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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
おおぶ文化交流の杜図書館 (2310111)管理番号
(Control number)
Obu2022-2
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2022年01月25日 12時02分更新日時
(Last update)
2022年03月06日 09時18分
質問
(Question)
愛知県大府市横根町の薬師寺(藤井神社の末寺)の、お寺の歴史や概要(文化財保有の有無について)が知りたい。
回答
(Answer)
『大府町史』(大府町史編纂委員会/編 大府町 1966) 
第五編 史料 第二章 古文化財資料より
<第一節 彫刻資料>
→p.817~818「6.薬師寺如来立像」一躯 横根 薬師寺蔵(写真あり)
像高一米強、一木造両手両足後補、玉眼使用せず、温容ある慈顔、体躯の線は堂々としている。衣文に翻波式の彫法が見られる。石田博士の鑑定により藤原中期に属することが判明した。恐らく知多郡で一番古い仏像であると称しても差支えなかろう。本来、藤井神社に安置したものを明治三年(1870)神仏分離の際、薬師堂と共に現在地に移し本尊として祀つつた。背面の抉りは何の為にあるのか不明である。

<第四節 工芸資料>
→p.833「3.菊花双雀重圏文鏡」横根 薬師寺蔵(写真あり) 
青銅製、径七、一糎、緑圧〇、六糎、鏡背には周縁に沿つて三重圏を作り、その中圏に放射線を鋳出し、内区に蓋紐を繞つて小菊文を散らし一隅に相対する双雀(汚損しているが先づ双雀と推定さる)を表わしたもので、所謂、南北朝鏡と称するものである。製作の年代は不明であるが、文和四年(一三五五)在銘の東京国立博物館所蔵に類似するから、この鏡もその頃の製作と思われる。

→p.833「4.薬師寺如来懸仏」横根 薬師寺蔵(写真あり)
表銅板、裏檜板、最大径一五糎から最小径六八.五糎、原形不明の残欠のみ約十片、一ヶとして完全なものはないが、それらを組合せてみると仏像は半さいの鋳物で普通形式、連座にはタカネの工作、衣文蓮弁などかすかに線刻、周縁に球文を吹きよせに配し上方左右に獅子噛み釣手、下に波文の透し彫と左右に花瓶(或は薬瓶か)とを取りつけている。様式的には室町中期のものか、但し一ヶは南北朝時代(石田博士鑑定)この地に、特に一堂に存するのが珍らしく恐らく神仏混淆時代、藤井神社にあつたものが明治以後、薬師寺に移管したのであろう。仏像も果して薬師であるかどうか判断しがたいが、薬師寺にあるので薬師としておきたい。

『横根のしおり』(大島義光/著他 横根区 1982)
→p.403~410「ハ、薬師寺」
一、 宗派 曹洞宗 普門寺下尼僧庵
二、 所在 大字横根石丸九十九番地
三、 縁起 住時石丸十三番地に大日堂あり 大日如来を祠る。天保十一年(1840)台風のため大破す。是まで、東南面二間四面の堂宇なりしが、南面にし災害を少なくするため、安政二年(1855)之を行う。弘化四年(1847)十一月、安藤曽右土門開基となり、石丸九十九番地に、二十八坪の堂宇を建て、(庫裡二十坪、堂八坪)初代住職、祖峯、熱田廣心院より晋山する。
明治三年、神佛分離令に当り、藤井神社境内にありし、薬師堂を移し、石丸御藥師として名高し、昭和十七年宗教法により、大日堂を薬師寺と改称する。
四、 本尊 大日如来
五、 什器 宝物 薬師如来木像一体(傅教大師作と伝う)

『大府市の石造物』(大府市教育委員会/編 大府市教育委員会 1976) 
→p.15「横根の石造物」より、
「道しるべ地蔵尊」 横根町曹洞宗薬師寺(尼寺) 「右よこすか道 左なごや道」と刻銘がある。以前は座頭泣かせの道路にあったが、道路工事のため現在地に勧請された。(61㎝×30cm)

『大府市散歩』(大府市教育員会/編他 大府市教育員会 1983)
→p.6「8.薬師寺」より
「以前は大日寺と称していたが、明治3年神仏分離の時に藤井神社に祠られてあった薬師寺をここに移した。その後昭和17年の宗教法によって薬師寺と改称した。
(イ) 薬師如来立像(薬師寺蔵) 昭和43年9月10日指定文化財。藤原中期の作。像高1メートル木造りで、温容ある慈顔、体躯は堂々として衣文に翻波式の彫法が見られる」とあり、写真も掲載されている。

『大府市の石造文化財』(大府市文化財保護委員会/編 大府市教育委員会 1987)
2.菩薩の部 (1)観音
→p.11 表2 「観音」No.11 十一面観音像(道しるべ)
年代:不明  寸法(cm)(H×W):58×27  所在地:横根町石丸薬師寺入口  特記事項:光背に右なこや道 左よこすか道

(3)地蔵菩薩
→p.16 表4 「地蔵菩薩」No.24 地蔵菩薩立像(道しるべ)
年代:不明  寸法(cm)(H×W):62×30  所在地:横根町石丸薬師寺  特記事項:右なこや道 舟型光背 左よこすか道 宝珠

6.形態の部
→p.34 (2)手洗石 表11「手洗石」No.16 手洗石
年代:大正6年  寸法(cm)(W×D×H):73×49×40  所在地:横根町石丸薬師寺  特記事項:清水

