レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/04/17
- 登録日時
- 2020/05/02 00:30
- 更新日時
- 2020/05/21 15:26
- 管理番号
- 7520848
- 質問
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解決
昭和41(1966)年3月24日、厚生省新潟水銀中毒事件特別研究班・関係各省庁合同会議において提出された
「阿賀野川沿岸部落の有機水銀中毒症集団発生に関する疫学的研究 / 厚生省疫学研究班」について調査しております。閲覧方法をご教授ください。
- 回答
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お尋ねの件につき、以下のとおり回答します。
昭和41(1966)年3月24日、厚生省新潟水銀中毒事件特別研究班・関係各省庁合同会議において提出された 「阿賀野川沿岸部落の有機水銀中毒症集団発生に関する疫学的研究 / 厚生省疫学研究班」の当館所蔵はありません。
当館では『新潟水銀中毒に関する特別研究報告書』科学技術庁研究調整局, 1969.3(当館請求記号 SD74-37 当館書誌ID 000001517320)を所蔵しており、この「第Ⅲ編 水銀中毒の疫学的調査研究」が「阿賀野川沿岸部落の有機水銀中毒症集団発生に関する疫学的研究 疫学班」というタイトルの報告書です。しかしながら、同書p.474にある「結論」に「以上本事例は、(中略)第2の水俣病というべきである」との記述があり、これは既に調査済みとしてお知らせいただいている環境省国立水俣病総合研究センターホームページ内の「水俣病の悲劇を繰り返さないために−水俣病の経験から学ぶもの−」で確認できる昭和42(1967)年4月7日提出の報告書の内容と合致します。従いまして、同書は昭和42年4月に厚生省に提出された(最終)報告書をもとに科学技術庁が編纂した資料であると考えられます。
次に他機関所蔵を調査したところ、「新潟県立環境と人間のふれあい館」が次の2点の資料を所蔵されているようです。
HOME > 考えよう 新潟水俣病 > 水俣病関連資料( http://www.fureaikan.net/minamata/data.php )で「新潟水銀中毒事件特別研究報告書」を検索すると2件ヒットします。
・資料No.780 『新潟水銀中毒事件特別研究報告書(厚生省分担研究分)』1967年 B5版 59頁
・資料No.Ⅲ_1 『新潟水銀中毒事件特別研究報告書(厚生省分担研究分)昭和42年4月』1967年 B5版 403頁
資料No.Ⅲ_1のほうはタイトルに「昭和42年4月」とあることから、(最終)報告書である可能性が高いと思われます。一方、資料No.780のほうは作成年が1967年となっていますが、タイトルが同じでかつ(最終)報告書より頁数が少ないことから、お探しの1966年提出の報告書である可能性があります。念のため同館にお問い合わせになってはいかがでしょうか。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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環境省国立水俣病総合研究センターホームページ>水俣病の悲劇を繰り返さないために−水俣病の経験から学ぶもの−(html版日本語)http://nimd.env.go.jp/syakai/webversion/houkokushov3-1.html「第4章 水俣病の原因究明及び発生源確定の過程(その3)」「(3)新潟水俣病の原因究明の努力と昭和電工の反論」の冒頭に記載があります。また、近藤 喜代太郎 "阿賀野川流域における水俣病の発生動態 曝露の実態と患者の認定" (日本衛生学雑誌. 1996, 51(2), p.599-611)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh1946/51/2/51_2_599/_article/-char/ja/引用文献の2番目にも記載されています。
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 議官(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000281775