レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/02/01
- 登録日時
- 2019/03/29 00:30
- 更新日時
- 2019/03/29 10:38
- 管理番号
- 千県東-2018-0013
- 質問
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解決
千葉県の龍角寺(栄町)、龍腹寺(印西市)、龍尾寺(匝瑳市)にまつわる龍神伝説は、県内でよく知られている。この伝説と匝瑳市にある龍頭寺は関係があるか。
龍角寺、龍腹寺、龍尾寺の龍神伝説とは、「旱魃の折、大龍の許しを得ずに雨を降らせて村人を救った小龍が、罰を受けて身体を三つに裂かれた。村人により、小龍の頭は龍角寺、腹は龍腹寺、尾は龍尾寺に納められた。」という伝説である。
- 回答
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以下の資料に龍頭寺の龍神伝説について記載されていました。
【資料1】『そうさの伝説とむかし話』(伊東弘明編 [伊東弘明] 1975)
p24-25の「天竺山尊蓮院龍尾寺」の項に龍角寺、龍腹寺、龍尾寺の龍神伝説が記載されていました。続いてp25-26の「木積山龍頭寺」の項に龍頭寺が関係する伝説が記載されていました。「龍尾寺の話と大変よく似ている」と書かれており、天平二年(龍尾寺の話より二十年あと)の出来事だということです。その際、龍の頭は埴生の龍角寺(栄町)、尾は大寺の龍尾寺(匝瑳市)、胴の一段は木積山龍頭寺(匝瑳市)に落ちたとのことです。原話として『下総名勝図絵』が挙げられています。
【資料2】匝瑳市ホームページ/「伝説と昔話」/「木積の龍頭寺(きずみのりゅうとうじ)」(https://www.city.sosa.lg.jp/page/page001247.html)に、【資料1】を出典とした伝説が記載されています。
【資料3】『下総名勝図絵』(宮負定雄著 国書刊行会 1990)
【資料1】の原話で、p302に「白山大権現并龍頭寺(木積村)」が掲載されています。
(インターネットの最終アクセス:2019年3月29日)
- 回答プロセス
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当館郷土資料の書架で分類388の資料を直接閲覧し、【資料1】を確認した。記載内容により、原話が【資料3】であることが分かった。
次に検索エンジンGoogleで、「龍頭寺 龍神」で検索し、【資料2】がヒットした。
なお、千葉県立図書館の蔵書検索システムを「龍頭寺」、「龍角寺」、「龍腹寺」、「龍尾寺」をキーワードとしてそれぞれ「全項目」で検索したが、龍頭寺の竜神伝説が記載された資料は確認できなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『そうさの伝説とむかし話』(伊東弘明編 [伊東弘明] 1975)(2102265235)
- 【資料2】匝瑳市ホームページ/「伝説と昔話」/「木積の龍頭寺(きずみのりゅうとうじ)」(http://www.city.sosa.lg.jp/index.cfm/16,6990,247,488,html)
- 【資料3】『下総名勝図絵』(宮負定雄著 国書刊行会 1990)(2100166855)
- キーワード
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- 千葉県-匝瑳市(チバケン ソウサシ)
- 龍頭寺(リュウトウジ)
- 伝説―八日市場市(デンセツ ヨウカイチバシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254122