レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年3月1日
- 登録日時
- 2006/02/21 14:24
- 更新日時
- 2018/09/19 11:29
- 管理番号
- 北九ー2006-0006
- 質問
-
解決
新聞夕刊の発行日が、以前は作成日の翌日だったのは、なぜですか?発行当日付に変わったのは、いつからですか?
- 回答
-
夕刊発行の日付を翌日付としたのは、ニュース報道の早さを印象づけるためと、発送の問題があります。遠隔地や郡部など朝夕刊を一緒に配達するところでは、発行日付の夕刊では1日遅れの感じを与えるため、朝刊と同一付にしたと社史は書いています。
社史からは夕刊発行が大事業だったことが伝わってきます。社史はもちろん、当時の新聞や縮刷版も図書館にはあります。
読売新聞は昭和25年8月1日に「夕刊読売」の発行日を当日付に改めました。朝日・毎日・西日本新聞が昭和26年10月1日に単独夕刊から朝夕刊セットで発行する際に当日付に改めました。
例えば朝日新聞昭和26年9月30日付朝刊一面には「一日組込みから夕刊の日付は発行当日付といたします」と社告が出ています。
(追記:平成30年9月19日)
夕刊の発行日が当日付に変わったことについて、戦前にも一度あったとの情報をいただきましたので、追加掲載しています。
また、このことは、『新聞販売百年史』日本新聞販売協会新聞販売百年史刊行委員会編、日本新聞販売協会、1969、(540頁)にも「S18.10.11新聞会の指令で夕刊日付を発行日に改む」との記載がありました。
*追加情報
新聞夕刊の発行日が、発行当日付に変わったのは、戦前にも一度あったようです。
【資料1】のp.222に「この年(昭和18年)には、(中略)十月十一日から従来、翌日付けになっていた夕刊の欄外日付を、各紙いっせいに現行のような発行日付けに改めた。」とあります。注記として、戦後も一時、前日日付になっていたが、昭和二十六年十月一日に再び変更されたとも記されております。
また、各紙の社史にも【資料2】p.606に昭和18年10月11日と、p.610に昭和26年10月1日、【資料3】p.281に昭和18年10月11日と、p.292に昭和25年8月1日に日付の変更が記されていました。
【資料1】日本新聞通史 1861年-2000年 春原 昭彦/著 4訂版 新泉社 2003.5
【資料2】毎日新聞百年史 1872→1972 毎日新聞百年史刊行委員会/編集 1972
【資料3】読売新聞百年史 別冊 資料・年表 読売新聞100年史編集委員会/編集 1976
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
- 『読売新聞百年史』読売新聞100年史編集委員会編 読売新聞社 1976年 (553頁) (070.2/ヨ)
- 『毎日新聞西部本社50年史』西部本社五十年史編集委員会編 毎日新聞社 1973年 (293頁) (K070/マ)
- 『西日本新聞社百二十年史』西日本新聞社編発行 1997年 (178頁) (K070/ニ)
- 『日本経済新聞社百年史』日本経済新聞社社史編集室 1976年 (580頁) (070.2/ニ)
- 『朝日新聞縮刷版 昭和26年9~10月』 朝日新聞社編発行 1994年 (071/ア/51-9-10)
- キーワード
-
- 夕刊発行日
- 照会先
- 寄与者
-
- 愛知芸術文化センター愛知県図書館
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000027493