レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/01/15
- 登録日時
- 2004/12/28 02:19
- 更新日時
- 2007/03/02 19:12
- 管理番号
- 都立図事-2004002756
- 質問
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封蝋の歴史と、いつ封蝋からノリの使用になったかについて書かれた本はないか。
- 回答
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各室での調査を基に回答。
<封緘・印章の観点から>
資料1に近世ヨーロッパのハンコの主な用途として封蝋に触れられており、第一次大戦後、郵便制度の発達、貴族の没落などにより衰退したことが記されている。同著者による資料2、3にも同様の記述あり。資料3には、巻末に参考文献・図版出典もあり。
<のり、接着剤の観点から>
資料4の「十九世紀の接着事情 その二」の章に糊つき封筒の製造について記述があったが、具体的な年代や国・地域などの記述はなし。
<事物起源の観点から>
資料5の「封蝋」の項に、18世紀に封緘紙が登場し、蝋の使用が禁じられた事例について記述あり。百科事典類にも記述あり。資料6の「印章」の項には、「ヨーロッパでは押印材として16世紀以後は封蝋、封のりなどが使用されるようになったが、16世紀ころから印章は軽んじられ、18~19世紀から公文書以外は署名をもってすませるようになった」とあり。
<郵便関係の観点から>
資料7には、外国に郵便を送る際の封蝋の使用方法、使用目的の記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通信事業 (690 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 ハンコの文化史 : 古代ギリシャから現代日本まで-ハンコと人間の五千年 / 新関欽哉∥著 / PHP研究所 , 1987.1 ( 21世紀図書館 82 ) /7390/48/87
- 【資料2】 東西印章史 / 新関欽哉∥著 / 東京堂出版 , 1995.6 /7390/3021/95
- 【資料3】 ハンコロジ-事始め : 印章が語る世界史 / 新関欽哉∥著 / 日本放送出版協会 , 1991.9 ( NHKブックス ) /7392/3001/91
- 【資料4】 接着おもしろテクノロジ- / 本山卓彦∥著 / 日刊工業新聞社 , 1996.5 /5799/3014/96
- 【資料5】 西洋事物起原 1 / ヨハン・ベックマン∥著 / ダイヤモンド社 , 1980.10 /0330/10/1
- 【資料6】 世界大百科事典 [1988年版] 3 イン-エン / 平凡社 , 1988.3 DR/0310/45/3
- 【資料7】 最新郵便用語事典 / 郵便用語事典研究会∥編 / ぎょうせい , 1986.4 R/6930/19/86
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013464