レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年08月31日
- 登録日時
- 2020/08/31 17:17
- 更新日時
- 2020/12/24 10:43
- 管理番号
- 20200831-2
- 質問
-
解決
「自己盗用」(二重投稿)について知りたい。
- 回答
-
以下の資料がみつかった。
<専門図書>
上出洋介『国際誌エディターが教えるアクセプトされる論文の書きかた』丸善出版 2014 ISBN 9784621086902
p.75「4.自己盗用というのは,自分の過去の論文からかなりの部分を盗用」すること
上岡洋晴『コピペしないレポートから始まる研究倫理 ―その一線、越えたらアウトです!』(ライフサイエンス選書)ライフサイエンス出版 2016
p. 70「自己盗用(self-plagiarism)」
「ある研究者が自分の研究業績を稼ぐため(たくさん論文が出たことにするため)に、1つの研究内容を複数の雑誌に掲載されることが問題なのである。これが、重複出版(duplicate publication/ acceptable secondary publication)である。」
「日本の研究において、最も生じうる危険な自己盗用は、1つ目の論文は日本の雑誌に和文で書いたものを、タイトルや抄録を少し変えた形で英文誌に投稿するパターンである。これは完全に重複出版と見なされる」
p. 71 表4-4 重複出版になるかどうかの目安
<学会の見解>
「二重投稿・剽窃・盗用に関するよくある質問」(情報処理学会)
https://www.ipsj.or.jp/faq/ronbun-faq.html (2020/08/31 確認)
「Q10:自己剽窃とは何ですか? 自己剽窃を避けるにはどうすればよいですか?」
「自分が過去に書いた原稿の一部を、自身の投稿原稿中で引用せずにそのまま流用することを自己剽窃と呼びます。」
※情報処理学会では、「盗用」より「剽窃」が「より一般的が語句」として用いられているとして、「自己剽窃」の文言を用いています。
<辞典>
にじゅう‐とうこう〔ニヂユウトウカウ〕【二重投稿】
小説・論文・写真などの作品を、二つの公募先に同時に投稿すること。
"にじゅう‐とうこう【二重投稿】", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2020-08-28)
<論文・記事>
酒井善則「論文投稿に関わる剽窃等の問題についての考察」電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review 5(3), 239-243, 2012
https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/5/3/5_3_239/_pdf (2020/08/31 確認)
※二重投稿についての解説、不正事例紹介がある。
<科学技術振興機構>
「研究者のみなさまへ」 国立研究開発法人 科学技術振興機構
https://www.jst.go.jp/contract/kisoken/h25/others/h25s805others131120.pdf (2020/08/31 確認)
「二重投稿は、適切な引用がされていない場合、自己盗用とみなされることがあります。」
※注意事項などがまとめてある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 文法.語法 (815)
- 参考資料
- キーワード
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- 自己盗用
- 自己剽窃
- self-plagiarism
- 二重投稿
- 重複投稿
- duplicate publication
- acceptable secondary publication
- 研究不正
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000286392