レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/29
- 登録日時
- 2017/12/21 00:30
- 更新日時
- 2017/12/21 13:06
- 管理番号
- B2017口頭1204
- 質問
-
解決
日本で酸性雨の状況は悪化しているのか気になります。年ごとの数値を確認できる資料を紹介してください。
- 回答
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国立国会図書館所蔵資料を調査したところ、資料1および資料2が見つかりましたので紹介します。また、インターネット情報源1および2が見つかりましたので、あわせて紹介します。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2017年11月29日です。
資料1
国立天文台 編. 理科年表. 机上版. 丸善 【Z43-470】
科学に関する数値についての調査なので、まず理科年表を参照しました。例えば2017年版の場合、p.980(環38)に、気象庁が岩手県大船渡市三陸町綾里および東京都小笠原村南鳥島で観測した、雨の酸性度の年平均値のグラフ(昭和51年以降)が掲載されています。出典は気象庁ホームページ内の「酸性雨:降水の酸性度」で、酸性雨に関する基礎知識、用語集などの掲載もあります。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/acid/acid_rain.html
資料2
首都圏のネットワーク観測による酸性雨の研究 : 1990-2016年 : 観測データ集. 酸性雨問題研究会, [2017] 【YU7-L2219】
日本化学会の酸性雨問題研究会による調査結果です。平成2年以降、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、山梨の11地点で降水を採取し、降水中イオン成分濃度、湿性沈着量、乾性沈着量を測定しています。全文のPDFファイルを収録したCD-ROMも附属しています。
インターネット情報源1
越境大気汚染・酸性雨対策調査(環境省)http://www.env.go.jp/air/acidrain/index.html
平成15年度から毎年行っている酸性雨モニタリング(湿性沈着、乾性沈着、土壌・植生、陸水)の報告書などが掲載されています。平成14年3月に策定された酸性雨長期モニタリング計画に基づくもので、全国26地点の降水中のpH分布図などの結果があります。また、モニタリングデータの検証手続も含まれます。
インターネット情報源2
全国酸性雨データベース(国立環境研究所)http://db.cger.nies.go.jp/dataset/acidrain/ja/
地方自治体の環境研究所を会員とする全国環境研協議会が平成3年度から共同で実施した調査の結果が掲載されています。第5次調査データセット(平成21年度から平成26年度まで)は、湿性沈着と乾性沈着の調査結果に加えて、窒素成分のより高度な沈着量やバックグラウンドオゾン濃度なども含んでいます。
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」内の調べ方案内でも、環境問題についての資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・調べ方案内「環境問題について調べる」(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102169.php)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 環境工学.公害 (519)
- 参考資料
- キーワード
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- 酸性雨
- 環境問題
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000226996