レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/01
- 登録日時
- 2006/12/02 02:10
- 更新日時
- 2008/05/13 16:29
- 管理番号
- 埼熊-2006-042
- 質問
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解決
江戸時代の武士の身分変更について、①武士が身分を捨てて町人になるといった事例があったかどうか知りたい。②身分を捨てた(変更した)具体的事例が知りたい。
- 回答
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①『身分差別社会の真実』(講談社)p36「身分は生まれによって決まり、それを変更することは原則としてできないとされていた。」
『日本の近世 7 身分と格式』(中央公論社)p7-10「幕末になると御家人株の売買などにより、その身分が入れ替わるような事態も生じた。」
『歴史考証事典 3』(新人物往来社)p110-114には主家を失った浮浪の浪人が、身につけた武芸を生活の糧にしていく例、厳しい生活のために悪事へと 走り身を持ち崩していった例の記述があり。
②『日本の近世 3 支配のしくみ』(中央公論社)p328-329 松尾芭蕉の事例あり。藤堂新七郎家の嫡男良忠に 寵愛され、いったんは武家奉公によって 身を立てようとしたが、良忠が若くして急死したため仕官への道を断念し、俳諧師として生計を立てる道を選んだ。
『図録近世武士生活史入門事典』(柏書房)p143 酒井抱一の事例あり。姫路城主酒井家に生まれながら、その身分を捨てて画業の道に入った。
上記の記述があった資料を提供する。
- 回答プロセス
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近世史関連資料を探索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 社会学 (361 9版)
- 参考資料
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- 『国史大辞典 13』
- 『日本の近世 3 支配のしくみ』(中央公論社)
- 『日本の近世 7 身分と格式』(中央公論社)
- 『身分差別社会の真実』(斎藤洋一 講談社 1995)
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『江戸時代 武士の生活 増補版』(進士慶幹 雄山閣出版 1974)
- 『図録近世武士生活史入門事典』(武士生活研究会 柏書房 1991)
- 『歴史考証事典 3』(新人物往来社)
- 『江戸時代の設計者 異能の武将・藤堂高虎』(藤田達生 講談社 2006)
- 『別冊歴史読本 江戸ものしりなんでも百科』(第17巻23号)
- キーワード
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- 武士
- 江戸時代
- 身分
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000031771