飲食業界の市場規模の変遷が知りたい。現況と、約10年前、約20年前と比較できる資料はないか。

『業種別審査事典　第6巻（第14次）』（2020年）【資料1】に、飲食店の産業分類別売上高が掲載されている。
【資料1】の出典である「平成28年経済センサス―活動調査」（e-Stat政府統計の総合窓口）【資料2】で、産業分類別売上（収入）金額が確認できる。「飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業」の売上金額は、17兆863億円である。
『業種別審査事典　第6巻（第12次）』（2012年）【資料3】、『業種別審査事典　第7巻（第10次）』（2004年）【資料4】に、外食産業市場規模推移の図表が掲載されている。
「外食産業市場規模推移」（公益財団法人 食の安全・安心財団）【資料5】で、2020年7月現在、昭和50年（1975年）から平成30年（2018年）までの外食産業の市場規模の推移が確認できる。これによると、2018年現在の外食産業市場規模は25兆7,692億円、10年前（2010年）は23兆4,887億円、20年前（2000年）は26兆9,925億円である。
なお、統計は調査団体により調査範囲や項目が異なるため、金額に違いがあるので注意して参照してほしい。

１　当館ビジネス情報コーナーで業界情報について書かれた参考図書を確認。
数冊確認したところ、【資料1】のp.978に、「図表3　飲食店の産業分類別売上高」が掲載されていた。表の出典として、「（資料）総務省・経済産業省「平成28年経済センサス―活動調査」より筆者作成。」と表記があった。

２　Googleで「経済産業省　経済センサス」と検索。
経済産業省ホームページより、統計＞経済センサス－活動調査＞調査の結果＞統計表一覧のページを確認すると、「e-Stat政府統計の総合窓口」へのリンクがあった。
【資料2】「平成28年経済センサス－活動調査」事業所に関する集計＞産業別集計＞サービス関連産業Ｂに関する集計
［表番号17］飲食店及び持ち帰り・配達飲食サービス業（細分類），経営組織（４区分）別民営事業所数，従業上の地位（３区分）別従業者数，８時間換算雇用者数及び売上（収入）金額―全国，都道府県
CSV及びDBでデータ閲覧可能。

３　過去の市場規模・売上高を調べるために、業種別審査事典のバックナンバーを確認。
【資料3】p.738「図表3　外食産業市場規模の推移」
【資料4】p.639「図表2　外食産業市場規模の推移」
【資料3】の出典として、「（資料）㈶食の安全安心財団　付属機関　外食産業調査研究センター編「平成22年外食産業市場規模推計について」（ホームページ）、【資料4】の出典として、「「外食産業統計資料集（平成15年版）」48～51頁（㈶外食産業調査研究センター）」と表記があった。

４ Googleで「外食産業調査研究センター」と検索。
「公益財団法人 食の安全・安心財団」のホームページを確認。
【資料5】統計資料＞市場規模関係＞外食産業市場規模推移（エクセルシート）
2020年7月現在、昭和50年（1975年）から平成30年（2018年）までの外食産業の市場規模の推移が確認できる。