レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/13
- 登録日時
- 2020/04/09 00:30
- 更新日時
- 2020/04/09 00:30
- 管理番号
- 6001042691
- 質問
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解決
明治時代におばけ暦という暦が存在したと聞いた。名前の由来について知りたい。
- 回答
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<図書>
・『暦の百科事典』(暦の会/編 本の友社 1999.11)
p.134「おばけといわれる理由は、官憲の目の逃れてのもぐり出版であったため、毎年発行所を変え、出没自在、編集発行人は京都市下京区鍵屋町藤の井徳兵衛とか、大阪市西区新町福永嘉兵衛といった具合に、いかにも縁起のよい名を記すが、その正体は不明、といったところから名付けられたのである。」と説明されています。
・『日本の暦 旧暦と新暦がわかる本』(岡田芳朗/編 新人物往来社 2009.12)
p.197「正式の暦は神宮司庁だけしか出版されなくなると、官権の取締りをのがれて、こっそり作った類似の暦が出回るようになった。これは偽名を使い居所を転々と変え正体をつかめぬお化けのような存在だったので「オバケごよみ」略して「オバケ」と業者ではいった。」と説明されています。
<WEB>
・暦生活 こよみの学校 第36回『おばけ暦―庶民のささやかな異議申し立て』(2020/2/13現在)
http://www.543life.com/campus36.html
「明治時代、暦は政府公認の官暦しか存在しませんでした。いまのように自由にカレンダーを発行できる時代ではありませんでした。暦日はきびしい統制下におかれていたのです。その目をかいくぐるように、偽暦がはびこるようになりました。「おばけ」とよばれる所以(ゆえん)です。」と説明があります。
[事例作成日:2020年2月13日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 時法.暦学 (449 10版)
- 参考資料
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- 暦の百科事典 2000年版 暦の会∥編 本の友社 1999.11 (134)
- 日本の暦 岡田/芳朗∥編 新人物往来社 2009.12 (197)
- https://www.543life.com/campus36.html (暦生活 こよみの学校 第36回『おばけ暦―庶民のささやかな異議申し立て』(2020/2/13現在))
- キーワード
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- 暦(コヨミ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000280363