レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/01/24
- 登録日時
- 2005/01/24 15:32
- 更新日時
- 2013/12/19 21:23
- 管理番号
- 20000127-1
- 質問
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解決
村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』に登場するデレク・ハートフィールドという作家について調べたい。
- 回答
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デレク・ハートフィールドは、村上春樹氏が創作した架空の作家である。
本学の文芸学部の学生から実際にあったレファレンスで、この件については、春樹ファンをはじめ、ご存じの方も多いと思う。
『イエローページ 村上春樹』に「デレク・ハートフィールドを求めて」というコラムが掲載されている。
青山南氏の「不妊の星々の伝説」によって、さらに多くの人々がハートフィールドの存在を確信させられたようである。
原善「喪失感を共有させるドーナツ的ブラックホール」(『村上春樹がわかる。』所収)もハートフィールドについて述べている。
『村上春樹 : 作品研究事典』「風の歌を聴け」の項にはハートフィールドのモデルに関する記述がある。
また、ネット上を検索するとこの件を取り上げているサイトが数多く存在し、いかに多くの人々がこのハートフィールドについて調べようと試みたかがわかる。
- 回答プロセス
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村上春樹に関する作家研究文献、『風の歌を聴け』に関する文献を調査した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 村上春樹著 『風の歌を聴け』 講談社 1979
- 青山南 「不妊の星々の伝説」 『本の雑誌』 29号 1983.2 (青山南著 『ピーターとペーターの狭間で』 本の雑誌社 1987、 青山南著 『ピーターとペーターの狭間で』 筑摩書房 1991 (ちくま文庫) 所収)
- 加藤典洋編 『イエローページ 村上春樹』 荒地出版社 1996 p.27
- 今井清人 『風の歌を聴け』 ―OFFの感覚― (今井清人著 『村上春樹 ―OFFの感覚―』 国研出版 1990、 木股知史編 『村上春樹』 若草書房 1998 (『日本文学研究論文集成』 46) 所収)
- 『村上春樹がわかる。』 朝日新聞社 2001 (AERA Mook) pp.10-13
- 村上春樹研究会編 『村上春樹 : 作品研究事典』 鼎書房 2001 p.51
- 今井清人 「村上春樹論」 『国文学解釈と鑑賞』 別冊 卒業論文のための作家論と作品論 1995.1 p.219-233
- 畑中佳樹 「アメリカ文学と村上春樹」 『国文学 解釈と教材の研究』 30(3) (1985/03) ISSN:04523016 p.126-131
- キーワード
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- デレク・ハートフィールド
- 村上春樹
- 風の歌を聴け
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013785