レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月16日
- 登録日時
- 2021/06/20 14:45
- 更新日時
- 2021/06/20 14:45
- 管理番号
- R1004434-61
- 質問
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解決
坂本竜馬の懐具合に興味がある。長崎、京都などにも出かけたようだが、江戸に上がってから、京都で没するまでどこから程収入を得、またそれぞれどれ程の支出があったのか、あるいは資金援助等についても調べたい。
- 回答
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●坂本龍馬と金銭に関する資料
(1)『龍馬の金策日記』 竹下倫一/[著] 祥伝社 2006.5 289.1 ISBN:4-396-11038-3
*P20 龍馬が脱藩時もっていたお金について。P150 慶応3年の海援隊の初給料日のこと。P163 海援隊が主張したいろは丸の賠償金内訳。P180 龍馬が貧乏だった理由(土佐藩からの援助について)。P225 有事の際はどこから金が出てくると龍馬が考えていたか など。
(2)『龍馬の家計簿』 大村大次郎/著 河出書房新社 2016.7 289.1 ISBN:978-4-309-22673-6
*P51 勝海舟門下となったために生活が安定したことについて。P58 松平春嶽からの支援について など。
(3)『幕末維新の経済人』 坂本藤良/著 中央公論社 1984.4 335.21 ISBN:4-12-100726-3
*P63 亀山社中時代の龍馬について、「計算はどこまでもこまかく、ハッキリさせている」。P73 亀山社中の給料について。P89 独立採算制だった海援隊運営資金について。当初の基金として土佐藩から一万余両が出された など。
●坂本龍馬に関する事典
(4)『坂本竜馬事典』 小西四郎/[ほか]編 新人物往来社 1988.5 289.1 ISBN:4-404-01484-8
*オランダ商人からライフル銃千三百挺を九十日の手形で購入したことや、いろは丸事件について。関係資料が豊富。
(5)『坂本竜馬大事典』 新人物往来社/編 新人物往来社 1995.5 289.1 ISBN:4-404-02205-0
*関係人物・事件などがあいうえお順に引ける。巻末に参考文献一覧。
(6)『坂本龍馬事典』 加来耕三/著 東京堂出版 2009.8 289.1 ISBN:978-4-490-10733-3
*P104~ 1862年高知城下を旅立った時「路銀の不足を補うべく」田中良助から「金子壱両成」を借用。P158「蝦夷開発計画」の「資金的援助を西郷や小松へ事前に依頼していたはずだ。」 など。
●日記・手紙
(7)『完本坂本龍馬日記』 菊地明/編 新人物往来社 2009.11 289.1 ISBN:978-4-404-03763-3
*借金や船代、賠償金の額等について。
(8)『坂本龍馬からの手紙』 坂本龍馬/[原著] 教育評論社 2014.7 289.1 ISBN:978-4-905706-87-8
*およそ140通が知られている龍馬の手紙のすべてを現代語風に置き換えたもの。お金が無くて困っている様子などがわかる。
(9)『日本を今一度せんたくいたし申候』 木村幸比古/著 祥伝社 2000.10 289.1 ISBN:4-396-61113-7
*龍馬の手紙のうち20通を選び読み解いた。
(10)『竜馬の手紙』 坂本竜馬/[原著] 講談社 2003.12 289.1 ISBN:4-06-159628-4
*坂本龍馬の手紙139通、船中八策など文章5点、和歌などの詠草5点。それぞれの解説つき。人名、事項索引あり。P324 慶応三年四月六日 伊東助太夫あての手紙に八百両借用の記載。P329 慶応三年四月初旬 坂本乙女あての手紙に小松帯刀から七千八百両、後藤象二郎から一万・五百両の融通があったと記載。
●生涯について書かれた資料
(11)『坂本龍馬歴史大事典』 新人物往来社 2008.11 289.1 ISBN:978-4-404-03627-8
*坂本龍馬の生涯、海援隊を知るための12章、坂本龍馬日譜など坂本龍馬に関する情報多数。P28 脱藩後、龍馬は大阪で樋口真吉と会って一両を贈られた。
(12)『追跡!坂本龍馬』 菊地明/著 PHPエディターズ・グループ 2009.10 289.1 ISBN:978-4-569-77350-6
*P199 亀山社中の月給について。P220 才谷社中(海援隊)の月給が五両であった。P220太極丸、いろは丸に関わる諸経費についての記載。P263 土佐藩からの大義料五十両の使い道。
