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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000253393
提供館
(Library)
岡山県立図書館 (2110029)管理番号
(Control number)
M18102717190522
事例作成日
(Creation date)
2018/12/05登録日時
(Registration date)
2019年03月21日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年12月19日 00時31分
質問
(Question)
道ばたで昆虫のたまごのようなものを見つけた。インターネットで調べてみると、蛾の繭だということまでわかった。何の繭なのか調べたい。
回答
(Answer)
実際に見せてもらうと、木の皮にくっついた状態で、茶色に白がかった色をしていた。大きさを測ると1.3cmほどで、触ると堅さがあった。片方に穴が空いていて、中は空洞になっていた。

まず、分類番号486.8の書棚で蝶や蛾の図鑑を数冊ピックアップして調べたが、繭の記述はなかった。
そこで「蛾 繭」をキーワードに蔵書を検索すると、①の『繭ハンドブック』がヒットした。「原寸大掲載繭一覧」(p.7-11)を見たところ、大きさ・色・形からp.11のイラガという蛾の繭だと推測できた。p.82に詳しい説明と、数種類の繭の写真と幼虫・成虫の写真が掲載されている。
繭の大きさは「長さ1.2~1.5cm、直径約1.0cm」で、実物と一致した。特徴は「白地に農褐色の不規則な縞模様がある楕円形、堅い。繭は糸で作られるが、幼虫はお尻からシュウ酸カルシウムの白い液を、口からはタンパク質を含む褐色の液を出し繭層に塗りつけ、これが繭の模様となる。幼虫はカキ、サクラ、ウメ、クヌギ、ヤナギなど多種類の植物を食べ、繭は餌植物の枝に作られる」、「抜け殻繭も長期間、枝に残っている」と記述がある。この特徴的な模様は実物にはなかったが、抜け殻繭の「繭上部のフタが取れ穴が開いている」、「古くなると表面の模様がなくなってくる」という特徴とその写真に一致したため、イラガの抜け殻繭であることがわかった。

イラガに関する図書を探したところ、②には、p.242-244にイラガの繭づくりの様子が写真とともに載っていた。p.245にはイラガの仲間の紹介もある。繭に関しては、「よじれるような白いしま模様が美しい」、「人間の指ではとても割れないこのカプセルから、成虫はどうやってぬけだすのだろうか。ふたつと同じ模様にならないまゆとともに、謎の多い昆虫だ」とある。
③には、p.60-61にイラガの仲間の幼虫の写真と説明がある。「イラガのイモムシの多くはとっても派手だ」、「北アメリカにいるなかまのイモムシの毒は、人間の大人を寝こませてしまうほどだぞ」ということから、毒を持つことがわかる。
④には、p.287にイラガ科の説明と成虫の姿が載っていた。③と同様繭に関する記述はないが、幼虫に関しては「動きがナメクジのようだが、体色はとても鮮やかで、有毒なことを示している。幼虫の刺毛は、刺さるととても痛いので、nettle caterpillar(イラクサムシ)として知られる。多くの種が栽培種の穀類を食べる害虫である」と説明があった。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
昆虫類  (486 9版)
参考資料
(Reference materials)
①三田村敏正『繭ハンドブック』 文一総合出版,2013,112p. 参照はp.82.
②おくやまひさし『里山図鑑』 ポプラ社,2001,303p. 参照はp.242-245.
③ロナルド・オレンスタイン『きもかわチョウとガ』 化学同人,2017,67p. 参照はp.60-61.
④デービッド・カーター『蝶と蛾の写真図鑑』 日本ヴォーグ社,1996,303p. 参照はp.287.
キーワード
(Keywords)
イラガ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
M2018102717124590522
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
全年齢
登録番号
(Registration number)
1000253393解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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