レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年06月04日
- 登録日時
- 2018/11/01 17:22
- 更新日時
- 2019/11/16 09:51
- 管理番号
- 京歴-419
- 質問
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解決
豊臣秀吉が伏見城の築城について、文禄元年(1592年)12月11日に前田玄以あてに出した手紙の原本の画像が見たい。
- 回答
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国立国会図書館のデジタルコレクションで公開されている『豊太閤真蹟集』(⑥)の下巻71コマ(ページ付なし)に、文書番号136「前田玄以宛秀吉消息」(保阪潤治氏所蔵)の写真が掲載されている。解説集74コマ(p.58)には書き下し文と解説がある。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2586888
(最終確認日:2018-10-27.)
この資料は「国立国会図書館、図書館送信限定」であり、国立国会図書館か、図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)に参加している図書館でのみ閲覧が可能。
図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館一覧(2018年10月15日現在)
http://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html
(最終確認日:2018-10-27.)
- 回答プロセス
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伏見の歴史、戦国時代の歴史、城郭建築の辺りを見て、『伏見の黎明』(①)、『豊臣秀吉文書集』(②)、『伏見城とその城下町の変遷』(③)を見つけた。
①の「伏見城年表1」p.29の1592年12月11日の箇所に、前田玄以宛、豊臣秀吉書状について記載があり、手紙が「保坂文書」(ママ)の中の資料であることがわかった。
②は刊行中のシリーズで、すでに刊行された巻の中では、該当の手紙について記載はないが、1巻p.1より三鬼清一郎編『豊臣秀吉文書目録』が刊行されていることがわかった。
③のpp.1-2に手紙の書き下し文が掲載されている。
①②③には手紙の原本の画像は掲載されていなかった。
インターネットで「豊臣秀吉 手紙 目録」で調べると、レファレンス協同データベースの事例「豊臣秀吉の手紙をまとめた資料はないか」(④)があり、こちらでも三鬼清一郎編『豊臣秀吉文書目録』について言及されている。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000107910)
(最終確認日:2018-10-27.)
この資料は当館では所蔵していないが、googleで検索すると、名古屋大学文学部・文学研究科日本史学研究室によりインターネット上で公開されていた(⑤)。
http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/~nihonshi/pdf/hideyoshi.pdf
(最終確認日:2018-10-27.)
確認すると、p.86の文禄元年12月11日の箇所に豊臣秀吉から「ミんふほうゐん」宛ての文書があった。前田玄以の官位が民部卿法印である。該当の文書は『豊太閤真蹟集』(⑥)に掲載されていることがわかった。
⑥は当館では所蔵していないが、国立国会図書館のデジタルコレクションで公開されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
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- ① 伏見城研究会[編].伏見の黎明 講座伏見学1.伏見城研究会,2011. (当館請求記号:K17||216.2||F96||)
- ② 名古屋市博物館編.豊臣秀吉文書集.吉川弘文館,2015-2018. (当館請求記号:||210.48||To93||1~4)
- ③ 中島至著.伏見城とその城下町の変遷.若林春和堂伏見店,1963. (当館請求記号:K17||521.82||F96||)
- ④ レファレンス協同データベース事例「豊臣秀吉の手紙をまとめた資料はないか」
- ⑤ 豊臣秀吉文書目録.名古屋大学文学部・文学研究科日本史学研究室
- ⑥ 豊太閤真蹟集(下巻).国立国会図書館デジタルコレクション
- キーワード
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- 伏見城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000244784