このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
山口県立山口図書館 (2110020)管理番号
(Control number)
0000110880
事例作成日
(Creation date)
2020年10月27日登録日時
(Registration date)
2021年01月23日 15時51分更新日時
(Last update)
2021年01月27日 14時58分
質問
(Question)
海軍大佐、柴田源一(潜水艦伊二十三艦長、昭和17年(1942年)戦死認定)について知りたい。特に、海軍兵学校入学以前のことや、戦死後の顕彰について知りたい。
回答
(Answer)
柴田源一海軍大佐についての資料として、戦死と認定された昭和17年(1942年)の新聞記事に、人柄等がわかる記述が若干ある。また、特に潜水艦長としての軍歴については、下記資料1に詳しい。

なお、彼を含む柴田家は、山口県を離れ、栃木県宇都宮市で暮らしていたものと思われる。山口県関係の資料では、彼に関する記述のあるものは見当たらなかった。『日本海軍士官総覧』等で、山口出身としているのは、祖父が山口県出身のため本籍が山口にあったことによる可能性がある。

また、海軍兵学校で同期(51期)だった堤正之海軍少佐の追悼文集『嗚呼至誠堤正之君』に、柴田大佐による追悼文「畏友堤を偲びて」が収録されている。この資料は国立国会図書館が電子化しており、図書館間送信サービス参加館で利用することができる。
国立国会図書館デジタルコレクション:『嗚呼至誠堤正之君』(井浦祥二郎 編,荒木印刷所,1937) ※図書館間送信資料
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1025119

新聞記事については以下のとおり。
聞蔵2ビジュアルによると、「朝日新聞」昭和17年(1942年)6月2日栃木版に「噫!柴田源一大佐/ハワイ方面で散る」という記事があり、写真、妻及び祖母の談話が掲載されている。祖母の談話によると、「きかないいたづら坊頭でいつも近所の子供に石を投げつけて泣かせたり乱暴してよく隣近所から押し込まれ手のつけられない腕白小僧」であったという。また、同記事によると、柴田大佐の家は「神奈川県逗子町(引用者注、現逗子市)桜山1588」にあり、「柴田大佐の祖父忠雄氏は毛利藩士で日清、日露の勇士、連隊区司令官を務めたことがあり既に亡く、父源吾氏は軍医少尉で彼の八甲田山雪中行軍に尊い犠牲となった」とある。
なお、祖父、柴田忠雄については、資料2に肖像がある。柴田家が宇都宮市に移った経緯等は不明。父、柴田源吾についても不明。このほか、「朝日新聞」昭和17年(1942年)6月11日夕刊2面に柴田大佐らの合同葬儀の記事がある。

また、読売新聞の記事データベース「ヨミダス歴史館」によると、「読売新聞」昭和17年(1942年)6月1日神奈川版に「大東亜の礎/“己が務に力一杯”/柴田大佐遺訓に海軍魂躍如」の記事があり、柴田大佐の略歴、家訓、妻の談話が掲載されている。

なお、柴田大佐の生地である宇都宮市立図書館や栃木県立図書館、柴田大佐の家のあった逗子市立図書館や神奈川県立図書館に照会することを勧めた。
回答プロセス
(Answering process)
『日本海軍士官総覧』(海軍義済会 編,戸高一成 監修,柏書房,2003.2、質問者調査資料の再刊)を確認、p335に柴田源一あり。「大佐」「戦死 昭一七・二・二八(四〇)/大東亜戦役)」「山口」とある。なお、p162にも同姓同名の人物あり。(愛媛出身)

自館レファレンスデータベースで検索、ヒットなし。

Googleにて完全一致「柴田源一」で検索、乗艦のWikipediaのページがヒット。参考文献に『艦長たちの軍艦史』が挙げられている。

Wikipedia:伊号第二十三潜水艦(2021年1月23日最終確認)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8F%B7%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6

『艦長たちの軍艦史』を確認、柴田は「山口出身」で、「第51期」とある。

NDLサーチで「柴田源一」で検索、ヒットした資料のうち、『老兵は訴える』をNDLデジコレ(図書館間送信資料)で確認、戦後書かれたものとおぼしく、別人と思われる。『嗚呼至誠堤正之君』収録の追悼文は、潜水艦の記述があるなどにより、本人が書いたものかと思われる。

『海軍兵学校出身者(生徒)名簿』は所蔵がないため、『海軍兵学校沿革』『海軍兵学校沿革 続』(原書房,2004.9)を確認、『続』の卒業者名簿の51期に柴田及び堤正之の名前がある。(p365) 出身地は記載がない。

聞蔵2ビジュアルにて、「柴田源一」で横断検索、昭和17年6月11日の合同葬の記事がヒット。
ヨミダス歴史館にて、「柴田源一」で横断検索、昭和17年6月2日の記事がヒット、「宇都宮市二條町出身」とある。

聞蔵2ビジュアルにて、栃木版の昭和17年6月1-3日と、10-12日の記事を表示して確認、6月2日に記事あり。同様に、山口版でも確認、記事なし。
同様にヨミダス歴史館でも確認、記事なし。
事前調査事項
(Preliminary research)
『海軍義斉会員名簿 日本海軍士官総覧』(今日の話題社)、『海軍兵学校出身者(生徒)名簿』(同作成委員会)に、山口県出身とある、とのこと。
NDC
個人伝記  (289 9版)
海軍  (397 9版)
参考資料
(Reference materials)
1.外山操 著 , 外山, 操, 1919-1998. 艦長たちの軍艦史. 光人社, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007723784-00 , ISBN 4769812469 (p389,404,423,466)
2.宮内庁三の丸尚蔵館 編 , 三の丸尚蔵館. 明治十二年明治天皇御下命「人物写真帖」 : 収蔵品目録写真 下. 宮内庁, 2015. (三の丸尚蔵館収蔵品目録 ; no. 1-2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026286009-00  (p84)
キーワード
(Keywords)
柴田,源一
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土 人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000292881解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter
このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!