レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年06月01日
- 登録日時
- 2007/10/04 13:50
- 更新日時
- 2016/08/20 12:04
- 管理番号
- 町田-041
- 質問
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解決
①「~を」の“を”は、なぜ“wo”と表記(発音)するのか。
②外来語を漢字で表記することがあるが、なぜその漢字を使用したのか理由が知りたい。(個々のことばについてではなく、なにか法則のようなものがあるのか)
- 回答
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①S.29.12.9内閣告示で「ローマ字のつづり方」あり。
基本的には“o”だが、国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情がある場合に限り“wo”でもさしつかえない、とあり。
②『舶来事物のネーミング』はしがきに以下の記述があり。
「大別するとつぎの三つの方法がある。
一、原語の発音を漢字で表記するもの
二、事物の機能、性質をとらえて造語するもの
三、日本に従来からあった事物の名称になぞらえて表記するもの」
その他、これらの複数にわたるもの、分類不可能なものも少なくない、中国での名称をとり入れたケースもあるとのこと。
- 回答プロセス
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①複数の国語辞書の“を”の項を見ると、表記や発音の変遷や説明はあるが、現在も“wo”の表記を使用しているかどうかはわからず。
『広辞苑』巻末の資料を見たところ、上記の告示が掲載されていた。
②あて字、外来語についての書籍、辞典類を複数あたったが、どんな表記をするのかの一覧がほとんどで、なぜその字を宛てたのか、法則について、などの解説はなし。
『宛字の語源事典』には、個々のことばについての説明はあったが、外来語の宛字全体に関する記述はなし。
『舶来事物のネーミング』のはしがきに、漢字の宛字についての詳細な説明あり。
また、巻末に参考文献多数紹介あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語彙 (814 8版)
- 参考資料
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- 『広辞苑』
- 『宛字の語源辞典』 (杉本つとむ著 実業之日本社(1984))
- 『舶来事物のネーミング』 (冨田仁著 早稲田大学出版部(1991))
- キーワード
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- ローマ字
- 表記
- 外来語
- 漢字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000037967