レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/05/19
- 登録日時
- 2004/12/28 02:21
- 更新日時
- 2007/03/03 15:01
- 管理番号
- 都立図事-2004003178
- 質問
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「愚弟」、「愚妹」などの時に使う「愚」という語の用法について知りたい。『日本国語大辞典 4』(資料1)p.732の「愚」の項には、「自分を謙遜していう語。男性が用いる。」とあるが、女性も使えるのか。あるいは、女性が使う場合には別の語があるのか。
- 回答
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資料2:「愚」の項には、「接頭語として、音読みする漢字に冠し、自分側のことをへりくだっていう表現をつくる。」 「謙譲語として使う場合は、実際には『おろかな』という原義はあまり意識されず、『愚』の字は、ほとんど形式的な機能(自分側に関することを表すだけの機能)しか果たしていないといえよう。謙譲語として使われるのは、主として手紙か、改まった話しことばにほぼ限られる。」とある。
性別による語の使用の限定については、言及なし。p.208に「愚夫」の例があるので、女性も「愚」を使えるのではないかと思われる。
資料3:「愚息」、「愚妻」の例が載っているが、性別による使用限定はなし。「主に、手紙や記録などの固い文章や、報道・公式の発言などで使われる。」とあり。
資料4、資料5:「愚夫」の例あり。その他「愚○」の項にも、使用者の性別による使用限定については言及なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 文法.語法 (815 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 日本国語大辞典 第4巻 きかく-けんう / 小学館国語辞典編集部∥編集 . 第2版 / 小学館 , 2001.4 R/813.1/5020/4
- 【資料2】 敬語の用法 / 辻村敏樹∥編 / 角川書店 , 1991.2 ( 角川小辞典 6 ) R/8158/3002/91
- 【資料3】 敬語マニュアル / 浅田秀子∥著 / 南雲堂 , 1996.6 /8158/3008/96
- 【資料4】大漢和辞典 ; 巻4 / 諸橋轍次∥著 . 修訂第2版 / 大修館書店 , 1989.7 R/8132/61/4C
- 【資料5】漢字引き・逆引き大辞林 / 三省堂編修所∥編 / 三省堂 , 1997.6 R/8131/3041/97
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013551