レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20221013
- 登録日時
- 2022/12/20 11:56
- 更新日時
- 2024/01/15 10:50
- 管理番号
- 横浜市中央2674
- 質問
-
解決
明治初期、横浜居留地に住んでいる子どもが通っていたダーム・ド・サンモール学校について知りたい。
- 回答
-
ダーム・ド・サンモール学校(Dames de Saint Maur)について記述がある資料を
ご紹介します。
なお、学校の変遷を確認した際、外国籍の子ども等を対象にした
「サンモールインターナショナルスクール」と日本人の子どもの教育を目的とした
「横浜紅蘭女学校(現横浜雙葉学園)」の2つが確認できたため、
上記2つの学校についての資料からも調査しました。
※本記述にてご紹介するインターネット情報につきましては
最終確認日は2023年12月25日です。
1 設立経緯などを知ることが出来る資料
(1)『横浜の本と文化 横浜市中央図書館開館記念誌』
横浜市中央図書館開館記念誌編集委員会/編 横浜市中央図書館 1994.3
横浜市立図書館デジタルアーカイブ 都市横浜の記憶
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/detail?cls=collect_01&pkey=00004913
にてインターネット公開されています。
p.534 五 ダーム=ド=サン=モール学校
設立経緯やその後の変遷、学科などについて記述があります。
(2)『横浜フランス物語 文明開化あ・ら・かると』
富田仁/編 産業技術センター 1979.2
p.97- サン・モール
「明治期のフランス語教育」として記述があります。開校場所や設立者、
初代校長以外にも授業科目の特徴などについて記述があります。
なお、p.108から初代校長のメール・マティルドについての記述もあります。
(3)『メール・マティルド 有隣新書』 小河織衣/著 有隣堂 1990.8
p.83よりダーム・ド・サンモール学校についての記述があります。
また、この資料にはサンモール学校事業を始めたメール・マティルドが
日本に来てどのように過ごしていたかということについても詳細に書かれています。
(4)『外国人学校 中公新書』 朴三石/著 中央公論新社 2008.10
p.155- 第五章 サンモール校から136年の歴史―その始まりと歩みの軌跡
p.156-159において、ダーム・ド・サンモール学校の
設立経緯について記述があります。
(5)『横浜 横浜文化叢書』 横浜市立大学/編 横浜市立大学 1990.3
p.86-87 ミッションスクール/国際学校
■サン・モール・インターナショナル・スクール
所在地の変遷、生徒の親の国籍・宗教などについても記述があります。
(6)『横浜もののはじめ考』 横浜開港資料館/編 横浜開港資料館 2010.3
p.178-179 〇菫女学校と横浜紅蘭女学校(横浜雙葉学園)
マティルドが始めた事業の一つとして紹介されています。
また、日本人女子児童のために横浜紅蘭女学校が
設立された旨の記述もあります。
(7)『80周年記念誌』 横浜雙葉学園/編 横浜雙葉学園 1980.11
p.32- 第二章 草創期 開校にいたるまで
ダーム・ド・サン・モール学校のみではなく、
横浜紅蘭女学校の設立についても記述があります。
(8)『女学校・英学塾の誕生と横浜』 柳下芳史/著 柳下芳史 2009.6
p.62 (七)サン・モール修道会の学校
校名の変遷についても記述があります。
(9)『幕末・維新期の洋学教育 私家版』 田村茂/著 田村茂 2002.10
p.151からダーム・ド・サンモール学校関連の変遷について記述があります。
(10)『横浜外国人墓地に眠る人々 開港から関東大震災まで』
斎藤多喜夫/著 有隣堂 2012.7
p.80- マチルドとテレーズ
(11)『横浜港史 各論編』
横浜港振興協会横浜港史刊行委員会/編 横浜市港湾局企画課 1989
p.1382 ダーム・ド・サンモールの開設理由や、
その後の変遷について記述があります。
なお、この資料では、その後横浜紅蘭女学校として認可を受け、
その後横浜雙葉学園となった旨の記述があります。
(12)『横浜ふらんす物語』 富田仁/著 白水社 1991.11
p.117-118において、ダーム・ド・サンモール学校の設立について記述があります。
(13)『近代日本のキリスト教と女子教育』 キリスト教史学会/編 教文館 2016.8
p.128- 一、カトリック女子修道会による日本での女子教育の始まり
カトリック女子教育の始まりとしてサン・モール・スクールの記述があります。
なお、この資料では、現在は横浜雙葉学園である旨の記述があります。
(14)HISTORY(SAINT MAUR INTERNATIONAL SCHOOL, YOKOHAMA)
https://www.stmaur.ac.jp/about-us/school/history-of-saint-maur-international-school
1(1)、(4)、(5)、(8)、(10)の資料において、
現在ではサンモール・インターナショナル・スクールという
名前になっている旨の記述があります。
上記URLはサン・モール・インターナショナル・スクールのHPです。
すべて英語で書かれており、“ダーム・ド・サンモール学校”という表記はありませんが、
サン・モール・インターナショナル・スクールの前身について記述があります。
2 概要や設立当時の実態について記載がある資料
(1)『横浜市史稿 教育編』 横浜市役所/編纂 臨川書店 1986.3
国立国会図書館デジタルコレクションにてインターネット公開されています。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1213506
第五節 私立各種學校
p.523(302コマ目) 第五項 其他の學校の表に
(二九)ダームド・サンモール學校とあり、
所在地や設立年月、設立者などについて記述があります。
p.524(303コマ目)の註一においては設立年月について、
註二においては学科等について触れられています。
(2)『神奈川県教育要覧』 神奈川県教務課/編 神奈川県教務課 1918.11
横浜市立図書館デジタルアーカイブ 都市横浜の記憶にて
インターネット公開されています。
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/detail?cls=collect_01&pkey=00002964
p.225(127コマ目) ダームドサンモール學校
当時の生徒数についても記述があります。
(3)『横浜市統計書 第1回』 横浜市/〔編〕 横浜市 1903.10
横浜市立図書館デジタルアーカイブ 都市横浜の記憶にて
インターネット公開されています。
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/detail?cls=collect_01&pkey=00001392
p.51(44コマ目)において、「私立ダームドサンモール學校」として
学科や教員・生徒数などが掲載されています。
なお、第1回以降の統計書にも、いくつか掲載があるものがあります。
(4)『横浜市教育史 上巻』 横浜市教育委員会/編 横浜市教育委員会 1976.3
p.40において、「ダーム・ド・サンモール学校」の校名、学科、
生徒数、外人教師数の記載があります。
なお、ここに掲載されているデータは『横浜市統計書』によるものです。
4 その他、当時の様子を知ることができる資料
横浜市立図書館デジタルアーカイブ都市横浜の記憶
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/
において当時のダーム・ド・サンモール学校の写真を
絵葉書にしたものを見ることができます。
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キーワード:サンモール
資料:絵葉書にチェック
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000326040