レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/03/19
- 登録日時
- 2017/04/27 00:30
- 更新日時
- 2017/05/15 14:43
- 管理番号
- 6000032562
- 質問
-
未解決
和菓子の「吹き寄せ」について知りたい。作り方や、どこかの地方の郷土菓子なのか知りたい。
- 回答
-
和菓子の「吹き寄せ」について知りたい。作り方や、どこかの地方の郷土菓子なのか知りたい。
▽和菓子に関連する資料(588、596)検索。
●『亀屋伊織の仕事 相変わりませずの菓子』山田 和市 著/淡交社/2011.2/588.3
→「菓子ごよみ十一月」の章に、「吹寄せ」と題して写真と以下の説明あり。
「紅葉、いちょう、松葉、しめじ、栗、松笠、ぎんなん、この七種を取り合わせる「吹寄せ」は一年のなかで最も見映えのする取り合わせです。父が聞いている話では、もともとは「溜め寄せ」といって売れ残りのお菓子を寄せ集めて売っていたのが、やがて「吹寄せ」という風雅な名でお茶人さんたちに好まれるようになったといいます。「紅葉」、「いちょう」、「松葉」が洲浜、「しめじ」が有平糖、「栗」、「松笠」が押物、「ぎんなん」は芋つなぎという製法で作ります」(P.92~97)
また、同書に「干菓子の種類」として、「干菓子の種類は、砂糖蜜を煮詰めた有平糖(ありへいとう)、木型に寒梅粉やみじん粉という糯米(もちごめ)の粉を詰め込んで作る押物(おしもの)、洲浜粉と砂糖を練った洲浜、味噌餡や梅肉餡をはさんだ煎餅、砂糖を寒梅粉でつないで練った生砂糖(きざとう)などがあります」(P.8)とある。
●『四季の和菓子』小学館/1997/588.3
→「吹き寄せ」の写真あり。北風の吹き溜まりに、落ち葉が重なる情趣をあらわしたもので、茶席ではかごに盛った干菓子で、山里の庵の風情をあらわすとある。生砂糖をのばして型抜きした菓子であると説明あり。
●『和菓子の辞典』奥山 益朗 編/東京堂出版/1983.8/588.3
「ふきよせ」は項目なし。「干菓子」の項目に、「有平糖、打物、煎餅、生砂糖、押物、落雁、洲浜などの総称で、乾いた菓子を言う」、「茶道の隆盛とともに発達したので京都にすぐれた干菓子が多」いとある(P.293)。
●『キッチンでつくるお祝いの茶席菓子 贈ってうれしい主菓子、干菓子』金塚 晴子 著/淡交社/2004.11/(596.6)
→「すはまの吹き寄せ」として、「紅葉」、「銀杏」、「松葉」、「松毬」をすはまで作るレシピあり。(P.62~64)
●『やさしく作れる本格和菓子』清 真知子著/世界文化社/2013/596.6
→砂糖と寒梅粉を練って作る干菓子である、として、砂糖と寒梅粉で作る「紅葉」のレシピを掲載。(P.88~89)
▽茶道に関連する資料(791)検索。
●『茶の湯菓子』鈴木 宗康ほか文/淡交社/1999/791.7
→砂糖と寒梅粉で作る「紅葉」のレシピあり。(P92~93)
●『茶席で話題の銘菓』千 和加子 指導/世界文化社/2001/791.7
→吹き寄せの写真あり。「打ち物や生砂糖、有平、洲浜 などで形作る」とある。(P.70)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 食品工業 (588)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
-
- 『亀屋伊織の仕事』山田 和市/著(淡交社) (P92-101)
- 『キッチンでつくるお祝いの茶席菓子』金塚 晴子/著(淡交社) (P62-63)
- 『やさしく作れる本格和菓子』清 真知子/著(世界文化社) (P88-89)
- 『茶の湯菓子』鈴木 宗康/ほか文(淡交社) (P92-93)
- 『四季の和菓子』(小学館) (P43)
- 『茶席で話題の銘菓』千 和加子/指導(世界文化社)
- キーワード
-
- 和菓子(ワガシ)
- 吹き寄せ(フキヨセ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000215402