レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 県立長野図書館 (2110021) | 管理番号 (Control number) | 県立長野-20-008 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2020年4月7日 | 登録日時 (Registration date) | 2020年05月12日 11時24分 | 更新日時 (Last update) | 2020年06月11日 14時47分 | |||
質問 (Question) | 直江津から西大滝への峠道について 『長野県史通史編第6巻』p.324に「高田から牛追い人によって峠ごえで飯山町塩問屋に送られてくるもの」とあります。この峠はどの峠なのでしょうか。 | |||||||
回答 (Answer) | 当館資料を調査したところ、新潟県側から関田山脈を越え長野県飯山市に通じる峠道は複数あり、『長野県史通史編第6巻』p.324にある峠道は特定できなかった。 西大滝に直接通じる峠は須川峠と思われるが、富倉峠、関田峠、牧峠、平丸峠なども塩などの荷物を運ぶ際よく利用されていたようである。 新潟側から飯山に通じる峠については、以下の資料に記述があった。 1『飯山市誌歴史編 上』飯山市誌編集委員会 1993【N211/48/2-1】 p.702「図6 近世飯山地方の交通路」※新潟県側~長野県飯山市に通じる複数の峠道の図あり。 この図によると、西大滝に直接通じる峠は、須川峠だと思われる。 p.708-709「表36信州国境にまたがる峠」※信越国境の13の峠の記載あり。 2『信州百峠』井出孫六・市川健夫監修 郷土出版社 1995【291.52/テイ】 p.78-79「富倉峠・涌井峠」 p.80-81「関田峠・平丸峠」 3『信濃教育 1075号』p.9 山崎盈著「近世における信越交通路富倉街道」 4『上越市史 通史編3 近世1』上越市史編さん委員会編集 上越市 2003【214.1/ジヨ/2-3】p.138-139 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | 1 当館所蔵の「峠」に関する資料を調査。 新潟県直江津から飯山に抜ける峠として「富倉峠」は既にわかってので、まず『信州百峠』井出孫六・市川健夫監修 郷土出版社 1995【291.52/テイ】の「富倉峠」の項目を見ると「富倉峠」以外に「関田峠」「平丸峠」などの峠があることがわかる。 2 次に「塩の道」から何か情報がないか調べようと思い、『信越塩の道ものがたり』信越塩流通研究会著 岡澤由往監修 2012【N211/78】などを調査するが特に記述なし。 3 開架郷土資料書架にて『飯山市誌歴史編 上』【N211/48/2-1】を調査すると、新潟側から飯山市に通じる複数(13)の峠道の図や説明の記載あり。質問者が、質問のタイトルに「西大滝への峠道」と書いているので、p.702「図6 近世飯山地方の交通路」から西大滝に通じる峠は「須川峠」ではないかと思う。p.708に「須川峠」について「西大滝-須川(安塚町)「信州街道」とよぶ。」との記載あり。 ただ、『長野県史通史編第6巻』p.324の峠道とは確定できないので、その旨をメールにて回答し調査終了とした。 | |||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 『長野県史通史編 第6巻』p324 第3章第2節2 | |||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | ||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000282009 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |