レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/03/12
- 登録日時
- 2019/03/31 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M19031217404954
- 質問
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秋田蘭画についての書かれた資料がみたい。
- 回答
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①に関しては、「秋田蘭画研究の動向と現在」という項目に、「秋田蘭画に本格的に光を当てたのは、明治の日本画家・平福百穂であった」ということ、秋田蘭画研究について、第一・第二・第三段階に分け、研究内容について簡潔に概略が書かれていた。そして2000年以降現在までの状況がまとめてあった。
「第一章日本近代美術史上の秋田蘭画-平福百穂『日本洋画曙光』再考」という項目では、平福百穂は「日本美術史上最初の秋田蘭画研究者」であること、『日本洋画曙光』が秋田蘭画派に関する基本文献となること、『日本洋画曙光』が発刊される前にも多くの論文が書かれていたこと、また『日本洋画曙光』に関する分析と解説なども併せて記されている。この資料には巻末には、秋田蘭画を見られる美術館のガイド、秋田蘭画に関する文献リストが掲載されていた。
②に関しては、成瀬不二雄氏によって書かれた「秋田蘭画から司馬江漢へ-江戸系洋風画の系譜-」には、秋田蘭画の概要、小田野直武と平賀源内との関係、秋田蘭画の作風の説明、小田野直武の画風や画業が司馬江漢にどのように引き継がれたか、そして残されている代表的な秋田蘭画の分析と解説が記されていた。
③に関しては、芳賀徹氏によって書かれた「Ⅰ秋田蘭画の不思議-小田野直武とその同時代世界」には、著者と秋田蘭画との出会い、小田野直武と平賀源内との関わり、解体新書での小田野直武の役割などが記されていた。
武塙林太郎氏によって書かれた「Ⅱ秋田蘭画事始-曙山・直武を中心に」には、小田野直武に関する画歴、佐竹曙山に関する画歴、そして二人が遺した作品の分析や解説が記されていた。
成瀬不二雄氏によって書かれた「Ⅲ秋田蘭画の影響」には、小田野直武と司馬江漢との関係、亜欧堂田善、そして後の西洋近代絵画へ秋田蘭画が後世にあたえた影響について記されていた。
④に関しては、平福穂庵・平福百穂父子についての画業と人物像について記されている。また「三、百穂の歌と秋田蘭画の研究」という項目では、『日本洋画曙光』に至るまでの百穂の様々な論考が紹介されていた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 科学史.事情 (402 9版)
- 参考資料
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①今橋理子『秋田蘭画の近代 小田野直武「不忍池図」を読む』 東京大学出版会,2009年,5,359,33p. 参照はp.14-24.p.37-101.
②『日本洋学史の研究 3』大阪 創元社,1977年,310p. 参照はp.3-50.
③『江戸のなかの近代 秋田蘭画と『解体新書』』 筑摩書房,1996年,293p 参照はp.21-96.p.97 -141.
④加藤昭作『評伝平福百穂』 短歌新聞社,2002年,779p. 参照はp.625-651.
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①今橋理子『秋田蘭画の近代 小田野直武「不忍池図」を読む』 東京大学出版会,2009年,5,359,33p. 参照はp.14-24.p.37-101.
- キーワード
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- 蘭画
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019031217422604954
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000254196