レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年11月22日
- 登録日時
- 2011/03/25 15:56
- 更新日時
- 2011/08/17 13:55
- 管理番号
- 中央-1-00120
- 質問
-
解決
歴史小説としての三国志を読んでみたい。出版年が新しく読みやすそうなもの、あるいは定評のある作家の定番もので、できればあまり巻数が多くないものがよいので、いくつか紹介してほしい。
- 回答
-
三国志はもともとの話が長編であり、歴史小説として刊行されているものも巻数を重ねてしまうものが多い。長い作品になるが、よく図書館でも利用されている以下の三国志の小説を紹介した。
・吉川英治 『三国志』
三国志小説の大定番とも言える作品。三国志演義をもとにしている。複数の出版社からさまざまな形態で発行されている。さいたま市図書館で所蔵しているものでは、2008年刊講談社文庫版(全5巻)が一番新しいものになる。
・北方謙三 『三国志』 角川春樹事務所 全13巻(文庫版もあり)
内容は正史をもとにしているが、作者の独特の解釈も多い作品。近年の作品では人気の高いものになる。
・宮城谷昌光 『三国志』 文芸春秋 単行本1~9巻、文庫版1~5巻(ともに以下続刊)
後漢の曹操の祖父の時代から物語が始まる、壮大なスケールの作品。最新の9巻は、諸葛亮の‘出師の表’前後の話が収録されている。
・陳俊臣 『秘本三国志』 文芸春秋 全6巻(文庫版もあり)
中国歴史小説の大家、陳俊臣の三国志。社会風俗的な側面からの切り口も多い作品(当時の宗教情勢など)。
・伴野朗 『呉・三国志 長江燃ゆ』 集英社 全10巻(文庫版もあり)
呉を軸に展開した作品。諸葛亮の死後までしっかりと描かれている。
原作により忠実なものでは、
・『正史 三国志』 陳寿著 ちくま学術文庫 全8巻
・『完訳 三国志』 羅貫中著 岩波文庫 全8巻(※いわゆる『三国志演義』)
なども挙げられる。
児童書では、
・岩波少年文庫版『三国志』 羅貫中著 岩波書店 全3巻
が比較的短く、読みやすいように思われる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 中国文学.その他の東洋文学 (92)
- 参考資料
- キーワード
-
- 三国志
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000083190