レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/01/08
- 登録日時
- 2015/03/16 00:30
- 更新日時
- 2015/03/16 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-140091
- 質問
-
解決
方言で「おだづなよ」という言葉があるが,意味が知りたい。その中に「負けてたまるか」という意味は含まれているか。
- 回答
-
1 「おだづなよ」の意味について
「おだづなよ」では記載を見つけることができませんでしたが,下記資料に「おだずなよ」の意味についての記載がありました。
【 】内は当館請求記号です。
資料1 西村源太郎『笑って仙台弁(上)』西村源太郎, 2002【K880/026】
p.238「おだずなよ 巫山戯(ふざけ)るな」
また,下記資料に「おだづ」の意味についての記載がありました。
資料2 浅野建二 編『仙台方言辞典』東京堂出版, 1985【K880/ア1】
pp.73-74「オダづ(自五)」の項
「ふざけてさわぐ。いい気になってはしゃぐ。(後略)」
資料3 石森方言研究会 編『宮城県北方言の語源 [1]』中田町立石森公民館, 1999【818.23/991/1】
p.21「おだづ」の項
2種類の記載がありました。なお下記の◇は共通語の訳,●は語源の語句とのことです。
「おだづ ◇食べ物を無理強いする●おたち(お立ち)
来客が帰ろうとするとき酒食をすすめることを『お立ち』と言う。これが訛った語である。」
「おだづ」の項 ◇ふざけること●おだつ(煽つ)
『おだてる(煽)』という語(他動詞)は『人の気持ちを乱すように騒ぎ立てること』や『さかんにほめたてること』を言う。方言の『おだつ』は、この語の自動詞形である。
『お立ち』の意の『おだつ』とは発音が違っていて、こちらは『おだ』の音が鼻にかかった発音になっている。」
資料4 尚学図書 編集『日本方言大辞典 上巻』小学館, 1989【818/ニ5/1R】
p.404「おだつ〔動〕」の項
「(前略)ふざける。はしゃぐ。いい気になる。(後略)」
資料5 佐藤亮一 編『都道府県別全国方言辞典』三省堂, 2009【818.03/098/R】
p.35「北海道・東北/宮城県」の項中の「おだづ」の項
「ふざける。騒ぐ。」
資料6 藤原与一『日本語方言辞書 上巻』東京堂出版, 1996【818.03/967/1R】
p.664「オダツ」の項
「動五 『ふざける』(後略)」
2 「おだづなよ」に「負けてたまるか」という意味は含まれているか
上記資料1-6を調査しましたが,「負けてたまるか」という意味の記載は見つけることができませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 方言-宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169107