レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/7/28 0:00:00
- 登録日時
- 2007/02/10 02:11
- 更新日時
- 2007/02/10 02:11
- 管理番号
- 都立図事-2006004979
- 質問
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明治時代の太政官官員表による開拓使判任官「権少主典」の給与を知りたい。また、それは現代の金額に換算するとどれくらいなのかも知りたい。
- 回答
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1. 開拓使判任官「権少主典」の給与
開拓使関連の資料を調査する。
資料1(資料2も同内容):p.81-126が「職員」の章となっており、p.81-86に官禄の改定経過があり、明治2年から5年までの官禄の表に、「権少主典」が掲載されている。
これによると、明治2年7月:現米35石、4年8月:官禄を月俸に改め、「権少主典」は25両、5年1月:25円、5年8月:20円となっている。
なお、p.87以降には「職員表」があり、官階ごとの人員と官禄、月俸が出ているが、こちらの「月俸」は、総月俸額と思われる。
「権少主典」は明治9年の職員表まで掲載されていので、月俸総額を人数で割り返すことにより明治6年から9年までの一人当たりの月俸額を推計することは可能である。
2.現代の金額に換算するといくらか
過去の貨幣価値が現在のいくらにあたるかという正確な算出はむずかしいが、以下の物価関係の資料が参考になる。
資料3:たとえば、「白米は明治5年10キログラム36銭(p.161)、巡査の初任給は明治7年4円(p.91)」などの記載あり。
資料4:p.78-85「享和2年(1802)より明治6年(1873)に至る大坂主要商品相場表」
資料5:p.27「明治初年の物価」あり。米、塩、油、洋銀、金札、茶について当時の値段記載あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 開拓使事業報告 第1編 / 北海道出版企画センター , 1981 /2911/126/1
- 【資料2】 明治前期官庁沿革誌集成 第二巻 / 文献資料刊行会∥編 / 柏書房 , 1986.5 D/3172/176/2
- 【資料3】 値段史年表 : 明治・大正・昭和 / 週刊朝日∥編 / 朝日新聞社 , 1988.6 S/3378/3001/88
- 【資料4】 近世後期における主要物価の動態 / 三井文庫∥編 . 増補改訂 / 東京大学出版会 , 1989.6 R/3378/31A/89
- 【資料5】 日本の物価と風俗135年のうつり変わり : 明治元年~平成13年 / 文教政策研究会∥編集 . 増補改訂版 / 同盟出版サービス , 2001.9 D/337.8/5030/2001
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000033298