レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/21
- 登録日時
- 2015/12/26 00:30
- 更新日時
- 2016/01/04 16:51
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-150069
- 質問
-
解決
清少納言「枕草子」の中に出てくる「その花はなでしこ・・・いとめでたし」の意味を知りたい。特に「いとめでたし」の部分。
- 回答
-
「その花はなでしこ・・・いとめでたし」に関する記載について,次の資料をお調べしました。【 】内は当館請求記号です。
1 「その花はなでしこ・・・いとめでたし」の記載部分について
資料1 [清少納言],榊原邦彦 編『枕草子』和泉書院, 1994【914.3/セイ94X】
p.432「総索引篇」の「なでしこ」の項
「なでしこ」という言葉が記載されている箇所を調査したところ,該当部分は下記の3点でした。このうち,お探しの箇所は(2)と思われます。
(1)pp.29-33「第四十二段 こしらかはという所は」の項
p.30に「(前略)なてしこのいみしうさきたるにそいとよくにたる(後略)」との記載があります。
(2)pp.53-55「第七十段 草の花は」の項
p.54に「草の花はなてしこからのはさら也やまとのもいとめてたし(後略)」との記載があります。
(3)p.109「第百十九段 ゑにかきおとりする物」の項
「ゑにかきおとりする物なてしこ(後略)」との記載があります。
2 意味について
(2)の原文および訳について,次の資料に記載がありました。
資料2 『新編日本古典文学全集 18』小学館, 1997【918/シ1/18】
pp.120-122「六五 草の花は」の項
原文「草の花は なでしこ。唐(から)のはさらなり、やまとのもいとめでたし。(後略)」
現代語訳「草の花は なでしこ。からなでしこはいうまでもない、日本のなでしこも、とてもすばらしい。(後略)」
資料3 『日本古典文学大系 19』岩波書店, 1977【918/ニ1/19】
pp.105-106「枕草子」の項中の「【六七】」の項
本文「草の花は なでしこ。唐(から)のはさらなり、大和(やまと)のもいとめでたし。(後略)」
頭注「【六七】四九 唐なでしこ(石竹)はいうまでもなく、大和なでしこ(河原なでしこ)も大層立派だ。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 和歌
- 清少納言(セイショウナゴン)
- 平安時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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*2016.1.4 回答資料1-3は,それぞれ底本が異なり,「草の花は」が掲載されている章段も「第七十段」「六五」「六七」の様に異なります。
これらの章段対照表について,国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター様より,下記のコメントをいただきました。
「下記のサイトがありました。
中島和歌子 北海道教育大学教育学部札幌校古典文学研究室
『枕草子』章段対照表
http://www.sap.hokkyodai.ac.jp/~nakajima/waka/data/ 」
※回答資料1は,この章段対照表に直接は記載されていませんが,同じウェブサイトの「•『枕草子』の校本・注釈書(一部)」に,回答資料1の章段番号についての記載があります。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000186461