『大府市文化財地図』(大府市文化財保護委員会/編 大府市教育委員会 1985)
→㉒薬師如来立像(写真あり)
「材質は不明。一木彫で左手に訳壺を持つ。横根町藤井神社に安置されていたものを神仏分離の際に薬師寺に移された。藤原時代中期の作。
昭和43年9月指定。高さ1m」と記載あり。

※HPにはカラー写真もあり。
「大府市HP」(大府市役所)
( https://www.city.obu.aichi.jp/bunka/kanko_rekishi/rekishi/1007256/1007268.html 最終閲覧日 2022.2.14)

『大府市誌 資料編 宗教』(大府市誌編さん刊行委員会/編 大府市 1989)
→p.5.市指定文化財
薬師如来立像 藤原時代 昭和四十三年九月十日指定
一木造り、玉眼使用せず。両手足は後補のもの。衣紋に翻波式の彫法がみられる。神仏分離により、藤井神社(横根)から当寺へ移されたものである。

『大府市誌』(大府市誌編さん刊行委員会/編 大府市 1986)
→p.795 「紫雲山薬師寺」より
「横根町石丸十九番地に所在する。普門寺の末寺。当寺に所蔵する「由緒沿革書」には、往時、大日如来を祀る大日堂があり、天保一一年(一八四〇)台風のために大破したが、安政二年(一八五五)に再建されたとある。なお、弘化四年(一八四七)一一月に、安藤曽右衛門が開基となり、祖峯尼をむかえて堂守とした。明治三年、藤井神社境内に祀っていた薬師堂を移し、同一一年に大日堂と公称した。同三八年四月、本堂・庫裡を改築し、昭和一七年には大日堂から薬師寺と改号した。なお、薬師堂再建の棟札(寛文九年七月・安永三年二月・寛政一一年二月・弘化四年一〇月)を所蔵している。
寺宝 木造薬師如来立像一軀(市指定文化財) 藤原時代
   前机 桃山時代
   菊花双雀重圏文鏡 南北朝時代

『おおぶ民話の杜』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016)
→p.95「二ツ池のキツネ」より、
「(中略)横根村に薬師寺という尼寺があって、ここに『今しるべ地蔵』と呼ばれるお地蔵さんが安置されていたとい言う。昔、二ツ池付近の寂しい分かれ道にあったが、『寂しいから里へ出してほしい』と言うお告げがあったので、元の尼寺に戻したと言う。
という表記あり。(原話:今しるべ地蔵)
回答プロセス
(Answering process)
▶大府市の詳細がわかる郷土資料を中心に調べた

『大府町史』(大府町史編纂委員会/編 大府町 1966)
→回答参照 

『横根のしおり』(大島義光/著他 横根区 1982)
→回答参照

『大府市の石造物』(大府市教育委員会/編 大府市教育委員会 1976)
→回答参照

『緑をもとめてウォーキング 公園55 寺院25 神社26  公園・寺院・神社めぐり』(深谷 静也/著 大府市)
→記載なし

『大府市観光ガイド 2 寺院・神社めぐり』(深谷 静也/著)
→記載なし

『大府市散歩』(大府市教育員会/編他 大府市教育員会 1983)
→回答参照 

『大府市の石造文化財』(大府市文化財保護委員会/編 大府市教育委員会 1987)
→回答参照 

『大府市文化財地図』(大府市文化財保護委員会/編 大府市教育委員会 1985)
→回答参照 

『大府市誌 資料編 宗教』(大府市誌編さん刊行委員会/編 大府市 1989)
→回答参照 

『大府市誌』(大府市誌編さん刊行委員会/編 大府市 1986)
→回答参照 

『おおぶ民話の杜』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016)
→回答参照 

『日本名刹大事典』(圭室文雄/編 雄山閣出版 1992)
→p.875~878「薬師寺」→大府市の薬師寺は掲載なし。
事前調査事項
(Preliminary research)
『わが街辞典おおぶの歴史文化』(廣江安彦/著 一粒書房 2014)

『おおぶの歴史文化』(廣江安彦/著 一粒書房 2021)
NDC
寺院.僧職  (185 10版)
伝説.民話[昔話]  (388 10版)
石彫  (714 10版)
参考資料
(Reference materials)
[大府町史編纂委員会 編] , [大府町史編纂委員会. 大府町史. 大府町史編纂委員会, 1966.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077266887-00
大島義光著 ; 加藤勲編集 , 大島, 義光 , 加藤, 勲. 横根の志越里. 横根区, 1982.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I001409051-00
大府市教育委員会 , 大府市教育委員会. 大府市の石造物. 大府市教育委員会, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I071646420-00
大府市文化財保護委員会 , 大府市, 文化財, 保護, 委員会. 大府市 の 石造 文化財. 大府市教育委員会, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I071646421-00
大府市誌編さん刊行委員会 編 , 大府市. 大府市誌 資料編 宗教. 大府市, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002009402-00
大府市誌編さん刊行委員会 編 , 大府市. 大府市誌. 大府市, 1986.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001817541-00
大府学研究会 編 , 大府学研究会. おおぶ民話の杜 : おおぶの風土と先祖の声を届ける. 大府学研究会, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028663023-00
キーワード
(Keywords)
薬師寺
大府
横根
文化財
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000311142解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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