レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年10月28日
- 登録日時
- 2019/02/27 14:32
- 更新日時
- 2024/01/15 11:36
- 管理番号
- 横浜市中央2544
- 質問
-
解決
横浜の寺子屋師匠の一覧が載っている資料を教えてください。
- 回答
-
横浜市域全域を扱った資料を中心にご紹介いたします。
市内の特定の地域や寺子屋等をさらに調査する場合は、
各資料における参考資料や当該地域の史料等をご確認ください。
また、時代によって横浜市域は異なります。
資料の刊行時や情報の調査時における横浜市域をご確認の上、
参照してください。
参考:横浜市立図書館Webサイト「区の変遷」
(『横浜の町名』から)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/shiru/hensen.html
1 『日本教育史資料 第8巻』文部省/編 臨川書店 1972
『日本教育史資料』は、明治16(1883)年に文部省が各府県に対して、
学制発布以前の学事に関する諸項を調査させたもので、
後にご案内する文献でも、出典として紹介されている資料です。
p.271~300 神奈川県の寺子屋一覧が掲載されており、
所在地、開業・廃業の時期、「習字師氏名」等が確認できます。
国立国会図書館デジタルコレクションで全文が閲覧できます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/809561
2 『横浜市教育史 上巻』
横浜市教育委員会/編 横浜市教育委員会 1976.3
p.89~「第一節 概説」
p.95~「第二節 近代以前の教育」
『日本教育史資料』の情報をもとに、横浜市域の寺子屋の分布図と
一覧を掲載しています。(『日本教育史資料 第8巻』では
「習字師氏名」の項目名が、ここでは「塾生」となっています。)
3 『神奈川県教育史 通史編 上巻』
神奈川県立教育センター/編 神奈川県弘済会 1978.3
p.129~「(第一編第三章)第二節 寺子屋」
主に『日本教育史資料』の情報を基礎とし、歴史がまとめら
れています。「二 師匠と寺子」p.142~では、
師匠の数、身分、性別、活動等について記載があります。
寺子屋から小学校に展開する経緯については
「(第二編第二章)第三節 私塾・寺子屋」(p.337~)
をご参照ください。
4 『神奈川県史 各論編3』
神奈川県県民部県史編集室/編 神奈川県 1980.3
p.281~「一 寺子屋」
「(五)寺子屋師匠への敬慕」(p.292~)、
「(六)寺子屋師匠」(p.298~)、
「(七)女師匠・寺子の性別と寺子屋の規模」(p.302~)
などの項があります。
「碑文・碑銘等による寺子屋師匠一覧」(p.293~298)
の表があります。
5 『神奈川の近代学校史の研究』永野勝康/著 社会評論社 1999.6
p.9~「第一章 寺子屋の発生とそのひろがりの意味」
p.29~「第二章 寺子屋・郷学校から近代公立学校への歩み」
「四十年間以上続いていた寺子屋」(p.22~23)の一覧や関係する
事項についての記載があります。
p.75~「第四章 庶民教育の始まり 第一節 寺子屋」
著者が『神奈川県史 各論編3』(既出)の著者の一人であるため、
同書の「一 寺子屋」に加筆・訂正した内容となっています。
6 『神奈川の寺子屋地図』高田稔/著 神奈川新聞社 1993.1
p.13~「寺子屋の出現-筆子塚調査」
p.17~「2 寺子屋の開業」
『日本教育史資料 第8巻』や『神奈川県教育史』で明らか
になっている寺子屋数には調査漏れや精粗の差があることを
指摘しており、筆者が独自に筆子塚調査を行った結果を考慮し、
「神奈川県域寺子屋開業一覧」を作製しています。(p.18~19)
p.86~「横浜地域」
横浜地域にあった寺子屋について数件紹介しています。
p.211~「第二部 寺子屋(私塾)師匠一覧」
横浜市の区別に、所在地、開業・廃業の時期、
師匠名等が表で掲載されています。(p.286~)
7 「神奈川の寺子屋-筆子塚調査を中心にして」高田稔/著
(「郷土神奈川」第27号 神奈川県立文化資料館
p.1-28 1990.12)
6の著者による筆子塚調査の調査結果が詳しく掲載されています。
8 「教育者の碑文について(其の1)・(其の2)」山本健次郎/著
横浜市域の教育者の碑文および寺子屋の師匠の墓(筆子塚)が
紹介されています。
(1)(其の1)掲載
「横浜市教育史資料考 第4号」
横浜市教育史研究会/編 横浜市教育史研究会 p.1-5 1973.3
(2)(其の2)掲載
「横浜市教育史資料考 第5号」
横浜市教育史研究会/編 横浜市教育史研究会 p.1-6 1974.3
※なお「横浜市教育史資料考」には、創刊号や第3号にも、
市内の特定の地域の寺子屋を取り上げた文章がありますので、
必要に応じてご参照ください。
9 『横浜の本と文化 横浜市中央図書館開館記念誌』
横浜市中央図書館開館記念誌編集委員会/編
横浜市中央図書館 1994.3
p.268~「寺子屋・私塾・藩校」
寺子屋や師匠の一覧表等は掲載されていませんが、関係する事項や
参考資料などをご参考にしてください。
この資料は横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
(https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/)で全文が閲覧
できます。
URL最終確認日:2023年12月25日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 教育史.事情 (372 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000252247