レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月17日
- 登録日時
- 2019/03/20 16:28
- 更新日時
- 2019/07/04 11:03
- 管理番号
- 6000002844
- 質問
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毛利敏彦『台湾出兵』(中央公論社)以外で、岩倉具視と福島九成さんの関係が載っている本を調べてほしい。
- 回答
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<資料1>毛利敏彦『台湾出兵』 中央公論社
まえがきに「参考文献は、安岡昭男『明治前期日清交渉史研究』(以下”資料2”)所載の目録に譲る」(P. vii)とありました。
<資料2>安岡昭男『明治前期日清交渉史研究』巖南堂書店 1995
「第4章 明治前期官辺の台湾論策」の参考文献(p.93~96)に『岩倉具視関係文書』(以下"資料3")が載っていました。この本は岩倉が書いた書簡を年代順にまとめた本です。
<資料3>『岩倉具視関係文書 第5巻』東京大学出版会
<資料1>p.122、 9~12行目によりますと、岩倉が大久保利通に九成さんと面会するよう勧める手紙を送ったのが明治6年12月、「福島と大隈重信とが同郷なので”至っての知人”だとも記した」とありました。
明治6年12月の箇所を見ていきますと、明治6年12月20日、大久保に宛てた手紙に「福島禮助」と書かれてあり、「是は大隈大木も至っての知人と申事也」と書かれていました。(p.403)続きに「右殊更アモイ(?)之事情承知者」「少々見込有」などの言葉がありました。
<資料4>『大久保利通関係文書 第5巻』東京大学出版会
岩倉からの手紙を受け取った大久保の方も調べてみましたら、明治6年12月20日、岩倉への書簡に「福島禮助之義承知仕候」とありました。(p.234)
岩倉さんと九成さんとの直接的な関係を示す資料は見つかりませんでしたが、以上の資料が根拠になる可能性があるのではと思われます。
- 回答プロセス
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毛利敏彦『台湾出兵』を確認。紹介されている文献から調査を広げていく。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 毛利敏彦『台湾出兵』 中央公論社 1996年
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安岡昭男 著 , 安岡, 昭男, 1927-. 明治前期日清交渉史研究. 巌南堂書店, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002450246-00 , ISBN 4762602361 - 『岩倉具視関係文書 第5巻』東京大学出版会
- 『大久保利通関係文書 第5巻』東京大学出版会
- キーワード
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- 岩倉具視
- 福島九成(フクシマ キュウセイ)
- 福島禮介(フクシマ レイスケ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253336