レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年05月16日
- 登録日時
- 2018/10/12 11:59
- 更新日時
- 2019/04/07 16:44
- 管理番号
- 吹-80-2018-008
- 質問
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解決
自宅にコピーを持っている、虎が描かれた絵の作者の名前を探している。
- 回答
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佐藤翠谿(さとうすいけい)「谿」は「渓」の異体字。
- 回答プロセス
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画像を拡大すると、落款の文字に「翠」という漢字と、次の字の一部に「谷」という部首とが確認できた。
インターネットで「虎の絵 翠」のキーワードで検索すると「大橋翠石(おおはし すいせき)」という虎の絵が有名な岐阜県の画家の情報が見つかった。
『近代日本美術事典』(河北倫明/監修 講談社 1989.9)p66に「大橋翠石」が岐阜県大垣市の出身とあり、質問者に伝えると「絵はさほど古いものでなく、明治以降のもの。作者も大垣出身で終戦前に比較的若くして亡くなった」との追加の情報を得た。
次に「岐阜県美術館のホームページ」(最終確認2018.10.25)の所蔵品検索のキーワード検索で「大橋翠石」で検索すると、「虎図」が持参の画像と画風が似ていたので、同門ではないかと推測した。
インターネットで「大橋翠石 岐阜県」で検索し、「松原洋一・UAG美術家研究所」(最終確認2018.10.25)というサイト内に「虎図の大橋翠石と岐阜の動物画家」(最終確認2018.10.25)という記事があり、「佐藤翠谿(1884-不明)」を見つける。
記事によると、佐藤翠谿は「明治17年 大垣市浅草生まれ。大橋翠石に師事」とあり、利用者の記憶とも一致。
利用者持参の画像を再度確認し、「翠谿」と読めることから「佐藤翠谿」と確定する。
「谿」の字の読みについて確認。
「けい」は『字通』(白川静/著 平凡社 2010.10)p397に「渓」「谿」とあり、谿は「渓」の異体字であった。
国立国会図書館レファレンス協同データベースで関連する事例を確認。
日本画家「佐藤翠渓」の経歴・作品名について調べたい。(最終確認2018.10.25)
国立国会図書館デジタルコレクションから、参加館のみ公開の図版が以下3点見つかった。
『東海絵画協会展覧会傑作集 第1回 』(村上久太郎/編 村上印刷所 1909.2)
『当選画集 第20回』(日本画会/編 画報社 1920)
『三越絵画展覧会集 大正7年春之巻』(大阪三越呉服店美術部/編 芸艸堂 1921)
- 事前調査事項
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該当の絵の写真は質問者が持参した携帯のデータで確認した。
- NDC
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- 団体 (706 10版)
- 絵画 (720 10版)
- 日本画 (721 10版)
- 参考資料
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河北, 倫明, 1914-1995. 近代日本美術事典. 講談社, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002312092-00 , ISBN 4062039923 -
村上久太郎 編 , 村上, 久太郎. 東海絵画協会展覧会傑作集 第1回. 村上印刷所, 1909.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000488005-00 -
日本画会 編 , 日本画会. 当選画集 第20回. 画報社, 1920.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001685644-00 -
大阪三越呉服店美術部 編 , 三越呉服店. 三越絵画展覧会集 大正7年 春之巻. 芸艸堂, 1921.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001875862-00
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河北, 倫明, 1914-1995. 近代日本美術事典. 講談社, 1989.
- キーワード
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- 佐藤翠谿(さとう すいけい)
- 佐藤翠渓(さとう すいけい)
- 大橋翠石(おおはし すいせき)
- 虎図
- 虎
- 岐阜県(ぎふけん)
- 大垣市(おおがきし)
- 日本画家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000243681