レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/12/15
- 登録日時
- 2010/10/27 02:00
- 更新日時
- 2010/12/15 11:43
- 管理番号
- 10-3A-201005-02
- 質問
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解決
辰野・片岡建築設計事務所所属であった吉木久吉(よしききゅうきち)という人物について知りたい。
- 回答
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下記の資料をご紹介した。
・『日本の建築 明治大正昭和6 都市の精華』(三省堂,1979.9)
吉木久吉の写真あり。(p.154)
・『近代建築の黎明-明治・大正を建てた人びと-』(神代 雄一郎/著 美術出版社,1963.7)
吉木久吉の名前あり。(p.210.211)
・『大大阪モダン建築』(青幻舎,2007.11)
旧新町演舞場(現大阪屋) 吉木久吉設計と記載(p.112)
・『関西の近代建築-ウォートルスから村野藤吾まで-』(中央公論美術出版 1996.11)
辰野片岡事務所についてあり(p.14~)
開設当初の23名の所員のチーフ的役割を果たした人物として吉木久吉の名あり、明治41年入所と記載。(p18)
・片岡 安 「大阪辰野片岡事務所の事業概要」 『建築雑誌』29(348), 841-847, 1915-12-25
・矢橋 賢吉 「議院建築圖案懸賞募集と其圖案に就て」『建築雑誌』 33(396), 554-556, 1919-12-25
※上記2論文は、CiNii - NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/ (2010.10.22確認)で本文公開。
- 回答プロセス
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1.当館書誌検索
フリーワード吉木久吉”では該当なし。
フリーワード“辰野金吾”で検索、下記5件。
『家屋建築実例 第1巻之図』(須原屋書店 1908)は、辰野金吾の著作。
『日本インテリア紀行』(五曜書房 2007.12)・『巨匠の宿』(新潮社 2004.8)は、辰野金吾設計の建築物について記載あり。
『父の書斎』(筑摩書房 1989.6)には、辰野金吾の章あり。
『東京駅の建築家辰野禁金吾伝』(東 秀紀/著 講談社,2002.9)は小説。
フリーワード“片岡安”で検索、下記の本人の著作あり。
『都市と建築』(片岡 安/著 市民叢書刊行会 1923.11)
『現代都市之研究』(片岡 安/著 建築工芸協会 1916)
フリーワード“大阪×近代×建築”で該当の下記5点を内容確認。
・『関西の近代建築-ウォートルスから村野藤吾まで-』
辰野片岡事務所についてあり(p.14~)、開設当初の23名の所員のチーフ的役割を果たした人物として吉木久吉の名があり、明治41年入所と記載。(p18)
同資料記載参考文献確認
『近代日本建築学発達史』(丸善,1972) 該当なし
片岡 安 「大阪辰野片岡事務所の事業概要」 『建築雑誌』29(348), 841-847, 1915-12-25
CiNii - NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/ (2010.10.22確認)で本文公開。
下記には関連の記載なし
・『大阪市近代建築物調査報告書』
・『日本の近代都市・近代建築論文集』
・『近代建築画譜-近畿篇-』
2.CiNii - NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/ (2010.10.22確認)調査
“吉木久吉”では該当なし。
“辰野金吾”では71件、“片岡安”では45件あり。
3.商用データベース「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ雑誌論文情報)調査
“吉木久吉では該当なし。
“辰野金吾”では21件、“片岡安”では10件あり。
4.大阪府立中之島図書館大阪文献データベースhttp://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp (2010.10.22確認)調査
“辰野金吾”、“吉木久吉”では該当なし。
“片岡安”で1件。
「片岡安と関一の住宅政策思想」『ヒストリア』125号(p.96)
5.インターネット情報を調査
国立国会図書館・レファレンス情報システム、Google Scholar、学術コンテンツポータル・GeNii、国立国会図書館デジタルアーカイブポータル・PORTAこれらの検索では回答に結びつく手がかりなし。
6.Googleブックスhttp://books.google.com/ (2010.10.22確認)検索
“吉木久吉”で検索、該当の資料2点内容確認。
・『日本の建築 明治大正昭和6 都市の精華』吉木久吉の写真あり。(p.154)(質問者は既知)
・『近代建築の黎明-明治・大正を建てた人びと-』吉木久吉の名前あり。(p.210.211)
7.Google検索
“吉木久吉”で検索すると、個人ブログでに旧新町演舞場(現大阪屋)が吉木久吉による設計であるとの記載あり。
ブログ内の参考文献を確認、『大大阪モダン建築』(青幻舎,2007.11)吉木久吉設計と記載(p.112)。
『モダン・シティふたたび 1920年代の大阪へ』に事務所名が記載あり。(p.57)
神奈川県庁舎のコンペ結果内に、吉木久吉の住所あり。(『建築世界』大正6年10月号が出典)
また、『日本紳士録』14版に記録のあることが確認できた。
“吉木久吉”ד文献”で検索すると、「建築家矢橋賢吉とその作品について」http://white.freespace.jp/layla/yabashi-02.html (2010.10.26確認)がみつかる。
それによると、「議院建築図案懸賞募集と其の図案に就て」『建築雑誌』vol.33 no.396の記事に、国会議事堂の建築コンペの吉木案(2等当選)についての選評掲載。
CiNii - NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/ (2010.10.22確認)で 本文公開。
矢橋 賢吉 「議院建築圖案懸賞募集と其圖案に就て」建築雑誌 33(396), 554-556, 1919-12-25
- 事前調査事項
- NDC
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- 建築学 (520 9版)
- 参考資料
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- 『日本の建築 明治大正昭和6 都市の精華』三省堂,1979.9<当館書誌ID:0070073566>
- 『近代建築の黎明-明治・大正を建てた人びと-』神代 雄一郎/著 美術出版社,1963.7<当館書誌ID:0080274626>
- 『大大阪モダン建築 GREAT OSAKA GUIDE BOOK 輝きの原点。大阪モダンストリートを歩く。』橋爪 紳也/監修 高岡 伸一/編著 三木 学/編著 青幻舎,2007.11 ISBN 978-4-86152-128-7<当館書誌ID:0011519077>
- 『関西の近代建築 ウォートルスから村野藤吾まで』石田 潤一郎/著 中央公論美術出版,1996.11 ISBN 4-8055-0826-4<当館書誌ID:0000582766>
- 片岡 安 「大阪辰野片岡事務所の事業概要」 『建築雑誌』29(348), 841-847, 1915-12-25
- 矢橋 賢吉 「議院建築圖案懸賞募集と其圖案に就て」『建築雑誌』 33(396), 554-556, 1919-12-25
- キーワード
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- 辰野金吾
- 片岡安
- 吉木久吉
- 辰野・片岡建築設計事務所
- 関西建築協会
- 新町演舞場
- 大阪屋
- 照会先
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- 大阪府立中央図書館 http://www.library.pref.osaka.jp/ (2010.10.26確認)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000072770