レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/26
- 登録日時
- 2012/03/28 02:00
- 更新日時
- 2012/03/28 02:00
- 管理番号
- 1000000597
- 質問
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解決
沖縄にはたばこ工場はあるか。<琉球煙草(琉煙)>はあるか。
- 回答
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『沖縄大百科事典 下』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983年)
p903 「琉球煙草(株)」の項に「戦後沖縄における最初の煙草製造企業(社長宮城仁四郎)。1951(昭和26)年、煙草輸入企業として創立され、同年7月に細刻機械を据え付け、きざみ煙草の製造を開始した。55年、沖縄で最初の両切<ピンク>を、58年には最初のフィルター付<コロナ>を製造、60年には<うるま>を本土初輸出した。そのほか、バイオレット・サンライト・エース・しらぎくなどがあった。月平均製造8712万本。70年の市場占有率は55%。復帰(1972年)にともない工場施設いっさいを専売公社に譲渡し、閉鎖した。」とある。
下記の資料を提供する。
『日本たばこ産業―百年のあゆみ―』(三和 良一・鈴木 俊夫、日本たばこ産業、2009年)
p224-225 「経営組織の整備と業績」の項に「1972年の沖縄の日本復帰に際しては、沖縄にもたばこ専売制を施行するために、たばこ製造会社3社に交付金を支払って廃業させ、旧琉球煙草(株)の工場を買収して那覇工場とし、沖縄事務局を設けて那覇工場を所轄させた。」とある。
『戦後の沖縄たばこの歴史』(羽田 武文、たばこ総合研究センター、1989年)
全編において沖縄たばこ産業に関する資料あり。口絵に各たばこ会社発売のたばこのパッケージが掲載されている。
p376-385 たばこ関係事項の年表あり。
『沖縄のたばこ産業等に関する調査研究』(統計研究会 編・刊、1973年)
全編に記述がある。
p80 「復帰後のたばこ産業」の項に「…かくてたばこ製造3社は、復帰直前の5月13日に長年にわたるたばこ製造事業を廃止し、6月12日に交付金交付請求書を公社に提出した…元の琉球煙草株式会社の工場を残して専売公社の那覇工場にした。」とある。
『琉煙20年の歩み』(知念 正喜、琉球煙草株式会社、1972年)
創立20周年記念誌。社史や附録資料など詳細な記録が残されている。
下記は新聞に掲載された記事である。
『沖縄タイムス(原紙) 平成14年7月』
2002/7/8 社説 「1972年5月、復帰に伴いたばこ専売制へ移行することとなり、それまで操業していた琉球煙草、オリエンタル、沖縄煙草の民間三社の銘柄を日本専売公社が引き継ぎ、那覇工場で製造されていた。しかし2004年3月末に日本たばこ産業(JT)那覇工場が閉鎖されることになり、『バイオレット』『ウルマ』『ハイトーン』の沖縄でしか製造、販売されていない三銘柄については、いずれも県外の工場に引き継がれ、引き続き沖縄で限定販売されることとなった。」と記述がある。
『週刊レキオ』
2010/7/29 島ネタCHOSA班「頑張ってます!県産たばこ」に沖縄県のたばこについて記事あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 下 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3 p903
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2 日本たばこ産業 三和 良一∥著 鈴木 俊夫∥著 日本たばこ産業 2009.9 589.8/N77 p224-225 -
3 戦後の沖縄たばこの歴史 羽田 武文∥著 たばこ総合研究センター 1989.3 K58/H11 p376-385 -
4 沖縄のたばこ産業等に関する調査研究 統計研究会∥[編] 統計研究会 [1973.12序] K58/TO75 p80 -
5 琉煙20年の歩み 知念 正喜∥編 琉球煙草株式会社 1972.5 AK335/R98 -
6 沖縄タイムス(原紙) 平成14年7月 沖縄タイムス社 2002.7 K07/O52 -
7 週刊レキオ 2010年7月29日
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000104261