レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年03月19日
- 登録日時
- 2018/06/14 17:26
- 更新日時
- 2018/06/15 15:04
- 管理番号
- 京歴-394
- 質問
-
解決
明治33年に浄瑠璃寺の改修が行われたそうだが、そのことを確認できる資料はあるか。
- 回答
-
『国宝浄瑠璃寺本堂・三重塔修理工事報告書』(①)の概説の中に過去の修理について簡単な記述がある。本堂は明治32年に解体修理、昭和12年に屋根葺替修理をされており、三重塔は明治33年に解体修理、昭和12年に屋根葺替修理をされたことが記載されている。
『浄瑠璃寺(古寺巡礼京都2)』新版(②)p.139の年表、『浄瑠璃寺(古寺巡礼京都7)』(③)pp.152-153の年表では、本堂・三重塔ともに明治33年に解体修理が行われたと記載されており、本堂の解体修理の年について、①と②③で記述が異なる。
『国宝・重要文化財建造物目録』(④)p.330には、本堂は明治32年に解体修理、三重塔は明治33年に解体修理されたと記載。なお、この資料にはその後の修理の記録や、重要文化財指定、国宝指定の年も記されている。本堂・三重塔ともに明治30年12月28日に重要文化財に指定され、昭和27年3月29日に国宝に指定されている。
『日本の国宝8 近畿6[京都・滋賀]』(⑤)p.131に本堂は明治32年解体修理、p.142に三重塔は明治33年に解体修理されたと書かれている。
- 回答プロセス
-
浄瑠璃寺に関する資料①②③を確認した。
①と②・③で、本堂の解体修理が行われた年について記載内容が異なったため、国宝に関する資料④⑤で確認した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 寺院.僧職 (185)
- 日本の建築 (521)
- 参考資料
-
-
① 京都府教育委員会. 国宝浄瑠璃寺本堂・三重塔修理工事報告書. 京都府教育委員会, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001283198-00 (当館請求記号:K28||521.81||KY6||) -
② 立松和平, 佐伯快勝 著. 浄瑠璃寺. 淡交社, 2006. (古寺巡礼京都 : 新版 ; 2)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008300392-00 , ISBN 447303352X (当館請求記号:K1||185.916||Ko39||2) -
③ 清岡卓行 , 佐伯快勝. 浄瑠璃寺. 淡交社, 1976. (古寺巡礼京都)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065050297-00 (当館請求記号:K1||185.91||Ko39||7) -
④ 文化庁文化財部参事官(建造物担当) 編集 , 文化庁. 国宝・重要文化財建造物目録 平成24年3月. 文化庁文化財部参事官(建造物担当), 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I043947145-00 (当館請求記号:||709.1||B89||) -
⑤ 週刊百科編集部 , 朝日新聞社. 日本の国宝 8: 近畿6. 朝日新聞社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065020719-00 (当館請求記号:||709.1||A82||8)
-
① 京都府教育委員会. 国宝浄瑠璃寺本堂・三重塔修理工事報告書. 京都府教育委員会, 1967.
- キーワード
-
- 浄瑠璃寺本堂
- 浄瑠璃寺三重塔
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000237202