(13)『坂本竜馬伝』 千頭清臣/著 新人物往来社 1995.7 289.1 ISBN:4-404-02234-4
*初版は大正三年(1914)。史料に基づいて書かれた龍馬伝の1号と言われている。
(14)『天翔る龍 坂本龍馬伝』 山村竜也/著 日本放送出版協会 2009.11 289.1 ISBN:978-4-14-081398-0
*P100 旅立ちの路銀は親類の弘光左門という人から十両を借りた。P109 刀の縁頭を売って旅費にした。P110 「廿三日、逢龍馬、贈一円」一円というのは一両のこと。一両は現在の貨幣価値に換算すると、五万円~十万円に相当する。(※所説あり)P225 海援隊の給料百両と、隊長である龍馬への五十両の給金について。P242 山内容堂からの五十両の大義料。
(15)『英傑の日本史』 坂本龍馬編 井沢元彦/[著] KADOKAWA 2013.11 281.04 ISBN:978-4-04-400311-1
*あとがきに「龍馬に関してはイギリス等にも史料はもっとあるはず」とある。「当時の常識」で書かれた龍馬伝。
(16)『わが夫坂本龍馬』 一坂太郎/著 朝日新聞出版 2009.11 289.1 ISBN:978-4-02-273305-4
*坂本龍馬の妻お龍が回顧した坂本龍馬について。お龍の回顧録である『反魂香』『続反魂香』『維新の残夢』『千里駒後日譚』『千里の駒後日譚拾遺』を再編集したもの。 P24 龍馬の酒量について。P32 一力の豪遊。P112 祇園の茶屋。P120 いろは丸沈没後、「龍馬が隊中の者を連れて丸山(長崎)の茶屋で大騒ぎをして」とある。
(17)『坂本龍馬とその時代』 佐々木克/著 河出書房新社 2009.12 289.1 ISBN:978-4-309-22519-7
*P49 松平春嶽より千両借用。P81 長州藩より武器購入。P151 海援隊所有の船購入に際し一万両余りを後藤象二郎が出した。P155 いろは丸の賠償金八万三千両 など。
(18)『坂本龍馬進化論』 菊地明/著 新人物往来社 2002.7 289.1 ISBN:4-404-02977-2
*「龍馬伝説」はどの伝記が起源かをつきとめ、あわせて史実と照合した龍馬の比較伝記論。
(19)『龍馬八十八話』 小美濃清明/著 右文書院 2010.6 289.1 ISBN:978-4-8421-0739-4
*P50 龍馬の江戸生活について。その際の物価などについて。
(20)『幕末の挑戦者・坂本竜馬』 宮地佐一郎/著 PHP研究所 1990.3 289.1 ISBN:4-569-52703-5
*P55 海援隊隊長としての経済感覚。
(21)『坂本竜馬のすべて』 平尾道雄/編 新人物往来社 1979.6 289.1 ISBN:4-404-00968-2
*P30 薩摩藩からの手当について。P35 後藤象二郎からの資金融通について。年譜と坂本竜馬関係文献資料あり。
(22)『坂本竜馬とその一族』 土居晴夫/著 新人物往来社 1985.12 288.3 ISBN:4-404-01318-3
*坂本家の祖先から説き起こす。著者は龍馬の甥直寛(龍馬の兄直方の息子)の孫。
(23)『龍馬が歩いた幕末地図』 木村幸比古/監修 朝日新聞出版 2009.11 289.1 ISBN:978-4-02-330469-7
*出生から暗殺にいたる個人史に沿った地図と史跡を紹介。
(24)『坂本竜馬と刀剣』 小美濃清明/著 新人物往来社 1995.11 289.1 ISBN:4-404-02263-8
*実は愛刀家だったという龍馬の書簡をもとに、龍馬と刀剣の関係を検証した。
(25)『坂本龍馬海援隊始末記』 平尾道雄/著 中央公論新社 2009.12 210.58 ISBN:978-4-12-205250-5
*P96 亀山社中の給料など。この著書によって著者の評価が確立された。
(26)『坂本竜馬全集』 坂本竜馬/[著] 光風社出版 1988.5 289.1 ISBN:4-87519-400-5
*龍馬研究の集大成であり維新史資料に一歩を加える決定版と言われる。龍馬書簡127通に文書・詠草を加え、うち102点を写真収録。 読下し・解説を加える。 第2部、龍馬周辺の文書・記録を以て構成する補足資料。
●その他同時代の参考文献
(27)『お金で読み解く明治維新』 大村大次郎/著 ビジネス社 2018.3 332.105 ISBN:978-4-8284-2015-8
*お金の動きから幕末、明治維新の日本の動きを再確認したもの。P64~87 坂本龍馬と海援隊の経済面。P115 長州藩からみた坂本龍馬。P182 坂本龍馬の贋金製造計画。
