レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/02/28
- 登録日時
- 2013/09/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M13032809165777
- 質問
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現在の吉備中央町に「大木城」という城郭があったと聞いたことがあるが、記載されている資料はあるか。
- 回答
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①~⑫の資料を確認するが、記載が見当たらない。
①『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』に収録されている『備陽国誌』の津高郡の部分を確認するが「大木城」の記載は見当たらない。よく似た名前の「大手城」という城について、「下加茂村。鍋谷城トモ 城主河原備後守、河原新太郎とも云ふ」という記載がある。
②『角川日本地名大辞典 33 岡山県』の「大木村」の項目を確認すると、「〔近世〕大木村 江戸期~明治22年の村名。備前国津高郡のうち。宇喜多氏、小早川氏の支配を経て、慶長8年から岡山藩領。(中略)万治2年岡山藩は、元虎倉城主伊賀氏の遺臣を中心とする土豪百姓弾圧を目的に、加茂郷内の農民にその由緒書などの提出を命じ、寛文8年その本紙を没収した。」と記載されており、「大木城」があったという記載はない。
③『日本城郭大系 13 広島・岡山』は、岡山県内の884もの城郭を紹介しており、その中には古城や遺跡が未確認のものも含まれているが、大木城の記載はない。
そのほか、④『加茂川町史』、⑤『賀陽町史』、⑥『岡山の城』、⑦『岡山の城と城址』、⑧「吉備温故秘録 享之巻(巻27-50)」、⑨『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』に収録されている『和気絹』、⑩『吉備群書集成 第2輯 地誌部 中』に収録されている『東備郡村誌』、⑪『新編吉備叢書 第2巻』に収録されている『吉備前鑑』、⑫『岡山県通史 上』を確認するが、大木城の記載は見当たらない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国地方 (217 9版)
- 参考資料
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①吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』岡山 吉備群書集成編纂所,1977,604p.参照はp172.
②『角川日本地名大辞典 33 岡山県』角川書店,1989,1814p.参照はp194.
③『日本城郭大系 13 広島・岡山』新人物往来社,1980,511p.
④植木克己『加茂川町史』岡山 植木克己,1986,369p.
⑤賀陽町教育委員会編 『賀陽町史』賀陽町(上房郡) 賀陽町,1972,981p.
⑥富阪晃『岡山の城』岡山 山陽新聞社,1995,237p.
⑦藤井駿ほか『岡山の城と城址』岡山 日本文教出版,1968,186p.
⑧吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第8輯 吉備温故秘録 享之巻(巻27-50)』岡山 吉備群書集成編纂所,1977,671p.
⑨吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』岡山 吉備群書集成編纂所,1977,604p.
⑩吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第2輯 地誌部 中』落合町(真庭郡) 作陽書房,1978,551p.
⑪新編吉備叢書刊行会『新編吉備叢書 第2巻』歴史図書社,1976,403p.
⑫永山卯三郎『岡山県通史 上編』岡山 岡山県通史刊行会,1962,6,6,18,1082p.
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①吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』岡山 吉備群書集成編纂所,1977,604p.参照はp172.
- キーワード
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- 大木城
- 津高郡
- 加茂川町
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2013032809101865777
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000136545