レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2017/03/10 11:57
- 更新日時
- 2017/03/10 12:34
- 管理番号
- 長崎市-2017-1
- 質問
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高島炭坑の北渓井坑跡(ほっけいせいこうあと)の歴史について知りたい。
- 回答
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日本初の蒸気機関を用いた竪坑。「北渓井坑」と命名され、明治9(1876)年の海水流入による廃坑まで操業。その後、平成26(2014)年1月に国史跡として指定され、平成27(2015)年7月には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録された。詳しくは、下記資料を参照。
- 回答プロセス
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※各資料の紹介文中で使用している「たんこう(炭鉱/炭坑)」の表記については、それぞれの資料の書き方に従っている。
①『北渓井坑跡範囲確認調査報告書』
【長崎市教育委員会/2011】
遺構・遺物の調査結果とともに、高島の地理的・歴史的環境についても記述あり。
歴史的環境の中で、北渓井坑の開削に触れている。(p.6)
巻末に調査時の写真図版等あり。
②『高島炭鉱調査報告書』
【長崎市総務局企画財政部世界遺産推進室、長崎市経済局文化観光部文化財課/2014】
高島炭鉱の歴史や価値並びに保存管理の基本的な考え方を取りまとめた報告書。
2-82「北渓井坑の開坑」
2-90「高島炭坑等(高島、中ノ島、横島)の歴史年表」
2-91「高島炭坑等(高島、中ノ島、横島)の坑口の変遷」
このほかにも当時の古写真、北渓井坑跡の調査、北渓井坑跡周辺想定図作成調査などについて記載あり。
③『史跡高島炭鉱跡保存管理計画書』
【パシフィックコンサルタンツ 編集、長崎市経済局文化観光部文化財課 監修、長崎市総務局世界遺産推進室 監修/長崎市教育委員会/2015】
史跡としての高島炭鉱の歴史・特色や、現状と保存、今後の活用についてまとめている。
北渓井坑跡の歴史と特色(歴史的価値)および、廃坑後は島民の生活用の井戸として利用された経緯も記している。(p.47、208)
高島炭坑の歴史年表と変遷、坑口の変遷グラフあり。(p.56-57)
④『高島炭鉱史』
【三菱鉱業セメント株式会社高島炭鉱史編纂委員会 編集/三菱鉱業セメント/1989】
三菱発祥の地である高島炭坑の幕開けから閉山までを記した資料。巻末に資料編(グラフや表)、歴史年表あり。
北渓井坑の開坑の様子を、「高島石炭炭坑略記」等当時の公式報告を引用しながら記している。(p.5-6)
⑤『炭坑誌 長崎県石炭史年表』
【前川 雅夫 編/葦書房/1990】
長崎県にあった炭坑の記録を年代順にまとめた資料。炭坑の時期区分と出典資料、先行研究もまとめている。
北渓井坑の開削、廃坑について記載あり。(p.38、55)
⑥『グラバー園開園40周年記念誌』
【WAM Tuning 制作・編集/グラバー園/2014】
高島炭坑に関わりが深いグラバー、リンガー、ウォルトたちの生涯やグラバー園の園内にある洋風建
築物についてまとめている。
長崎市内の産業革命遺産群として北渓井坑跡の項目があり、北渓井坑の歴史と古写真を掲載している。
(p.128-129)
⑦『明治日本の産業革命遺産 世界遺産登録記念』
【笠倉出版社/2015】
世界遺産登録となった23の構成遺産を地域別に章立てし、紹介している。
高島炭坑の項目で、北渓井坑の開坑に触れている。(p.18-19)
⑧『新長崎市史 第3巻 近代編』
【長崎市史編さん委員会 編集/長崎市/2014】
石炭産業の発展の項目で高島炭坑の開削に触れている。(p.481)
図5-5三菱高島の各坑の図あり。(p.487)
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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長崎市教育委員会. 北渓井坑跡範囲確認調査報告書. 長崎市教育委員会, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023629120-00 -
長崎市. 高島炭鉱調査報告書. 長崎市総務局企画財政部世界遺産推進室, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025408348-00 -
長崎市経済局文化観光部文化財課, 長崎市総務局世界遺産推進室 監修 , 長崎市. 史跡高島炭鉱跡保存管理計画書 : 高島北渓井坑跡・中ノ島炭坑跡・端島炭坑跡. 長崎市教育委員会, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026849044-00 -
三菱鉱業セメント株式会社高島炭砿史編纂委員会 編 , 三菱鉱業セメント株式会社. 高島炭礦史. 三菱鉱業セメント, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001985233-00 -
前川雅夫 編著 , 前川, 雅夫, 1946-. 炭坑誌 : 長崎県石炭史年表. 葦書房, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002040391-00 -
グラバー園開園40周年記念誌. グラバー園, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I061550173-00 -
明治日本の産業革命遺産 : 世界遺産登録記念. 笠倉出版社, 2015. (SAKURA MOOK ; 17)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026610995-00 , ISBN 9784773056242 -
長崎市史編さん委員会/編集. 新長崎市史 第3巻. 長崎市, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I054811631-00
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長崎市教育委員会. 北渓井坑跡範囲確認調査報告書. 長崎市教育委員会, 2011.
- キーワード
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- 高島炭坑
- 北渓井坑跡
- 明治日本の産業革命遺産
- 炭鉱
- 炭坑
- 長崎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000211422