レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年02月07日
- 登録日時
- 2019/01/30 10:29
- 更新日時
- 2019/05/17 16:22
- 管理番号
- 埼熊-2018-077
- 質問
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解決
戦後、占領政策の中で、修身、歴史、地理の3教科は教えてはいけないことになったが、その理由を知りたい。また、教えてもよくなった時期を知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『GHQ日本占領史 第20巻 教育』(天川晃[ほか]編集 日本図書センター 1996)
p89「特定教科の停止」
「軍国主義的および超国家主義的イデオロギーが、修身、日本歴史および地理の教科に執拗に織り込まれていたため、1945年12月31日、これら教科の停止、教科書の回収と廃棄、臨時教科および教科書を準備し承認申請を提出すべきことが命ぜられた。(後略)」とあり。
p92-93「地理科、日本歴史の教科再開」1964年、連合国最高司令官が承認した教科書を使用する場合、中止されている「地理」「歴史」の再開を可能とする通達をうけたという記述あり。
p94-95 1946年7月に文部省が、新日本の民主化に沿って教科課程の全面的改訂を計画したとの記述あり。
『日本占領と教育改革』(鈴木英一著 勁草書房 1983)
p79 修身、日本歴史、地理三教科の中止についての記述あり。
p85 地理科、日本歴史授業の再開許可の記述あり。
『道徳教育の歴史 修身科から「道徳」へ』(勝部真長著 玉川大学出版部 1984)
p158 修身、日本歴史、地理停止に関する記述あり。
p162 地理科、日本歴史、修身科(道徳)再開についての記述あり。
『日本の教育 連合国軍占領政策資料』(児玉三夫訳 明星大学出版部 1983)
p145 修身、日本歴史、地理の教授の停止についての記述あり。
『占領下の教育改革と検閲 まぼろしの歴史教科書』(高橋史朗著 日本教育新聞社 1987)
p95修身、地理、日本歴史の停止指令についての記述あり。
『戦後教育のなかの道徳・宗教』(貝塚茂樹著 文化書房博文社 2006)
p193「意外かもしれないが、占領軍(CIE)側にとって、修身教科書に対する評価は、それほど悪いものではなかった。(中略)むしろ、「修身科」に否定的だったのは日本側(文部省)の方であり、敗戦直後から「修身科」に代わり得る新しい「公民科」の設置が模索された」とあり。
『リーディングス 日本の教育と社会 第4巻 教育基本法』(広田照幸監修 日本図書センター 2006)
p50-51修身、日本歴史および地理の教科書の回収に関する記述、また、占領軍と日本側の考え方の違いについての記述あり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈占領 & 教育〉〈修身科〉で検索する。
2 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈占領 & 修身 & 地理 & 歴史〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年2月7日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『GHQ日本占領史 第20巻』(天川晃[ほか]編 日本図書センター 1996) , ISBN 4-8205-6490-0
- 『日本占領と教育改革』(鈴木英一著 勁草書房 1983) , ISBN 4-326-25001-1
- 『道徳教育の歴史 修身科から「道徳」へ』(勝部真長著 玉川大学出版部 1984) , ISBN 4-472-07551-2
- 『日本の教育 連合国軍占領政策資料』(児玉三夫訳 明星大学出版部 1983)
- 『占領下の教育改革と検閲 まぼろしの歴史教科書』(高橋史朗著 日本教育新聞社 1987) , ISBN 4-930821-68-1
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『日本占領と教育改革』(鈴木英一著 勁草書房 1983)
『戦後教育のなかの道徳・宗教』(貝塚茂樹著 文化書房博文社 2006) , ISBN 4-326-25001-1 - 『リーディングス 日本の教育と社会 第4巻 教育基本法』(広田照幸監修 日本図書センター 2006) , ISBN 4-284-30119-5
- キーワード
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- 教科書-日本-歴史-1945-
- 教育史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000250846