(28)『海援隊烈風録』 二宮隆雄/著 角川書店 1999.1 913.6 ISBN:4-04-873150-5
*海援隊隊士の佐柳高次を主人公にした小説。
(29)『海援隊遺文』 山田一郎/著 新潮社 1991.3 210.58 ISBN:4-10-367602-7
*海援隊文司のち隊長である長岡謙吉を新史料を含めまとめたもの。
(30)『海援隊隊士列伝』 土居晴夫/編 新人物往来社 2010.8 281.04 ISBN:978-4-404-03895-1
*海援隊資料。近藤長次郎、陸奥陽之助など海援隊隊士13名の生涯を明らかにする。
(31)『幕末のその日、京で何が起こったのか』 木村武仁/著 淡交社 2018.2 210.58 ISBN:978-4-473-04228-6
*禁門の変、池田屋事件など幕末の京都で起きた10大事件をテーマとしている。P72 坂本龍馬と亀山社中。亀山社中の月給制について記載。
(32)『幕末志士の作法』 小田部雄次/監修 G.B. 2019.10 210.58 ISBN:978-4-906993-78-9
*幕末志士の所作や暮らしぶりについてイラストを用いて紹介。P28 幕末の風雲児たちを陰ながら支えた豪商たち。P56 亀山社中、海援隊についての記載がある。
(33)『トーマス・B・グラバー始末』 内藤初穂/著 アテネ書房 2001.2 289.3 ISBN:4-87152-214-8
*艦船や大砲欧州先端技術と機器の貿易・仲介に当たった洋商グラバーの資料。亀山社中との取引内容についてなど記載。
(34)『江戸物価事典』 小野武雄/編著 展望社 2009.6 337.821 ISBN:978-4-88546-201-6
*江戸時代の物価の変遷を丹念に追った事典。坂本龍馬の記載はない。P240 旅用と道中賃銭。P249 宿泊料 など。
●予約あり資料
(35)『龍馬のマネー戦略』 大村大次郎/著 秀和システム 2021.4 289.1 ISBN:978-4-7980-6400-0
*2021年4月発売。現在貸出し中資料の為、内容未確認。知られざる「龍馬の錬金術」に迫り、お金の流れで幕末日本の経済を読む。
●論文
CiNii(国立情報学研究所が運営する学術論文や図書・雑誌などの学術情報データベース)で検索。フリーワード検索で「坂本龍馬」で526件ヒットしますが、そのうちタイトルから竜馬と「お金」「資金」などについて書かれたと思われるものが3件ありました。
・『温故知新 時代を変えた蒸気船と幕末薩摩藩の資金調達--薩摩藩が育てた坂本龍馬と亀山社中』田村 省三 南の風 (4), 30-35, 2010-10
・『坂本竜馬ゆかり京都「寺田屋」税金滞納騒動 (ワイド特集 (続)人間列島「悲喜劇」の深淵)』週刊新潮 45(34), 48-49, 2000-09-07
・『坂本竜馬の大義料(研究余録)』山本 大 日本歴史 (322), p84-88, 1975-03 吉川弘文館
https://ci.nii.ac.jp/
●インターネット情報
(2)日本銀行高知支店 知ろう!楽しもう!土佐とおかねと日銀 https://www3.boj.or.jp/kochi/tosatonichigin.html
*坂本龍馬とお金にまつわる代表的な史実や、土佐と日銀との関わりなどについて紹介。「坂本龍馬とおかね」の項目あり。幕末と現在の貨幣価値換算(そば一杯の代金ベース、大工賃金ベース)など。
(3) 国立国会図書館デジタルコレクション 坂本龍馬関係文章 第一 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1917617/196 2021/5/19
*龍馬の手紙など。
(4) 国立国会図書館デジタルコレクション 坂本龍馬関係文章 第二 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1917633 2021/5/19
*坂本龍馬手帳摘要、いろは丸航海日記など。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 龍馬の金策日記 竹下倫一/[著] 祥伝社 2006.5 289.1 , ISBN 4-396-11038-3
- 龍馬の家計簿 大村大次郎/著 河出書房新社 2016.7 289.1 , ISBN 978-4-309-22673-6
- 幕末維新の経済人 坂本藤良/著 中央公論社 1984.4 335.21 , ISBN 4-12-100726-3
- 坂本竜馬事典 小西四郎/[ほか]編 新人物往来社 1988.5 289.1 , ISBN 4-404-01484-8
