レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003/04/17
- 登録日時
- 2006/08/09 02:11
- 更新日時
- 2010/02/28 09:07
- 管理番号
- 埼久-2003-003
- 質問
-
解決
イプセンの「人形の家」が日本で初めて上演されたとき、主人公ノラがどのように紹介されていたかについて知りたい。
- 回答
-
『読売新聞マイクロ版 明治44年9月22日』(1911年)に記事があることがわかった。『明治ニュース事典 8』p708に同記事の掲載あり。その他、『日本のイプセン現象 906-1916』『明治演劇論史』『日本女性史事典』『演劇百科大事典』などの関連記述がある資料をあわせて紹介する。
- 回答プロセス
-
《Google》を〈イプセンの人形の家 & ノラ & 新聞〉で検索すると、『読売新聞マイクロ版 明治44年9月22日』に記事があることがわかった。
『明治ニュース事典 8』p708に同記事の掲載あり。
『日本のイプセン現象 906-1916』に島村抱月の翻訳について、上演当時の状況についての詳しい記述あり。ただし、新聞等でどのように取り上げられたかについては記述なし。
『明治演劇論史』に抱月のノラの解釈と女優についての記述あり。
『日本女性史事典』p167に〈人形の家〉の項があり、「女優をめざす女性たちは『新しい女』と呼ばれはじめていたが、ノラはその代名詞となる。」との記述あり。演じたのは松井須磨子。
『演劇百科大事典』p36にストーリー、日本での初演について記述あり。
『明治大正新劇史資料』は上演についての簡単な記述のみ。
『朝日新聞マイクロ版 明治44年9月』には記事なし。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 各種の演劇 (775 9版)
- 参考資料
-
- 『明治ニュース事典 8 明治41年-明治45年』(明治ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ 1986)
- 『日本のイプセン現象 906-1916』(中村都史子 九州大学出版会 1997)
- 『明治演劇論史』(松本伸子 演劇出版社 1980)
- 『日本女性史事典』(女性史事典編集委員会 新人物往来社 1994)
- 『演劇百科大事典』(早稲田大学演劇博物館 平凡社 1983)
- キーワード
-
- 演劇-明治時代-日本
- 女性-歴史
- Ibsen Henrik(イプセン ヘンリク)
- ノラ-「人形の家」
- 松井 須磨子(マツイ スマコ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029985