レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年08月23日
- 登録日時
- 2018/09/13 14:58
- 更新日時
- 2018/12/06 11:28
- 管理番号
- 京高図司-2018-夏3
- 質問
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解決
年輪からその年代の環境を復元する手法があるが、それに関連した資料を探している。
- 回答
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以下の資料を提供。
『気候変動の事典』
『地球と宇宙の化学事典』
『年輪気候学』
『安定同位体というメガネ』
『遺跡の年代を測るものさしと奈文研』
- 回答プロセス
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いずれも、キーワード・関連分野・参考文献などから検索した。
①年輪年代学を知る。
Japanknowledge「年輪気候学」「年輪年代法」
『木材なんでも小事典』講談社ブルーバックス P233~ 第4章 50 年輪年代学
『木のびっくり話100』講談社 p34~35「年輪で過去の気候がわかる!」
②概要を知る。
『気候変動の事典』p348~351「樹木年輪からさぐる気候環境の変遷」
『地球と宇宙の化学事典』p74~75「樹木年輪」
③より詳しい資料
『年輪気候学』
『遺跡の年代を測るものさしと奈文研』p9-24「年代を測るものさしの作り方」p131~170「木の年輪で作った年代を測るものさし 年輪年代学の成果」
『安定同位体というメガネ』p38~58「気候と社会の歴史を診る 樹木年輪の酸素同位体比からの解読」
④論文検索
「年輪+研究者名、研究所名」で検索すると多数出ている。
中塚武/光谷拓実/星野安治/安江恒/中村俊夫/尾嵜大貴/近森邦英など
日本地球化学会/奈良文化財研究所(奈文研)/総合地球環境学研究所(地球研)/北海道大学農学部/山形大学農学部/信州大学農学部/東京大学総合研究博物館/名古屋大学年代測定総合研究センター/高知大学農学部など
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451)
- 林業 (650)
- 日本史 (210)
- 参考資料
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山川修治, 常盤勝美, 渡来靖 編集 , 山川, 修治, 1953- , 常盤, 勝美, 1972- , 渡来, 靖, 1975-. 気候変動の事典 = Encyclopedia of Climatic Variations. 朝倉書店, 2017.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028700763-00 , ISBN 9784254161298 -
日本地球化学会 編集 , 日本地球化学会. 地球と宇宙の化学事典. 朝倉書店, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023961260-00 , ISBN 9784254160574 -
武市伸幸著 , 武市, 伸幸(1957-). 年輪気候学. リーブル出版, 2012-11.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000673828-00 , ISBN 9784863380592 -
和田英太郎, 神松幸弘 編 , 和田, 英太郎, 1939- , 神松, 幸弘. 安定同位体というメガネ : 人と環境のつながりを診る. 昭和堂, 2010. (地球研叢書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010838592-00 , ISBN 9784812210178 -
国立文化財機構奈良文化財研究所 編 , 奈良文化財研究所. 遺跡の年代を測るものさしと奈文研. クバプロ, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026588186-00 , ISBN 9784878051418
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山川修治, 常盤勝美, 渡来靖 編集 , 山川, 修治, 1953- , 常盤, 勝美, 1972- , 渡来, 靖, 1975-. 気候変動の事典 = Encyclopedia of Climatic Variations. 朝倉書店, 2017.
- キーワード
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- 年輪
- 年輪年代学
- 年輪気候学
- 気候変動
- 気候復元
- 樹木学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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調べてわかったこと
1.年輪年代法は1920年代にアリゾナ大学の天文学者A・E・ダグラスによって開発された。
2.年輪年代法は、奈良文化財研究所によってわが国に導入された。樹木の伐採(枯死)年を測るのに、経済的で非常に精度の高い方法である。現在では過去約三千年間の年代を測る「ものさし(標準年輪曲線)」が構築され、木製文化財の年代測定に応用されている。
3.他に、動植物に含まれる放射性同位体で測定する炭素14年代法、樹木年輪の中のセルロースに含まれる安定同位体の酸素3種類の比で測定する酸素同位体年輪年代法もある。
4.年代法にはそれぞれ長所・短所があり、いくつかの方法を組み合わせてより精度の高い計測がなされている。
5.近年、マイクロフォーカスX線CTによる非破壊での調査も行われている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000242457