レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/05/21
- 登録日時
- 2019/07/27 00:30
- 更新日時
- 2019/08/17 16:17
- 管理番号
- 6000047661
- 質問
-
解決
北大路魯山人について、
① 豊中市との関わり
② 小林一三との関わり
この2点を知りたい。
- 回答
-
① 豊中市との関わり
豊中と北大路魯山人といえば阪急曽根駅近くにあった料亭「大阪星岡茶寮」だが、
なぜ曽根に開寮されたのかということについて触れているのは、
白崎秀雄著『新版北大路魯山人』 新潮社の下巻 p.12
「かねてその所有者からの要望もあったのと、魯山人が志方邸そのものを実見するに及んで、強く魅了されたことにあった」
を見つけたのみだった。
阪急曽根駅前の「大阪星岡茶寮」についての資料は次の通り。
『新修豊中市史 第6巻 美術』pp.355-356、536-545 (「星岡茶寮」となった志方邸「聚楽園」について詳述あり)
『新修豊中市史 第7巻 民俗』p.428 (岡町の土手嘉から氷を配達していたというエピソード)
『新修豊中市史 第8巻 社会経済』p.360 (建物の元の所有者志方勢七について少し)
『新修豊中市史 第9巻 集落・都市』p.271-272 (「普請道楽」だった志方勢七について少し)
「サンケイリビング」1951年12月3日号
『広報とよなか』2003年11月号、2007年1月号
「朝日新聞」2008年1月21日朝刊 35面
『魯山人の世界』新潮社1992年 p.108
『知られざる魯山人』 p.282 (茶寮の開寮時、近隣の混雑ぶりの記載あり)
『魯山人と星岡茶寮の料理』 pp.56-57,109(小林一三との蕎麦をめぐるエピソードも記載あり)
②小林一三との関わり
・美術品についての考え方の違いで北大路魯山人から小林一三に抗議の手紙
阪急文化財団ウェブサイト > 小林一三記念館 > 一三ネットワークの100人 > 文芸 > 北大路魯山人
にあり。
ほかに、「朝日新聞」2010年10月9日朝刊にも記事あり
・小林一三から贈答された蕎麦を北大路魯山人が批判
『魯山人と星岡茶寮の料理』 p.115、143
以上を回答とした。
- 回答プロセス
-
豊中市と北大路魯山人との関わりというと反射的に阪急曽根駅近くにあった星岡茶寮のこと、と考えてしまったが、
なぜ曽根なのかということも含めて回答すべきかもしれないと途中で気づいたため、
星岡茶寮に関する資料をそろえるとともに、市内に所蔵している北大路魯山人について書かれた図書を集めて「なぜ曽根だったのか」についての記載を探した。
小林一三との関わりについては、まず公益財団法人阪急文化財団のウェブサイトにあたった。
ここで、美術品に対する考え方の違いで北大路魯山人から小林一三に対して抗議の手紙が送られたことが分かる。
インターネットの検索エンジンでこの件について検索すると、手紙が発見された際に新聞で取り上げられたことが分かったため、オンラインデータベース「聞蔵Ⅱ」で
検索した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『北大路魯山人 下巻』 白崎 秀雄/著 新潮社 (p.12)
- 『新修豊中市史 第6巻』 豊中市史編さん委員会/編集 豊中市 (pp.355-356、536-545)
- 『新修豊中市史 第7巻』 豊中市史編さん委員会/編集 豊中市 (p.428)
- 『新修豊中市史 第8巻』 豊中市史編さん委員会/編集 豊中市 (p.360)
- 『新修豊中市史 第9巻』 豊中市史編さん委員会/編集 豊中市 (pp.271-272)
- 『魯山人の世界』 梶川 芳友/[ほか]著 新潮社 (p.108)
- 『知られざる魯山人』 山田 和/著 文藝春秋 (282)
- 『魯山人と星岡茶寮の料理』 柴田書店/著 柴田書店 (p.115、143ほか)
- キーワード
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- 北大路魯山人(キタオオジ ロサンジン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 庁内
- 登録番号
- 1000259174