、昭和5年、福岡県久留米市の吉永啓太郎氏と言う人が「シナミザクラ(支那実桜)」を台にして「ヒガンザクラ(彼岸桜)」を接ぎ木したところ、枝変わりとして生まれた。これに久留米市に住む花卉研究家弥永太郎氏が作出者の名を取り、「ケイタロウザクラ・啓太郎桜」と命名したという。一方兵庫県宝塚市の大和農園園主椙山氏がこの桜の種子をまき、実生選抜してできたもので、自社の販売カタログに、吉永啓太郎翁を敬う意味で「ケイオウザクラ(敬翁桜)」と名を付け販売をしたのが、昭和20年以後中部地方の苗木ブローカーに渡り、切花用新品種として愛知、静岡方面に「ケイオウザクラ(敬翁桜)」または「トウカイザクラ(東海桜)」「ガクナンザクラ(岳南桜)」の名で売られ、広まったといわれる。以上の説が正しければ、久留米市と宝塚市で生まれたものは別のものと考えたい。

資料⑧『農業山形』642号 P65
福岡県久留米市は、啓翁桜発祥の地である。・・・啓翁桜の育成者良永啓太郎氏の墓参と原木調査にうかがうことができた。・・・太郎氏は良永氏をしたい[敬翁桜]と命名したという。しかし一般には「啓翁桜」の方が広く使われたようで、このことから、その後の混乱が起きたようである。

山形県ホームページで啓翁桜に関する動画がご覧いただけます。(H23.4.21確認)
http://www.yamagata.nmai.org/crops/umaimono/flower/blossom.html
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
花卉園芸[草花]  (627 9版)
参考資料
(Reference materials)
資料①日本の桜 増補改訂フィールドベスト図鑑/勝木俊雄/2009(479.75/カツ) 
資料②サクラハンドブック/大原隆明/2009(479.75/オオ)
資料③新日本の桜/木原浩/2007(479.75/キハ)
資料④おもしろくてためになる桜の雑学事典/井筒清次/2007(479.75/イズ)
資料⑤山形のうまいもの/山形県農産物マーケティング推進協議会編/1998(K602/ヤマ)
資料⑥サクラの品種に関する調査研究報告/日本花の会編/1982
資料⑦遺伝研の桜/国立遺伝学研究所編/1989
資料⑧農業山形/山形県農業振興機構編/2003(KS610/ノウ)
※(  )は当館の請求記号です。
キーワード
(Keywords)
啓翁桜
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000025686解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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