- 坂本竜馬大事典 新人物往来社/編 新人物往来社 1995.5 289.1 , ISBN 4-404-02205-0
- 坂本龍馬事典 加来耕三/著 東京堂出版 2009.8 289.1 , ISBN 978-4-490-10733-3
- 完本坂本龍馬日記 菊地明/編 新人物往来社 2009.11 289.1 , ISBN 978-4-404-03763-3
- 坂本龍馬からの手紙 坂本龍馬/[原著] 教育評論社 2014.7 289.1 , ISBN 978-4-905706-87-8
- 日本を今一度せんたくいたし申候 木村幸比古/著 祥伝社 2000.10 289.1 , ISBN 4-396-61113-7
- 竜馬の手紙 坂本竜馬/[原著] 講談社 2003.12 289.1 , ISBN 4-06-159628-4
- 坂本龍馬歴史大事典 新人物往来社 2008.11 289.1 , ISBN 978-4-404-03627-8
- 追跡!坂本龍馬 菊地明/著 PHPエディターズ・グループ 2009.10 289.1 , ISBN 978-4-569-77350-6
- 坂本竜馬伝 千頭清臣/著 新人物往来社 1995.7 289.1 , ISBN 4-404-02234-4
- 天翔る龍 坂本龍馬伝 山村竜也/著 日本放送出版協会 2009.11 289.1 , ISBN 978-4-14-081398-0
- 英傑の日本史 坂本龍馬編 井沢元彦/[著] KADOKAWA 2013.11 281.04 , ISBN 978-4-04-400311-1
- わが夫坂本龍馬 一坂太郎/著 朝日新聞出版 2009.11 289.1 , ISBN 978-4-02-273305-4
- 坂本龍馬とその時代 佐々木克/著 河出書房新社 2009.12 289.1 , ISBN 978-4-309-22519-7
- 坂本龍馬進化論 菊地明/著 新人物往来社 2002.7 289.1 , ISBN 4-404-02977-2
- 龍馬八十八話 小美濃清明/著 右文書院 2010.6 289.1 , ISBN 978-4-8421-0739-4
- 幕末の挑戦者・坂本竜馬 宮地佐一郎/著 PHP研究所 1990.3 289.1 , ISBN 4-569-52703-5
- 坂本竜馬のすべて 平尾道雄/編 新人物往来社 1979.6 289.1 , ISBN 4-404-00968-2
- 坂本竜馬とその一族 土居晴夫/著 新人物往来社 1985.12 288.3 , ISBN 4-404-01318-3
- 龍馬が歩いた幕末地図 木村幸比古/監修 朝日新聞出版 2009.11 289.1 , ISBN 978-4-02-330469-7
- 坂本竜馬と刀剣 小美濃清明/著 新人物往来社 1995.11 289.1 , ISBN 4-404-02263-8
- 坂本龍馬海援隊始末記 平尾道雄/著 中央公論新社 2009.12 210.58 , ISBN 978-4-12-205250-5
- 坂本竜馬全集 坂本竜馬/[著] 光風社出版 1988.5 289.1 , ISBN 4-87519-400-5
- お金で読み解く明治維新 大村大次郎/著 ビジネス社 2018.3 332.105 , ISBN 978-4-8284-2015-8
- 海援隊烈風録 二宮隆雄/著 角川書店 1999.1 913.6 , ISBN 4-04-873150-5
- 海援隊遺文 山田一郎/著 新潮社 1991.3 210.58 , ISBN 4-10-367602-7
- 海援隊隊士列伝 土居晴夫/編 新人物往来社 2010.8 281.04 , ISBN 978-4-404-03895-1
- 幕末のその日、京で何が起こったのか 木村武仁/著 淡交社 2018.2 210.58 , ISBN 978-4-473-04228-6
- 幕末志士の作法 小田部雄次/監修 G.B. 2019.10 210.58 , ISBN 978-4-906993-78-9
- トーマス・B・グラバー始末 内藤初穂/著 アテネ書房 2001.2 289.3 , ISBN 4-87152-214-8
- 江戸物価事典 小野武雄/編著 展望社 2009.6 337.821 , ISBN 978-4-88546-201-6
- 龍馬のマネー戦略 大村大次郎/著 秀和システム 2021.4 289.1 , ISBN 978-4-7980-6400-0
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300526